DBCS データ項目

データの字類および項類」セクションで説明されている字類に加えて、DBCS というクラスのデータがある。これには、DBCS および DBCS 編集という 2 つのデータ項類が含まれる。

字類が DBCS であるデータ項目を表すには、USAGE DISPLAY-1 句を使用する。この句を指定したデータ項目では、PICTURE 文字列に指定できる文字は「G」および「B」のみである。「G」は DBCS の文字位置を表す。「B」は編集文字であり、編集で挿入される全角の空白の文字位置を表す。PICTURE 文字列がすべて「G」である項目の項類は DBCS である。PICTURE 文字列中に「G」と「B」の両方が含まれる項目の項類は DBCS 編集である。

PICTURE 文字の「G」および「B」は、どちらも単一の 2 バイト文字の位置を表す。別途指定している場合を除き、2 バイト文字のデータ項目の長さは、常にその PICTURE 文字列内の「G」および「B」の合計である。

部分参照では、左端の文字位置および長さが、バイト数ではなく DBCS 文字の数を指定する。

字類が英数字のデータ項目を使用できる箇所であれば、どこでも字類が DBCS のデータ項目を使用してよい。ただし、この章で後述する該当する規則に従うものとする。また、これには例外もある。