文字定数

文字定数とは、コンピューターの文字集合内で利用できる任意の文字を並べ、両端を引用符

ISO2002OSVSVSC2MF またはアポストロフィ

で区切った文字列である。ネイティブ COBOL では、文字定数の長さは 1 から 8192 バイトになる。マネージ COBOL 用に翻訳する場合、文字定数の最小長は 0 である。ほとんどの場合、長さがゼロの定数は、定数が文字列オブジェクトへの代入のソースである場合を除いて、値のスペースを持つ単一の文字定数に相当する。または、文字列パラメーターを予期するメソッドへのパラメーターになる (型指定が明確である場合)。

引用符

ISO2002OSVSVSC2MF またはアポストロフィ

を区切り文字として使用する場合、文字列内にその区切り文字を含めるには、その文字を 2 つ並べて書く。引用符またはアポストロフィを区切り文字として使用しない場合は、その文字を 1 つだけ書く。実行時要素内の文字定数の値は、文字の列そのものである。ただし、以下を除く。

  • 両端の引用符は含まれない。
  • 中に含まれる引用符は、2 つ並んだものが単一の文字を表す。

その他の句読文字はすべて、分離符ではなく、文字定数の値の一部を構成する。すべての文字定数の項類は英数字である。「PICTURE 句」のトピックを参照。

VSC2MF また、16 進数を文字定数として扱うことができる。このためには、X"nn" という形式で表現する。n は 0 から 9 および A から F までの 16 進数字を表す。nn は 160 回まで繰り返せるが、n の個数は偶数とする。

MF 16 進数字は奇数でもよい。

MF また、文字定数はZ"string" のように表現することで、null で終了できる (つまり、定数の末尾がヌル バイト x"00" になる)。ここで string は文字定数である。