実行可能ランタイム システム (RTS) の作成

実行可能 RTS はシステムの実行可能ファイルで、実行時に最初のエントリ ポイントを指定する必要があります。C および C++ のプログラムについては、呼び出し可能な共有オブジェクトに含めることができるため、実行可能 RTS を作成する必要はありません。

実行可能 RTS は、cob を使用して作成することができます。たとえば、次のコマンドは、デフォルトのランタイム システム ($COBDIR/bin/rts32 または $COBDIR/bin/rts32_t) と同じレベルの機能を含む実行可能 RTS を作成します。この実行可能 RTS には、subprogs.c ファイル内の C のサブルーチンも組み込まれます。

cob -xo rts.new subprogs.c -e ""

そのため、実行時にコマンド ラインで次のように入力すると、動的にロード可能なプログラム myapp を実行することができます。

./rts.new myapp 

cob に -e "" オプションを指定してビルドしたシステムの実行可能プログラムは、実行時に実行可能ファイルのエントリ ポイントの指定が必要となります。