cob オプションの構文

cob のオプションは、次の形式で指定します。

 flag-intro flag-letter [parameter]

 flag-intro flag-letter[flag-letter]...[parameter]

パラメーターは次のとおりです。

flag-intro

ハイフン文字 (-) またはプラス (+) 文字。flag-intro の前に空白文字が必要です。flag-intro と flag-letter との間には空白があってはなりません。

flag-letter

1 字 (複数文字になることもある) を選択し、必要なアクションをフラグで示します。flag-intro と flag-letter との間、および隣接する 2 つの flag-letter の間には空白があってはなりません。最後の flag-letter と parameter との間には空白があってもかまいません。たとえば、-xve "" のように指定できます。ここで "" は、NULL パラメーターを表します。

parameter

フラグで示したオプションの動作の詳細を設定する、オプションの文字列を指定します。cob オプションのグループが指定されている場合、parameter は最後のオプションに適用されます。parameter には、空白文字、またはタブ文字を含めることができません。これらを含める場合は、parameter を単一引用符 (') または二重引用符 (") で囲んでください。引用符で囲む parameter は 255 文字以内にする必要があります。

cob コマンド ラインや指令ファイル内に指定した指令のパラメーターは大文字と小文字を区別して渡されます。一方、ソース ファイル内の $SET 文で指定された指令のパラメーターは大文字に変換されて渡されます。

システムまたはユーザーのデフォルトとして設定したオプションを、後に特定のインスタンスで解除することが必要な場合があります。オプション、-c、-P、および -U の場合は、フラグ文字の後に空白文字を入れずにハイフンを指定すると解除できます。

cob のコマンド ラインで指定されたオプションは、UNIX シェルを通して cob に渡されますが、cob に渡される前に、空白文字、アスタリスク (*)、かっこ ()、単一引用符 (')、および二重引用符 (") のような特定の文字が UNIX シェルで特殊処理されます。これらの文字を変更しないでそのままオプションの一部として渡す場合は、これらがシェルで処理されないようにする必要があります。

• UNIX シェルの場合は、文字の前にバックスラッシュ (\) を指定するか、文字を単一引用符または二重引用符で囲む
• mode=setting という構文を使用する。これを使用すると、バックスラッシュや引用符が不要になり、便利です。この構文は、"mode(setting)" という形式に変換されます。

  COBOL コンポーネントに等号 (=) 自体を渡す場合は、等号を続けて 2 つ (==) 使用する必要があります。

cob コマンドでは、オプション内に使用された単一引用符および二重引用符は、そのオプションが指定された場所 (コマンド ライン、cobopt ファイル、または COBOPT 環境変数) にかかわらず同じように扱われます。