Enterprise Server のアプリケーション診断レポート

アプリケーション診断レポートを有効にすると、複数のレポート、トレース、およびログ ファイルを収集して 1 つのレポート ファイルにパッケージ化するように構成できます。

診断レポートを使用すると、複数の場所に格納されている関連する診断情報の検索にかかる時間が短縮されます。診断レポートでは、CICS API とランタイム システム (RTS) のエラーに関する情報が収集されます。

アプリケーション診断レポートを有効にするには、ESCWA の [Properties] ページでエンタープライズ サーバー リージョンの [Configuration Information] フィールドに次を追加します。

[ES-Environment]
ES_FAILURE_REPORT_ENABLED=Y

デフォルト値は N です。

次の変数を使用して、レポートの追加の構成を実行できます。

ES_FAILURE_REPORT_CORE=Y|N
このオプションは、診断レポートのコア ダンプ コンポーネントの生成を無効にする場合に設定します。

エラーのレポートが有効になっている場合、デフォルト値は Y です。

ES_FAILURE_REPORT_PRINTENV=Y|N
このオプションは、COBCONFIG および MFTRACE_CONFIG の内容の出力を無効にする場合に設定します。

エラーのレポートが有効になっている場合、デフォルト値は Y です。

ES_FAILURE_REPORT_LOCALTRACE=Y|N
このオプションは、ローカル トレース テーブルの出力を無効にする場合に設定します。

エラーのレポートが有効になっている場合、デフォルト値は Y です。

ES_DUMP_LIMIT=number
ダンプのレポートを指定した行数までに制限します。これを指定しない場合、ダンプを制限する機能は無効になります。

診断レポートは、ESCWA の [ES Control] ページからも構成できます。詳細については、「[ES Control]」を参照してください。

アプリケーション診断レポートが作成されると、コンソール ログに次のメッセージが表示されます。

DU0006I Failure report file (%1$s) created

レポートの作成に失敗した場合は次のように表示されます。

DU0007W Unable to create failure report file (%1$s)

診断レポートはデフォルトのシステム ディレクトリに書き込まれます。これは、デフォルトでは %USERPROFILE%\Documents\Micro Focus User\Visual COBOL\WORKAREA\ESName です。通常は、console.log ファイルの場所になります。

診断レポートの最初の部分の例を次に示します。

Start of Enterprise server failure report       Date: 12/18/2020 (mm/dd/yyyy)  Time: 13:49:10.24                                                Process ID: 00001818  Thread ID: 69914880  Failure type: RTS-Err
...

Failure type は次のいずれかになります。

RTS-Err
ランタイム システム (RTS) のエラー。
CICS-API
CICS API のエラー。

この後にエラーの概要が表示されます。内容はエラーの種類やレポートの構成によって異なります。