名前マッピング

長い名前を使用する場合は、ESF で長い名前と短い名前の間のマッピングを提供する必要があります。これは、1 つの「名前マッパー」、または場合により複数の名前マッパーによって行われます。簡単にするために、Micro Focus では、1 つだけ使用することをお奨めします。名前マッパーは、名前マッピング機能を実行するセキュリティー マネージャーです。また、Verify や Auth などの他のセキュリティー マネージャー機能を提供することもできます。

MLDAP ESM モジュールは、構成可能な LDAP 属性を使用した名前マッピングをサポートするようになりました。

[LDAP]
map attribute=<LDAP attribute name>

LDAP attribute name は、LDAP スキーマでのユーザーの objectClass 定義に応じて、「name」や「displayName」などにすることも、カスタム属性にすることもできます。

要望に応じて、Micro Focus では、COBOL 索引付きファイルを使用してマッピングを格納するサンプルの名前マッピング ESM、およびカスタム名前マッパーを作成するために必要な SDK コンポーネントを提供できます。

ESF にはデフォルトの名前マッパーが組み込まれており、他の名前マッパーが構成されていない場合に使用されます。デフォルトのマッパーは、長い名前を 8 文字に切り詰め、スペースをアンダースコアに変換し、その他の許可されていない文字をピリオドに変換します。

Verify 処理の一環として、長い名前は短い名前にマップされます。長い名前と短い名前は、長い名前が短い名前の基準を満たしている場合には同一であってもかまいません。

マッピングでは、任意の名前を他の要素にマップできます。これは、特定の場合に役立つことがあります。例えば、CICS のユーザー ID とは異なる、Windows または Linux で使用するユーザー名で、CICS にサインインする必要がある場合があります。名前マッパーでは、これを行うことができます。