Enterprise Developer 9.0 の新機能

Visual Studio Code 用 Micro Focus™ Learn COBOL 拡張機能および Micro Focus™ COBOL 基礎コース

上へ戻る

Micro Focus では、動画ベースの COBOL トレーニング コースとして Micro Focus™ COBOL 基礎コースを新たにリリースしました。このコースでは、COBOL 言語の基礎を解説し、Micro Focus™ COBOL 構文および Micro Focus COBOL ツールの使用方法を紹介します。

このコースは、C、Java、または .NET の知識を踏まえて COBOL を学習したい開発者に最適です。標準的なプログラミングの概念の実務経験があれば、どの言語でも構いません。

Microsoft の Visual Studio Code 用の新しい Micro Focus™ Learn COBOL 拡張機能を利用できます。この拡張機能には、COBOL トレーニング コースのトレーニング資料が用意されます。COBOL コースおよび Micro Focus™ Learn COBOL 拡張機能の詳細については、www.cobol.com を参照してください。

注:この拡張機能は、Enterprise Developer インストーラーには含まれません。

Visual Studio Code 用の Micro Focus Enterprise 拡張

上へ戻る

Visual Studio Code 用の Micro Focus Enterprise 拡張を Enterprise Developer 9.0 で使用する場合に、以下の機能が利用できます。

  • PL/I 言語サーバーを利用できるようになりました。これにより PL/I エディターで、すべての参照の検索、ピーク、[Outline] ビュー、折りたたみ可能な領域、名前の変更、移動先の指定、バックグラウンド エラー報告、変数のハイライトなどの高度な機能が有効になります。
  • 現在の PL/I プログラムで、エディターの右上隅に新しいボタン ([Debug PL/I Program] または [Run PL/I Program]) が表示されるようになりました。
  • インクルード コピーブックが複数のプログラムで参照されている場合に、インクルード ファイルの PL/I メイン ファイル コンテキストを指定できるようになりました。
注:
  • この拡張機能は、Enterprise Developer インストーラーには含まれません。
  • この拡張機能により、Micro Focus COBOL 拡張もインストールされます。

Visual Studio Code 用の Micro Focus COBOL 拡張

上へ戻る

Micro Focus COBOL 拡張を Enterprise Developer 9.0 で使用する場合に、以下の機能が利用できます。

  • JVM COBOL デバッグ
  • COBOL コードのテキストおよび実行可能ブロックを同じファイル内に含められる COBOL ノートブック
  • COBOL 指令ファイル (cobol.dir) の色付け
  • 現在の COBOL プログラムで、エディターの右上隅に新しいボタン ([Debug COBOL Program] または [Run COBOL Program]) が表示されるようになりました。
  • カスタム タブ ストップの構成設定
  • TERMINAL ペイン内での Micro Focus COBOL 端末
  • コピーブックが複数のプログラムで参照されている場合に、コピーブックの COBOL メイン ファイル コンテキストを指定できるようになりました。
注:この拡張機能は、Enterprise Developer インストーラーには含まれません。

.NET サポート

上へ戻る

このリリースでは、.NET サポートが次のように強化されています。

  • このリリースでは、特定の Micro Focus 機能のアセンブリを含む複数の NuGet パッケージがインストールされます。新しい .NET プロジェクト、および 9.0 で編集またはビルドした既存のプロジェクトは、プロジェクトの基本機能を含むコア パッケージ MicroFocus.COBOL.Runtime.Core にリンクされます。追加パッケージ (特定のファイル ハンドラー、COBOL Accept/Display など) をプロジェクトに手動で追加する必要があります。新しいパッケージにより、ディストリビューションの粒度が向上し、アプリケーションにパッケージ化される内容をより柔軟に制御できるようになります。
  • 新しい SDK バージョン - Micro Focus SDK がバージョン 2.1 に変更されました。既存のプロジェクトをアップグレードする方法の詳細については、「既存の .NET COBOL プロジェクト ファイルのアップグレード」を参照してください。

