casstart

エンタープライズ サーバーを起動します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。

構文:

casstart [/res-name] [/uusername] [/ppassword] [/cgroup] [/w]

パラメーター:

/res-name 起動するエンタープライズ サーバーの名前。デフォルトでは ESDEMO に設定されます。
/uuserid 許可ユーザー。このユーザーは、エンタープライズ サーバーと MF ディレクトリ サーバー両方のセキュリティ ドメイン内に存在する必要があります。つまり、エンタープライズ サーバーとディレクトリ サーバーの両方のセキュリティ構成が指定されたユーザーの資格情報を検証できる必要があります。そのエンタープライズ サーバーとディレクトリ サーバーは異なるセキュリティ マネージャーを使用している可能性があることに注意してください。ユーザーを複数のセキュリティ リポジトリ内で定義する必要がある場合があります。

ディレクトリ サーバーのステータス情報を更新するには、ディレクトリ サーバーのドメイン内で、ユーザーが [サーバー] リソース クラス内で適切なエンタープライズ サーバー リソースの変更のアクセス許可を持っている必要があります。casstart コマンドを正常に実行するには、エンタープライズ サーバーのセキュリティ ドメイン内で、ユーザーが OPERCMDS リソース クラス内の casstart リソースに対して変更のパーミッションを持っている必要があります。

注: これが要求されるのは、セキュリティを構成している場合のみです。
/ppassword ユーザーのパスワード。
/cgroup ユーザーのサインオン グループ。デフォルトでは、ユーザーがリソースへのアクセスを要求したときには、一部の外部セキュリティ マネージャーによって、そのユーザー、およびユーザーの現在のサインオン グループに関係する規則のみが適用されます。

このオプションを指定しないと、ユーザーはセキュリティ マネージャーによって決定されるデフォルトのグループを使用してサインオンされます。

/w

起動プロセスの最後に遅延が生じるようにして、制御がユーザーに渡される前にリージョンの他の重要なプロセスを開始できるようにします。これにより、リージョンが開始するか、遅延が期限切れになるまで、casstart プロセスは終了しません。

このパラメーターを省略すると、リージョンが要求を受け入れる準備ができる前に casstart が終了する可能性があります。

説明:

UNIX では、スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) をパラメーターの前に使用できます。

コマンド ライン ユーティリティ (casstart、casstop、casfile、casout、cassub) は、呼び出しインターフェイスを使用してコマンド ライン パラメーターをその呼び出しに渡すプログラムによって起動できます。たとえば、次を使用してサーバーを起動できます。

01 ws-cmd-parms.
     05 ws-cmd-len         pic x(02) comp-x.
     05 ws-cmd-value     pic x(1024).
......
......
......
      *> Start up the Server 
      move 1                to ws-cmd-len
      move low-values  to ws-cmd-value
      string "-rMyRegion" delimited by size
               " -uSYSAD -pSYSAD /w" delimited by size
               into ws-cmd-value with pointer ws-cmd-len
      end-string
      subtract 1 from ws-cmd-len
      call 'casstart' using ws-cmd-parms end-call
......
......

32 ビットと 64 ビット両方のアプリケーションの実行をサポートするプラットフォーム上で使用する場合、casstart はその環境をチェックして 32 ビットまたは 64 ビット モードで Enterprise Server を起動するかどうかを決定します。サーバーの作業モード (生成時に指定) が、環境によって指定されたモードと一致しない場合、casstart は失敗し、適切なメッセージを発行します。UNIX プラットフォームでは、必要に応じて COBMODE 環境変数を 32 ビットまたは 64 ビットに設定しモードを選択します。Windows プラットフォームでは、[スタート] メニューから関連するコマンド プロンプトを選択して環境を選択できます。

casstart コマンドは、コマンド ラインまたは Micro Focus Directory Server (MFDS) からのみ起動できます。たとえば、バッチ ジョブからは起動できません。