casclsec

ユーザー ID およびパスワードがプロセス監視ツールに対して可視化されないようにするためのセキュア ユーティリティです。これは、セキュリティ資格情報を取得するユーザー出口を呼び出すことで実現します。セキュリティ資格情報の安全な保管場所は、インストール時に定義して管理します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。

構文:

casclsec es-command [command-parameters]

パラメーター:

es-command

実行するコマンド。使用可能なコマンドのサブセットを含みます。指定したコマンドがこのサブセットに含まれていない場合、casclsec はメッセージを表示します。

command-parameters

es-command として指定したコマンドに適用されるパラメーター。

依存関係:

es-command として指定した有効なコマンドは、起動済みのエンタープライズ サーバー インスタンスに対してのみ機能します。

説明:

casclsec の主な目的は、セキュリティ資格情報がプロセス監視ツールに対して可視化されないようにすることです。したがって、ユーザー ID、パスワード、およびグループを提供するユーザー出口を作成する必要があります。このユーザー出口プログラムには cassclue という名前を付ける必要があり、COBPATH 環境変数の連結に含まれるディレクトリに格納する必要があります。そのインターフェイスは cassclue.cpy で宣言されます。

格納された出口は、casclsec およびエンタープライズ サーバー インスタンスの名前を使用して呼び出されます。コマンド ラインで指定されている場合は、ユーザー ID、パスワード、およびグループ ID も使用されます。この出口はインターフェイスを介して該当する資格情報を返します。

その後、es-command で指定したコマンドが、指定したパラメーターと出口によって返された詳細を使用して呼び出されます。