実行用計算機段落

実行用計算機段落には、コンパイラによって作成されたランタイムモジュールを実行する計算機を記述する。

この段落は省略できる。

MEMORY SIZE 句および SEGMENT-LIMIT 句は ANSI'85 では廃要素に分類されており、ANSI 規格の次回の全面改訂の際に削除される予定である。

この COBOL 実装内のすべての方言では、MEMORY SIZE 句および SEGMENT-LIMIT 句は注記用としてのみサポートされている。FLAG STD コンパイラ指令を使用すると、この構文が使われている箇所を検出できる。

MEMORY SIZE 句および SEGMENT-LIMIT 句は標準 COBOL 定義の一部であるが、X/Open の COBOL 言語定義では明示的に除外されている。したがって、X/Open 準拠の COBOL ソースプログラムでは使用するべきではない。

一般形式

構文規則

object-computer-name は、利用者が定義した単一の COBOL の語とする。
実行用計算機段落は、OBJECT-COMPUTER 見出しでのみ構成される。

一般規則

計算機名により、機器の構成を識別できる。構成の定義には、記憶容量に関する特定の情報が含まれる。計算機名および MEMORY SIZE 句は、注記用にのみ使用する。
PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句を指定しない場合、計算機に固有の文字照合順序が使用される。付録「文字集合および文字の照合順序」に、ASCII および EBCDIC のすべての文字照合順序の一覧が記載されている。NATIVE コンパイラ指令を使用して、計算機に固有の文字照合順序として ASCII または EBCDIC を選択できる。
PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句を指定すると、プログラムの文字照合順序は、PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句で指定した alphabet-name に関連付けられた文字照合順序となる。
実行用計算機段落で設定したプログラムの文字照合順序は、以下の文字比較の真理値の決定に用いられる。
1. 比較条件内で明示的に指定 (「手続き部」の章の「比較条件」トピックを参照)。
2. 条件名条件内で明示的に指定 (「手続き部」の章の「条件名条件 (条件変数)」トピックを参照)。
PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句は、整列または併合用の文字のキーにも適用される。ただし、各 SORT 文または MERGE 文に COLLATING SEQUENCE を指定した場合は除く。
PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句は、索引ファイルの順序付けには影響を与えない。
PROGRAM COLLATING SEQUENCE 句は、その句を指定したソース要素にのみ適用される。
上記に加え、そのソース要素に含まれるソース要素にも適用される。
SEGMENT-LIMIT 句は注記になる。「区分化」トピックを参照。