データベースへのカタログの移動

Micro Focus データベース ファイル ハンドラー (MFDBFH) 用に構成されたデータベースに、既存の JCL カタログおよび関連するデータ ファイルをディプロイする場合は、カタログ エントリを更新しないと、データベースに格納した際に参照先ファイルを見つけられないことがあります。

データベースへのディプロイ後に、ファイルを見つけられるように、各カタログ エントリを手動で更新することもできますが、これは時間も手間もかかる作業であり、エラーも起こりやすいと言えます。簡単な方法は、データベースへの既存のカタログおよびファイルのディプロイを支援するように設計された mfdbcatc ユーティリティを使用することです。

このユーティリティは 2 段階のプロセスです。まず、ディスク上の既存のカタログおよびファイルをスキャンし、次のプロセスのために中間ファイルを作成します。次に、新しいカタログ、および目的のデータベースにファイルをディプロイするためのスクリプト ファイルを作成します。カタログをデータベースに実際にディプロイする処理は、別の MFDBFH ユーティリティ (dbfhdeploy) によって実行されます。

ディスクベースのカタログでは、さまざまな方法でデータ ファイルを参照します。環境変数または Fileshare ロケーションの値を基準とする相対的な位置でファイルを見つける場合もあれば、特定の場所に対するハードコーディングされたエントリを使用する場合もあります。mfdbcatc は、可能な場合、カタログの既存の構造を維持しようとします。たとえば、ディスク上の <CATALOGFOLDER>/DATA/ にデータ ファイルがある場合、新しいカタログでは、それらのファイルをデータベースの DATA フォルダーにディプロイし、それを反映するようにカタログを更新します。ファイルの場所がそれほど単純ではない場合は、mfdbcatc プロセスの 1 段階目で生成された構成ファイルを編集して、2 段階目の実行時にデータベース構造の境界内にファイルを再配置できます。