概要

CICS 対応エンタープライズ サーバーは、CICS リージョンと同様のものです。メインフレームでは、CICS リージョンはさまざまな目的に使用されます。たとえば、部署ごとにアプリケーションやプロジェクトを分割したり、端末所有リージョン、アプリケーション所有リージョン、およびファイル所有リージョンにリソースを分けることで障害の影響を分散させたりする場合などに使用されます。CICS 対応エンタープライズ サーバーは、同様の方法で使用できます。

移行された CICS アプリケーションを CICS 対応エンタープライズ サーバーで実行するために、サービス、要求ハンドラー、または実装パッケージを定義する必要ありません。ただし、エンタープライズ サーバーの作成時にそのサーバーに自動的に関連付けられるシステム サービスや要求ハンドラーを削除しないでください。

希望する場合は、Web サービスなどの非 CICS アプリケーションを CICS アプリケーションと一緒に CICS 対応エンタープライズ サーバーで実行できます。

CICS 対応エンタープライズ サーバーの構成は、任意のエンタープライズ サーバーの構成とほぼ同じです。「Enterprise Server インスタンス構成の問題」を参照してください。

その違いについては、次のトピックで説明します。