COBOL 言語

上へ戻る

今回のリリースでは、COBOL 言語に次の新機能および拡張機能が提供されます。

  • 二重コロン (::) 修飾を、データ名の修飾子として、またポインターを逆参照する際に使用できるようになりました。
  • PERFORM フレームのローカル変数 - DECLARE された変数のスコープが適切に設定されるようになりました。再帰的に、または終了後に SECTION を再入力すると、そのような変数の新しいインスタンスが生成されます。これにより、データの局所性が向上し、より適切に構造化されたコードの記述に役立ちます。
  • パラメーター化セクション - プログラム セクションで引数を受け取り、値を返すことができる構文。
    • SECTION の PERFORM では、その SECTION に引数を渡せるようになりました。
    • SECTION を PERFORM したコードに結果を返せます。
    • 値を返すセクションは、識別子が必要なコンテキストで関数として使用できます。
  • コンパイラはコンパイル時にプラットフォームを識別できます。コンパイル時定数__unix__windows__dotnet__jvm、および__native が導入されました。これらを $if 文でテストし、使用中のプラットフォームに合わせてコードを調整できます。
  • CBL_STRING_CONVERT ライブラリ ルーチンの強化 - CBL_STRING_CONVERT を使用して、文字列を Base64 との間で変換できるようになりました。

次の機能強化により、IBM Enterprise COBOL バージョン 6.4 のサポートがさらに追加されます。

  • ユーザー定義関数 - ユーザー定義関数は、バージョン 6.4 との互換性のために Enterprise COBOL 方言で使用できるようになりました。製品ヘルプの「リファレンス」>「COBOL 言語リファレンス」>「第 3 部:追加トピック」>「追加の方言サポート」>「Enterprise COBOL 構文サポート」>「ENTCOBOL 方言でのユーザー定義関数」を参照してください。新しいコンパイラ指令 MANAGED-FNC-PARAM-BY を使用すると、数値関数パラメーターの管理動作をデフォルトで BY VALUE にするか BY REFERENCE にするかを指定できます。
  • Java と COBOL 間の相互運用メカニズムの強化 - COBOL と Java の相互運用が強化され、Java を使用した COBOL アプリケーションの機能が拡張されました。これにより、オブジェクト指向 (OO) の COBOL を記述せずに済みます。次のシナリオで、ネイティブ COBOL プログラムと Java プログラムを相互運用できます。
    • COBOL プログラムを JAVA-CALLABLE としてマークできるため、Java の静的メソッドと同様に Java から呼び出せます。
    • COBOL プログラムは、java.class.method を呼び出して Java 静的メソッドを呼び出せます。
    • COBOL データを JAVA-SHAREABLE としてマークして Java プログラムと共有できます。
  • 一般的な各種 Java データ型およびそれに対応する COBOL 型の間の自動変換を包括的にサポートしているため、パラメーターの受け渡しや戻り値の処理を行うためにユーザー コードで特別な処理を施す必要はありません。
関連情報

コンパイラ指令

上へ戻る

このリリースの強化点は次のとおりです。

コンパイラ指令を設定するための新しいメカニズム(テクノロジ プレビュー)

  • 共通指令ファイル - このリリースでは、共通指令ファイル directives.mf が導入されました。これにより、指令を個別に指定しなくとも、複数のアプリケーションおよびメインフレーム サブシステム アプリケーションのコンパイルに必要なすべての指令を自動的に提供できるようになります。この機能は、アセンブラーまたは IMS では使用できません。
    注:これはテクノロジ プレビュー機能としてのみ提供されます。この新機能について、テストおよびフィードバックができるようになる予定です。ただし、提供の目的は、この新機能のテストおよびフィードバックを行えるようにすることです。また、この機能は GA レベルでの提供が保証されるものではなく、提供されたとしても、このテクノロジ プレビュー版とは大きく異なる可能性があります。

