データベースへのカタログのディプロイ

既存のカタログをスキャンし、必要に応じて構成ファイルを編集したら (「既存のカタログのスキャン」を参照)、データベースでホストされる新しいカタログのディプロイ可能なファイルを作成できます。プロセスのこの段階では、ディスクからデータベースにデータ ファイルをディプロイするために使用できる新しいカタログ ファイルと応答ファイルを作成します。

mfdbcatc ユーティリティでは、すべてのタイプの構成ファイル (前の段階の「既存のカタログのスキャン」で生成されたファイル) をまとめて処理することも、それぞれの構成ファイルを個別に処理することもできます。

すべての構成ファイルに対してプロセスを実行するには、次のコマンドを指定します。

mfdbcatc -u -c <catalog file> -fs <CATALOGFOLDER source> -fd <CATALOGFOLDER destination> -h <host> -d <datastore> -n <instance> -v

更新プロセスが実行されると、構成ファイルで指定されたプレースホルダー <CATALOGFOLDER><CATALOGFOLDER source> に置き換わります。<CATALOGFOLDER source> はディスクベースの場所と想定されます。<CATALOGFOLDER destination> の場所は、定義が少し複雑になります。-h-d、および -n オプションを指定した場合、それらのエントリから宛先が作成されます。

次の例を使用すると、これらのオプションから宛先が sql://MYHOST/MYINST/MYSTORE/?type=folder;folder=DATA に解決されます。

mfdbcatc -u -c CATALOG.DAT -fs C:\DATA\ -fd DATA -h MYHOST -n MYINST -d MYSTORE -v

代わりに、新しい宛先を完全な文字列 (-h-n、および -d オプションを省略) として指定することもできます。

mfdbcatc -u -c CATALOG.DAT -fs C:\DATA\ -fd sql://MYHOST/MYINST/MYSTORE/?type=folder;folder=DATA/ -v

これらのいずれかのコマンドを実行すると、NEWCATALOG.DAT という新しいファイルが作成されます。C:\DATA\ にある CATALOG.DAT に属するファイルが取得され、新しい宛先の sql://MYHOST/MYSTORE/?type=folder;folder=DATA に関連付けられます。元の CATALOG.DAT は変更されません。このプロセスで deployfile という応答ファイルも生成されます。詳細については、「ファイルのディプロイ」を参照してください。

プロセスを構成ファイルごとに個別に実行するには、-i[cfg-type] パラメーターを指定する必要があります。次の例では、relative.cfg で識別されるファイルに対してのみプロセスを実行します。

mfdbcatc -u -c CATALOG.DAT -fs C:\DATA\ -fd DATA -h MYHOST -n MYINST -d MYSTORE -v -ir relative.cfg

ファイルのデプロイ

新しいカタログ ファイル (NEWCATALOG.DAT の名前を CATALOG.DAT に変更) および deployfile の再作成が終了したら、それらのファイルを dbfhdeploy ユーティリティを使用してデータベースにディプロイする必要があります。

deployfile ファイルは、次のように簡単に実行できます。

dbfhdeploy @deployfile

これにより、カタログ化されたデータ ファイルが上記で構成した宛先にディプロイされます。

新しい CATALOG.DAT とそれに関連する SPL* ファイルは、deployfile でディプロイされないため、手動でディプロイする必要があります。カタログには相対参照が含まれている可能性があるため、ディプロイする場所を具体的に指定する必要があります。上記の設定を例として使用すると、カタログ ファイルをディプロイするコマンドは次のようになります。

dbfhdeploy data add NEWCATALOG.dat sql://MYHOST/MYINST/MYSTORE/CATALOG.DAT