トレースとデバッグの環境変数

制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。

このトピックでは、トレースおよびデバッグ機能に関連する環境変数の一覧を示します。

CCITRACE
CCI トレースを有効にするときは、CCITRACE 環境変数を次のように設定して、トレースする情報の程度を指定します。

構文

CCITRACE=filename [options]
パラメーター
  • filename トレース内容の出力先ログ ファイルの名前を指定します。このパラメーターを指定しない場合は、現在のディレクトリに ccitrace.log というログ ファイルが作成され、すべての options がデフォルト値に設定されます。
  • options 次のいずれかまたはすべてを指定します。
/F または -F CCI API 呼び出しの詳細をトレース ファイルにログ記録します。デフォルトは、filename または他のトレース オプションが指定されていない場合は OFF、指定されている場合は常に ON です。
/P または -P プロトコル レベル呼び出しの詳細をトレース ファイルにログ記録します。デフォルトは OFF です。このフラグが OFF の場合は、CCI ユーザー レベル API の詳細のみトレースされます。このフラグが ON の場合は、関数トレーシングのレベルが大きく向上する可能性があります。
/D または -D CCI 関数との間で渡されたすべてのバッファーの内容をログに記録します。デフォルトは OFF です。セキュリティ上の理由でデータ トレーシングを禁止するようにアプリケーションがコード化されている場合は、データ トレーシングが許可されない可能性があります。

したがって、CCI API 関数の流れおよび基礎となるプロトコル関数の流れをトレースするが、これらの呼び出しに渡されるユーザー データはトレースしない、デフォルト名が ccitrc1.trc の CCI トレース ファイル (一致する ccitrc1.idx ファイルを持つ) を作成するには、CCITRACE 環境変数の値を /P にします。

トレース オプションは、CCI.INI ファイルを使用して制御することもできますが、CCITRACE 環境変数で指定された値が優先されます。

COBANIMOPT

Character Animator で使用する追加の指令を指定します。

構文

COBANIMOPT=directive-list
export COBANIMOPT

パラメーター

  • directive-list 指令、または指令のリスト。ファイル名ではない必要があります。

コメント

Character Animator を起動すると、まず、COBANIMOPT に指定した指令が読み取られます。次に、コマンド ラインに指定した指令が使用されます (COBANIMOPT に設定された指令よりも、コマンド ラインの指令の方が優先されます)。

COBANIMOPT="MIXEDLANGDEBUG MULTITHREAD"
export COBANIMOPT
COBANIMSRV

待機中の Character Animator プロセスをアタッチする COBOL プログラムを指定します。

構文

COBANIMSRV=progid
export COBANIMSRV

パラメーター

  • progid Character Animator のアタッチ先プログラムを識別する ID を指定します。

コメント

この環境変数は、クロスセッション デバッグで特に役立ちます。

1 つ目のコンソール セッションで次のように指定します。

export COBANIMSRV=myid

myid は、Character Animator が特定の 1 つのプログラムに結び付けられるように使用する一意の ID です。Character Animator を起動するコマンドを次のように入力します。

cobanimsrv

Character Animator は、前の手順で指定された ID に一致する COBOL プログラムが起動されるまで待機します。別のコンソール セッションで次のように入力します。

export COBANIMSRV=myid
cobrun prog1.int

prog1.int が起動されると、このプログラムの一意の ID myid と、最初の手順で Character Animator に指定された ID が一致するため、Character Animator はこのプロセスにアタッチされます。コンソール セッション 1 で Character Animator のメイン画面が表示され、prog1.int の最初の行にカーソルが置かれます。

COBIDY

Animator で、アニメート対象プログラムの情報 (.idy) ファイルが検索される場合の検索先ディレクトリを指定します。ここで指定したディレクトリは、中間コード (.int) ファイルと同じディレクトに情報ファイルがない場合に使用されます。Animator は、セッション間の情報を情報ファイルに登録して更新することができます。

構文

COBIDY=pathname
export COBIDY
パラメーター
  • pathname 検索ディレクトリのリスト (各項目はセミコロン (Windows) またはコロン (UNIX) で区切られます)。
ES_DDBG_PORT_RANGE
ダイナミック デバッグに使用するポートの範囲。
ポート番号をハイフンまたはカンマで区切って範囲を指定します。ポート番号が小さい方から大きい方の順に指定する必要があります。
構文
ES_DDBG_PORT_RANGE=value
export ES_DDBG_PORT_RANGE
ES_DDBG_PORT_RANGE=value
  • low_port-high_port
デフォルト
この値が設定されていない場合、ダイナミック デバッグではランダム ポートを使用します。

ES_DDBG_PORT_RANGE=8001-8040 
			 
MFTRACE_ANNOTATIONS
トレース ファイルの場所。
MFTRACE_CONFIG
CTF 構成ファイルの場所。
MFTRACE_LOGS
CTF ログ ファイルの場所。
MFTSO_DEBUG
デバッグ メッセージの表示を制御します。