トランザクション データ収集の構成および開始

制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。

HSF を使用してトランザクションに関するデータを収集するには、Enterprise Server Administration で構成オプションをいくつか設定する必要があります。これらの設定は、ESMAC を使用して動的にオーバーライドすることもできます。

注: EXEC SQL 文で情報を収集するには、HSFTRACE 指令セットを使用してアプリケーションをコンパイルする必要があります。

HSF を構成するには

  1. インストールの Enterprise Server Administration 画面にアクセスします。
  2. 必要なサーバーが停止していることを確認し、停止していない場合は停止させます。
  3. 監視する Enterprise Server の [Status] 列で、[Details] をクリックします。
  4. [Historical Statistics] タブを選択します。
  5. 次の構成オプションを設定します。
    [Enable collection of Historical Statistics Facility (HSF) records]
    これは HSF 処理をオンにします。
    [Write to disk]
    カンマ区切りファイルへの HSF レコードの書き込みを有効にします。これらのファイルは cashsf-a.csv および cashsf-b.csv と呼ばれ、システム ディレクトリに書き込まれます。一度に 1 つのファイル (アクティブ ファイルと呼ばれる) にのみ書き込まれます。

    アクティブ ファイルへの書き込みは、ESMAC の [Switch] ボタンをクリックするか、アクティブ ファイルが最大サイズに達するまで行われ、その時点で代替ファイルがアクティブになります。代替ファイルがすでに存在する場合、そのファイルは cashsf.nnn という名前でバックアップされます (nnn はバックアップの番号)。エンタープライズ サーバーを起動すると、cashsf-a.csv は常にアクティブ ファイルとして設定され、そのファイルがすでに存在する場合はバックアップされます。

    バックアップの拡張子は .001 から .999 まで番号付けられます。拡張子が .999 のバックアップが存在する場合、その次のバックアップは cashsf.001 として作成されます。cashsf.001 がすでに存在する場合は、cashsf.001 が上書きされます。

    [Maximum HSF file size (KB)]
    [Write to disk] を選択した場合、これは、Enterprise Server が代替 .csv ファイルに切り替える前に .csv ファイルが達するサイズ (キロバイト単位) です。値を 0 にすると、可能な最大サイズ (4 GB) が選択されます。
    [Number of records displayed by ES Monitor & Control]
    Enterprise Server がメモリに保持する HSF レコードの数。これらのレコードを表示するには、サーバーの実行中に ESMAC で [HSF] ボタンをクリックします。この数に達すると、新しいレコードの作成時に古いレコードが削除されます。1 時間以上経過したレコードも削除されます。
    最小値は 0 (HSF データは ESMAC に表示されない)、最大値は 4096 です。

サーバーの実行中に HSF を再構成するには

  1. インストールの Enterprise Server Administration 画面にアクセスします。
  2. 起動した Enterprise Server の [Status] 列で、[Details] をクリックします。
  3. [Server > Control] タブを選択して [ES Monitor & Control] をクリックし、次に [Control] をクリックします。
  4. 構成オプションを設定します。これらのオプションは、次の相違点を除き、上記の Enterprise Server Administration の [Historical Statistics] タブにあるオプションと同じです。
    [Enable collection of HSF records]
    このオプションを有効にするには、先に [Write to disk] を設定するか、[Number of records to view] フィールドに値を入力する必要があります。
    [Switch]
    このボタンをクリックすると、アクティブ ファイルが最大サイズに達する前に収集が代替 .csv ファイルに切り替わります。
  5. [Apply] をクリックして、データの収集を開始します。

レコードにカスタム データを含めるには

HSF レコードに詳細を含めるには、レコードごとに最大 5 つの CUSTOM フィールドを追加してカスタム データを挿入できます。

環境変数 ES_HSF_CFG=CUSTOM=x を設定して、表示される CUSTOM フィールドの数を構成します。x は 1 から 5 までの値です。フィールドにカスタム テキストを取り込むには、ES_WRITE_CUSTOM_HSF ライブラリ ルーチンを呼び出し、ユーザー定義のテキストおよび一意の ID (0 から 255 まで) を渡します。処理される最初の呼び出しでは、最初の CUSTOM フィールドにデータが取り込まれ、2 番目の呼び出しでは、2 番目の CUSTOM フィールドにデータが読み込まれ、以下同様に続きます。