新しいコンパイラ指令

  • ALPHA-LIT-CONT - 数値以外のリテラルの継続を区切るために右マージンまたは行末を使用するかどうかを指定します。
  • DECLARE - ローカルで宣言された変数の動作を定義します。
  • ILEXPOSEALPHA/ILEXPOSEGROUP - これらの 2 つの指令は、JVM COBOL プログラムのパラメーター化セクションまたはメソッドに値によって渡される英数字項目またはグループ項目をバイト配列として公開できます (デフォルトでは文字列オブジェクトとして公開します)。
  • ILSTRINGLOAD - 非常に多くの個別の英数字リテラルを持つ JVM COBOL プログラムにより内部制限を超過する場合、この指令を使用してこれらのリテラルをバッキング ファイルに作成し、実行時に文字列に変換できます。
  • MANAGED-FNC-PARAM-BY - JVMGEN でコンパイルする際に、ユーザー定義関数のパラメーターがデフォルトで BY VALUE または BY REFERENCE のどちらで渡されるかを指定します。
  • INITIAL - IS INITIAL としてマークされたプログラムの作業場所節を初期化する方法を決定します。

Java とネイティブ COBOL 間の相互運用の新しいメカニズムをサポートするために、新しいコンパイラ指令のファミリーが導入されました。

  • JAVA-SHAREABLE - JAVA-SHAREABLE ON および JAVA-SHAREABLE OFF 指令を使用して、1 つ以上の作業場所節データ項目をかっこで囲み、この COBOL プログラムと相互運用する Java アプリケーションから読み取りおよび書き込みアクセスできるようにすることを示します。
  • JAVA-CALLABLE - COBOL プログラムを Java から自動的に呼び出し可能にするようコンパイラに指示します。
  • JAVA-GEN-PROGS、JAVA-GEN-STRG、JAVA-OUTPUT-PATH、および JAVA-PACKAGE-NAME - JAVA-CALLABLE 指令または JAVA-SHAREABLE 指令を介して、または CALL 文を使用して Java 静的メソッドを呼び出すことによって、Java と相互運用する COBOL プログラムの動作を制御します。

データのモダナイゼーションに関するアドバイス

上へ戻る

フラット ファイル、VSAM、索引ファイルや順編成ファイルなどの COBOL データ ファイルを、リレーショナル データベース (RDBMS) に移行するためのアドバイスが製品ヘルプに含まれるようになりました。このドキュメントには、アプリケーションに最適なオプションやパフォーマンスの考慮事項に関するアドバイスなど、これを実現するための Enterprise Developer に含まれるソリューションがリストされています。

デバッグ

上へ戻る

このリリースには、次のような新機能があります。

  • Eclipse では、COBOL/Java の相互運用アプリケーションのデバッグと実行のために、新しいデバッグ構成および実行構成が追加されました。これらを使用して、Java 静的メソッドを呼び出す COBOL プログラムをデバッグできます。COBOL プログラムを呼び出す Java コードをデバッグするには、[Java Application] 起動構成を作成し、COBOL ビルダーから生成されたネイティブ ライブラリへの出力パスを表す値を使用して [VM arguments] プロパティ (-Djava.library.path) を手動で定義する必要があります。

Eclipse

上へ戻る

次の各項目が強化されています。

Eclipse IDE

  • Eclipse 4.24 (2022-06) サポート。Enterprise Developer と合わせてインストールされます。これよりも前のバージョンの Eclipse はサポートされません。
  • コード カバレッジ結果のエクスポート - 現在のコード カバレッジ結果を .tcz ファイルにエクスポートできるオプションが [Code Coverage] ビューに追加されました。
  • [Problems] ビューにシーケンス番号列が表示されるようになりました。
  • COBOL/Java 相互運用アプリケーションに新しいプロジェクト テンプレートを使用できます。このプロジェクトを使用すると、COBOL ソースと Java ソースの両方を同時にコンパイルできます。

