caspac コマンド ライン ユーティリティを使用すると、PAC を起動する前に初期化できます。
重要: この機能は、早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) リリース ステータスで提供されます。今後も追加機能の開発が続けられ、パッチ アップデートおよび将来のリリースによって追加のインターフェイスが提供されます。詳細については、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。
PAC にロードする新しいバイナリまたは PAC から削除するバイナリを指定したり、ロードしたバイナリをリストしたりするには、caspac を使用します。
構文:
caspac -a{action}=object -s{store} [-u{userid}] [-p{password}]
パラメーター:
- -a
- 実行するアクション、およびそのアクションが実行されるオブジェクトを指定します。
- action
- 実行するアクションを指定します。次のいずれかの値を指定できます。
- object
- アクションで使用するオブジェクトを指定します。DLL、共有オブジェクト、または PAC 名のいずれかの種類のオブジェクトを指定できます。
注: オブジェクト名では大文字と小文字が区別されます。
- -sstore
- 使用するストアおよびその接続パラメーターを指定します。これには、使用するスケールアウト リポジトリの種類および接続パラメーターを入力します。次に例を示します。
redis,127.0.0.1:6741
- -u{userid}
- 認証ユーザー ID (オプション)。
- -p{password}
- 認証パスワード (オプション)。
例
- 次の例では、ポート 6741 の 127.0.0.1 にある Redis サーバーで表される SOR に acct.dll をロードします。この acct.dll は、New Copy コマンドを使用して、PAC 内のすべてのアクティブなエンタープライズ サーバー インスタンスにディプロイできます。
caspac -aLoad="c:\new files\acct.dll" -sredis,127.0.0.1:6741 -uSYSAD -pSYSAD
- 次の例では、ポート 6741 の 127.0.0.1 にある Redis サーバーで表される SOR に c:\new files にあるすべてのファイルをロードします。アップロードしたプログラムはすべて、New Copy コマンドを使用して、PAC 内のすべてのアクティブなエンタープライズ サーバー インスタンスにディプロイできます。
caspac -aLoad="c:\new files\*.*" -sredis,127.0.0.1:6741 -uSYSAD -pSYSAD
- 次の例では、ポート 6741 の 127.0.0.1 にある Redis サーバーで表される SOR から acct.dll を削除します。
caspac -aDelete=acct.dll -sredis,127.0.0.1:6741 -uSYSAD -pSYSAD
- 次の例では、SOR にアップロードされているユーザー プログラムをリストします。
caspac -aList=* -sredis,127.0.0.1:6741 -uSYSAD -pSYSAD
- 次の例では、コールド スタートの準備ができている MyPAC という PAC を初期化します。この PAC には、ポート 6741 の 127.0.0.1 にある Redis サーバーを使用する PSOR があります。
caspac -aInitPac=MyPac -sredis,127.0.0.1:6741 -uSYSAD -pSYSAD