パネルのクリッピング

パネルが作成されたり、PF-Shift-Panel でウィンドウの移動やサイズ変更が行われたりすると、指定されたウィンドウのサイズが Panels で妥当性検査され、指定されたウィンドウ サイズが作成できない場合は、サイズが縮小されます。これを、ウィンドウの高さや幅のクリッピングと呼びます。

ウィンドウは、次の 2 つの理由から縮小されます。次の例は、ウィンドウの幅が影響を受ける場合を示しています。ウィンドウの高さも同様に影響を受けますが、PPB-Panel-Start-Column と PPB-First-Visible-Col ではなく、PPB-Panel-Start-Row と PPB-First-Visible-Row の値に依存します。

  1. PPB-Panel-Start-Column が大きすぎる場合。開始カラムの値が、指定されたサイズのウィンドウが画面の右端を越える値になっていると、ウィンドウの幅は画面に合うように縮小されます。

    たとえば、80 文字幅の画面で、ウィンドウが 40 文字幅 (PPB-Visible-Width = 40) と定義されているとします。ここで、ウィンドウが画面の 60 文字目 (PPB-Panel-Start-Column = 60) から始まると、そのウィンドウ全体を画面上に収めるには、画面は 100 文字幅をもつ必要があります。画面は 80 文字幅であるため、PPB-Visible-Width は 20 文字分クリップされます (PPB-Visible-Width は 20 縮小)。

  2. PPB-First-Visible-Col が大きすぎる場合。パネル内の開始カラムの値が、指定されたサイズのウィンドウがパネルの右端を越える値になっていると、ウィンドウの幅はパネルに合うように縮小されます。
  3. たとえば、パネルが 40 (PPB-Panel-Width = 40) の幅で作成され、30 (PPB-Visible-Width = 30) のウィンドウ幅で、パネル内の開始位置が 15 (PPB-First-Visible-Col = 15) と指定されると、Panels は自動的にウィンドウ幅を 25 に縮小します (PPB-Visible-Width は 25 に縮小)。

ウィンドウの幅または高さを 0 に縮小することもできます。その場合、そのウィンドウはディスプレイに表示されなくなります。ただし、(PF-Disable-Panel 呼び出しによる結果とは異なり) 画面上のパネルのスタックの順序は保持されます。

パネルは、PPB-Panel-Start-Column の値を増加させると右に移動します。画面の右端に達すると、幅のクリップが開始されます。そのため、パネルが画面の右端から消え去るように表示されます。

パネルは、PPB-Panel-Start-Column の値を減少させると左に移動します。この値が 0 になると、画面の左端に達します。画面の左端からパネルが消え去るような効果を得るためには、PPB-First-Visible-Col の値を増加させます。その結果、ウィンドウの幅が減少して、パネルが画面の端から消え去るように表示されます。