COBOL エディター

  • end-*で自動インデント
  • EVALUATE 文および 01 グループ項目の折りたたみ可能な領域 - 新しいオプション [Enable folding for group level items] が Eclipse 設定に追加されました ([Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Editor > Folding])。
  • ローカル変数のサポート
  • パラメーター化セクション - パラメーター化セクションのサポートがエディターで利用可能です。
  • JSON を COBOL クラスとして貼り付け - JSON データをコピーして JVM COBOL ファイルにクラスとして貼り付けられるようになりました。これにより、それらのクラス内のデータを逆シリアル化できる COBOL クラスが生成されます。
  • 範囲符の最後には Quick Fix を利用できます。これを有効にするには、プロジェクトに NOIMPLICITSCOPE コンパイラ指令が設定されており、エラー レベルがエラーとして警告に設定されている必要があります。
  • 保存時に行番号を付け直す - [Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Editor > Line Numbering] で [Perform line numbering on save] を選択すると、ソース ファイルの保存時に行番号を自動的に適用できます。
  • コード クリーンアップでの COBOL キーワードの大文字と小文字の区別。コード クリーンアップのプロファイルの新しい設定により、必要に応じてすべての COBOL キーワードを大文字または小文字に変換できます。

Enterprise Server

上へ戻る

このリリースの強化点は次のとおりです。

  • casverify コマンドライン ユーティリティを新たに利用できるようになりました。このユーティリティを使用すると、指定したエンタープライズ サーバー リージョンを起動せずにその構成を検証できます。また、JSON または人間が判読できる出力で即時診断情報を作成することもできます。検証ステージはモジュール方式であり、実行する検証チェックを指定できます。
  • ジョブ ステップをリストして、ユーザーが高度な再開機能を実行できるようになりました。ジョブ ステップは、casout /%jnumber を指定して JSON に出力したり、casout /%tnumberを指定してテーブルに出力したりできます。詳細については、「casout」を参照してください。
  • UNIX でのインストールの改善 - UNIX でリリース 6.0、7.0、または 8.0 からアップグレードする場合、Enterprise Developer ではより多くの構成詳細が保持されるようになりました。製品のインストール中、アップグレードが行われる前に、一連の構成ファイルが構成の場所に移動されます。これらは、完了時に製品のインストール場所にリンクされます。完全版の製品を再インストールしたり、Patch Update をインストールしたり、同じ場所にアップグレードをインストールしたりすると、以前の構成設定が維持されます。

    以前は、アップグレード プロセスで既存の構成設定を再ディプロイするために手動の操作が必要でした。これが自動的に行われるようになりました。

  • Enterprise Developer CICS で、SEND MAP および RECEIVE MAP コマンドの MAPPINGDEV オプションがサポートされるようになりました。
  • アプリケーション診断レポートにより、JCL プロセスのエラーを収集できるようになりました。詳細については、「Enterprise Server のアプリケーション診断レポート」を参照してください。

Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA)

上へ戻る

次の各項目が強化されています。

  • アクセシビリティの向上 - 508 および WCAG 2.1 規格にさらに準拠するようになりました。
  • API (バージョン 2 拡張) - 既存の API (バージョン 1) の一部のエンドポイントの更新バージョンが含まれており、より多くのエンドポイントを含めるように拡張されました。
  • マージされたアーカイブ スプール - エンタープライズ サーバー リージョンを構成して、UI でマージされたアーカイブ スプールを表示できるようになりました。単一のリージョンから複数のアーカイブ スプールを表示し、以前の名前で実行された複数のジョブの古いスプール情報を表示できます。
  • ページ検索機能 - 指定した検索文字列を含むページを検索できるようになりました。この機能強化は、アクセシビリティに関する WCAG 2.1 要件の一部です。
  • PAC クライアント - ESCWA UI には、PAC に接続されているすべての TN3270 クライアントがリストされます。これにより、単一の PAC リージョンから PAC 全体にわたるクライアントを管理および監視できるようになります。
  • TLS 対応の Redis 接続。ESCWA で、TLS Redis SOR を使用した PAC の管理および監視がサポートされました。

