Fileshare は、クライアント/サーバーのファイル ハンドラーで、Enterprise Server の一部として提供されます。Fileshare を使用するようにエンタープライズ サーバーを構成する場合、エンタープライズ サーバーを Fileshare クライアントにします。これで、そのエンタープライズ サーバーで実行するアプリケーションから発生する一部または全部のファイル入出力要求が Fileshare サーバーで処理されます。
Fileshare は、CICS アプリケーション、JCL からアクセスするファイル、およびカタログ自体に使用できます。また、Enterprise Server を稼働しているマシンと同じネットワークで実行しているその他のシステムのデータ ファイルにアクセスすることも可能です。これらの Fileshare ファイルには、同時に他のアプリケーションからもアクセスできます。
Fileshare の名前はファイル共有を意味しますが、Enterprise Server における Fileshare の主な利点は、CICS で使用する場合に COMMIT 動詞および ROLLBACK 動詞または EXEC CICS SYNCPOINT によってデータ ファイルへのトランザクション アクセスがサポートされる点にあります。Fileshare を使用しない場合、Enterprise Server で CICS のトランザクション動作は行われません。
Fileshare ではロールフォワード回復およびバックワード回復も提供され、システム障害が発生した場合のファイルの整合性が確保されます。