システムの Terminfo

ご利用の COBOL システムは、標準の UNIX システム V の terminfo の形式、および構造体を認識して使用することができます。ただし、非標準の UNIX ベンダー固有の拡張機能はすべて無視されます。UNIX システムの中には、標準の terminfo 形式、および構造体を使用しないものもあります。この場合、ご使用の COBOL システムは、本セクションで説明するような、移植性のある別の UNIX Terminfo データベースを使用します。

システムの Terminfo データベースは、システムのデフォルトの terminfo ディレクトリ (AIX の /usr/share/lib/terminfo など) に置かれます。Terminfo データベースは、すべてのシステム アプリケーション、たとえば典型的な例として、システム エディター vi などで広く使用されます。特殊なプロセスで、別の共通 Terminfo データベースを使用する必要がある場合は、環境変数 TERMINFO に場所を指定して、使用するデータベースを選択することができます。

端末の詳細情報は、非 COBOL アプリケーションで共通に使用できるよう、Terminfo データベースに格納されています。Terminfo データベースは、COBOL アプリケーションで使用できる形式にすることができますが、矛盾することがたびたびあります。COBOL 端末の入出力は、一般的に多くの UNIX アプリケーションよりもより複雑で、Terminfo データベースの最低条件も、COBOL 端末の入出力の方が厳しくなります。端末情報の中には曖昧な情報があり、Terminfo データベースと、COBOL システムでは解釈が異なる場合があります。さらに、非 COBOL アプリケーションを構成するために Terminfo データベースが修正されることがあるため、COBOL アプリケーションでの使用に適さなくなります。