Enterprise Server のセキュリティ

上へ戻る

今回のリリースでは、次の新機能および拡張機能が提供されます。

  • デモ CA - コンポーネントが全面的に再設計され、Enterprise Developer の一部として提供されるようになりました。デモ CA は複数のインストール環境をサポートし、最新の暗号化サポートを使用して、中間 CA によって署名された SANS、PKID、AKID などを含む最新のバージョン 3 の証明書を生成します。デモ CA はさらに使いやすくなり、サードパーティの SSL/TLS システムとの相互運用性が向上しました。
    注:Micro Focus では、デモ CA を SSL/TLS の開発およびテストにのみ使用することを強く推奨します。デモ CA は本番環境での使用は想定されていません。
  • esfupdate サポート (Vault 機能) -esfupdate ユーティリティで、MFDS への接続に必要な認証情報として Vault 機能の使用がサポートされました。
  • OpenSSL 3.0 - OpenSSL が更新され、現行の長期サポート版 OpenSSL の暗号化ライブラリを使用するようになりました。
  • VSAM 外部セキュリティ マネージャー (ESM) - VSAM ESM モジュールは、LDAP ベースのセキュリティを使用するよりもシンプルで便利な Enterprise Server セキュリティの新しいオプションです。VSAM ESM モジュールは、セキュリティ データを COBOL データ (VSAM) ファイルに保持する Enterprise Server のセキュリティ マネージャーを提供します。MLDAP ESM モジュールの多くの機能を提供しますが、LDAP サーバーやその他のサードパーティ ソリューションは必要ありません。セキュリティ データは YAML ファイルからインポートできるため、Enterprise Server のセキュリティ保護およびそのセキュリティ データの変更が容易になります。
    注意:この機能は、早期導入者プログラム (Early Adopter Program; EAP) リリース ステータスで提供されます。機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus カスタマー ケアまでお問い合わせください。

PostgreSQL 用 HCO

上へ戻る

このリリースでは、次のサポートが含まれています。

  • TARGETDB 指令の新しいオプションを介した PostgreSQL Global Development Group (GDG) コミュニティ エディションおよび Amazon AWS。
  • PostgreSQL GDG コミュニティ エディションへの z/OS DB2 COBOL プログラムの移行。
注意:PostgreSQL Global Development Group (GDG) コミュニティ エディションのサポートは、現時点では Early Adopter Program (EAP) リリースの段階です。機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus カスタマー ケアまでお問い合わせください。

IMS

上へ戻る

このリリースには、IMS の次の新機能が含まれています。

  • 新しい環境変数 ES_IMS_DISPLAY_NEW が追加され、新しい z/OS /DISPLAY タイムスタンプ出力形式が有効になりました。

Interface Mapping Toolkit

上へ戻る

このリリースの強化点は次のとおりです。

  • YAML サポートが COBOL クライアントの生成で利用できるようになりました。OpenAPI スキーマは、JSON 形式に加えて YAML でも使用できるようになりました。
  • [Refresh Service] という新しいオプションが、[Web Services] および [Java Interfaces] のコンテキスト メニューに追加されました。[Refresh Service] オプションは、Eclipse プロジェクトまたは COBOL プログラムのビット体系を変更した後に、既存の Web サービスまたは Java インターフェイスのプログラムのビット体系を更新する場合に使用します。

JCL

上へ戻る

このリリースでは、JCL ジョブからのプログラムの実行に関するセキュリティが強化され、以下を制限できるようになりました。

  • プログラムをロードする場所
  • ユーザー ID に基づいて特定のプログラムを実行する権限

このリリースでは、JCL ジョブの実行時に、各プログラムのロード元の場所を含むいくつかの追加メッセージがジョブ ログに書き込まれます。次に例を示します。

JCLCM0303I Program IDCAMS (MFJAMS) loaded from library
SYS1.LOADLIB

プログラムのいずれかを実行すると、次のようなメッセージが表示される場合があります。

JCLCM0305I Failed to find program JCLREAD in private libraries
and SYS1.LNKLIB.
JCLCM0306I Number of SYS1.LNKLIB entries: 0.
JCLCM0303I Program JCLREAD loaded from library SYS2.LOADLIB.

これら 3 つのメッセージを組み合わせると、プログラムがメイン プログラムの検索パス (SYS1.LNKLIB) には見つからず、JES プログラム パス (SYS2.LOADLIB) からロードされたことがわかります。

構成例を含む強化された JCL セキュリティ チェックの詳細については、「強化された JCL セキュリティ チェック」を参照してください。ジョブ ログ内のセキュリティ チェック メッセージの抑制については、「ES_JES_HIGHER_SECURITY_LEVEL」を参照してください。

Mainframe Access

上へ戻る

このリリースには、次の新機能が含まれています。

  • Mfdaemon Vault の使用 - Mfdaemon 永続保存シークレットが Vault に保存されるようになりました。
  • JCL からの TAUZCAPP マスター構成ファイルの場所指定 - REXX スクリプトを編集する代わりに、MFA サーバーで、マスター構成ファイル (TAUZCAPP で必要) の場所の指定が JCL 経由で実行できるようになりました。
  • WebAPI USS の UNIX サポート - MFDAS コマンドライン USS 機能が UNIX でサポートされました。

Micro Focus Unit Testing Framework

上へ戻る

Micro Focus Unit Test Seam プリプロセッサ (mfupp) は、EXEC CICS または EXEC SQL 文を含む自己完結型単体テストの作成を支援するために拡張されました。これらの EXEC 文は、テスト ケースの要件に応じて削除したり、モックを作成したりできます。

Micro Focus Unit Test Runner も強化されており、コマンドライン インターフェイスから利用できる新しいコード生成引数が追加され、これらのスタイルの単体テストの開発を支援します。

OpenESQL

上へ戻る

このリリースでは、OpenESQL アプリケーションで、Global Development Group (GDG) が提供する PostgreSQL のコミュニティ バージョンの z/OS DB2 構文がサポートされるようになりました。

PL/I

上へ戻る

このリリースでは、次の各項目が強化されています。

Open PL/I コンパイラ

次の機能強化により、既存のアプリケーションを新しいプラットフォームに容易に移行できます。また、Open PL/I を使用して z/OS アプリケーションを開発する場合に、機能強化が得られます。

  • QUICKSORT および QUICKSORTX 組み込み関数がサポートされるようになりました。
  • 限定正規表現評価が、以前に追加された STATIC に加えて、AUTOMATIC、DEFINED、および BASED 宣言でも行われるようになりました。
  • XMLCONTENT 属性のサポートが利用可能です。
  • RELEASE 文の使用が、OPTIONS(FETCHABLE) を意味するようになりました。
  • 変数宣言の INIT 属性で使用される要素リストのサポートが改善されました。
  • DEFAULT RANGE(*) に属性がない場合でも、コンパイラが異常終了しなくなりました。
  • FIXEDOVERFLOW 条件のサポートが利用可能です。
  • FOFLONASGN、FOFLONDIV、FOFLONMULT、FORCEODD の固定小数点動作のサポートが利用可能です。
  • FIXED DECIMAL データの検証のサポートが利用可能です。
  • 1 つのプロシージャで 2GB を超える静的データのサポートが追加されました。
  • 初期化されていない静的データを .BSS セクションに配置するためのサポートが追加されました。
  • プロシージャに配列を渡す際に、プロシージャの想定とは異なる属性を持つ配列の診断が改善されました。
  • CONTROLLED 変数をパラーメーターとして渡す際の属性の競合の診断が改善されました。
  • PL/I FETCH xxxx SET() 構文で、PL/I ENTRY LIMITED の設定がサポートされます。

Open PL/I デバッガー

  • 配列および複雑な構造体の表示のパフォーマンスが向上しました。
  • 負の配列バインドで宣言された配列のサポート。
  • 監視ポイントは設定されているがアクティブではない場合のデバッガーのパフォーマンスが向上しました。
  • Enterprise Server でのブレークポイントのクリーンアップおよびデバッガー セッション間の処理が改善されました。
  • 一般的な「変数が見つかりません」というメッセージを出力するのではなく、局所記憶節の CONDITION 宣言に対して {cond static external} を出力するメッセージを PLIDUMP に追加しました。
  • Windows 上の PLIDUMP で装飾されたシンボル/変数名のサポートが追加されました。
  • CONVERSION 条件が発生した後に、新しい監視ポイントを使用できるようになりました。
  • Solaris (SPARC) でリモート デバッグがサポートされます。

Open PL/I EXEC プリプロセッサ

  • 静的 SQL 内で DB2 LUW OPT ガイドラインを指定できるようになりました。
  • 64 ビット Solaris (SPARC) での CICS API 呼び出しの安定性が向上しました。

Open PL/I マクロ プリプロセッサ

  • COMMENT 組み込み関数で、長さが 100 バイトを超えるコメントがサポートされるようになりました。
  • -tagmin プリプロセッサ オプションでは、置換テキストが折り返しなしでマクロ呼び出しと同じ行に収まる場合に、%SDEBUG; および %RDEBUG; 文のスキップがサポートされます。
  • 条件文の処理が改善されました。

Open PL/I ランタイム システム

次の機能が強化されています。

  • 1 つのプロシージャで 2GB を超える静的データのサポート。
  • 初期化されていない静的データを .BSS セクションに配置するためのサポート。
  • JSONPUTMEMBER での入力内の引用符のサポート。
  • XMLCONTENT 属性のサポート。
  • PL/I ランタイム システムで、STRINGRANGE および SUBSCRIPTRANGE の代わりに ERROR を駆動する機能がオプションで提供されます。
  • PL/I プロシージャのプロローグ内でシグナルを受信した場合のプロローグ コード内のオフセットの PLIDUMP の表示。
  • FIXEDOVERFLOW 条件のサポート。
  • FOFLONASGN、FOFLONDIV、FOFLONMULT、FORCEODD の固定小数点動作のサポート。
  • FIXED DECIMAL データの検証のサポート。
  • FIXED DECIMAL 演算の速度が向上しました。
  • 64 ビット Solaris (SPARC) での CICS API 呼び出しの安定性が向上しました。

製品ヘルプ

  • 製品ヘルプに、Open PL/I の条件に関する新しいセクションが追加されました。
  • 新しいセクション [Open PL/I 使用時の問題判別] が追加されました。実行、リンク、およびデバッガーの問題を軽減する方法、PLIDUMP を使用して問題を解決する方法、および統合化トレース機能の使用に関する特定の PL/I 関連情報については、このセクションを参照してください。この新しいドキュメントには、Micro Focus カスタマー ケアに PL/I 問題を提起する前に収集する必要があるデータ項目のリストも含まれています。

端末エミュレーション

上へ戻る

このリリースには、次のような新機能があります。

  • Enterprise Developer および Enterprise ServerHost Access for the Cloud (HACloud) が組み込まれ、3270 エミュレーションが提供されるようになりました。HACloud は主要な Web ベースのエミュレーターであり、追加のデスクトップ インストールは不要です。HACloud は、以前 Enterprise Developer で提供されていた Rumba+ Desktop エミュレーターの代替ツールです。Rumba+ Desktop のライセンス権をお持ちの方は、Rumba+ Desktop 内でそのエミュレーターを使用できます。
  • このリリースでは、Host Access for the Cloud は、セッション構成オプションおよびマクロの作成と使用をサポートします。
  • Micro Focus Reflection Desktop の IDE サポート - TN3270 アプリケーションを実行またはデバッグする際に、IDE から開くデフォルトの TN3270 ディスプレイとして Reflection Desktop を選択できるようになりました。Reflection Desktop で、Reflection マクロまたは Rumba+ Desktop マクロを実行できるようになりました。

トレース

上へ戻る

このリリースには、次のような機能強化および新機能があります。

  • 共通通信インターフェイス (CCI) のトレースが改善されました。CCI トレースは、CCI.INI または使用環境でトレース オプションを設定する必要がなく、統合化トレース機能 (CTF) 構成のみを使用して有効にできるようになりました。SSL/TLS トレース ポイントが CCI CTF トレースに追加され、制御が容易になりました。これは、COBOL RTS などの他のコンポーネントと同じメカニズムを使用します。SSL/TLS トレースが CTF に組み込まれるようになり、すべての通信トレース出力が 1 か所に集約され、タイムスタンプやその他の有用な情報がこれらのトレースポイントに追加されます。詳細については、「CCI トレースの有効化」を参照してください。