バッチ・アプリケーションのデバッグ

バッチ Bankdemo アプリケーションをデバッグします。
重要:この機能は Enterprise Developer - Personal Edition ではサポートされていないため、アプリケーションをデバッグするには Enterprise Developer - Team Edition が必要です。

サーバの起動

エンタープライズ・サーバをまだ起動していない場合は、次のようにエンタープライズ・サーバを起動する必要があります。

  1. IDE の右下のペインにある [Server Explorer] タブをクリックします。

    このタブが表示されていない場合は、[Window > Show View > Other] をクリックします。 [Micro Focus COBOL > Server Explorer] を選択して、[OK] をクリックします。

  2. [Server Explorer] で [bankdemo [localhost:86]] を右クリックし、[Open Administration Page] をクリックします。

  3. Enterprise Server Administration で、BANKDEMO のそばにある [Start] をクリックしてから、[OK] をクリックしてサーバを起動します。

    サーバが起動されるまで待ちます。 [Server Explorer] のサーバのリストでは、引き続き BANKDEMO の横に赤い正方形が表示されます。 これは、更新遅延です。

  4. サーバを右クリックして、[Refresh] をクリックします。

デバッガの起動

これで、デバッガを起動できるようになります。 デバッグ可能なプログラムがトリガされるまでは、デバッガはバックグランドで起動します。 デモンストレーション・アプリケーションには約 60 個のプログラムが含まれていますが、そのうちの 8 つのプログラム (プロジェクトに含まれているプログラム) だけがデバッグ可能です。 デバッガを起動するには、次の操作を行います。

  1. ツールバーで、デバッグ・アイコンの横にある下向き矢印をクリックします。

    アプリケーション用の事前設定済みデバッグ構成が 2 つあることを確認できます (CICS デバッグ構成と JCL デバッグ構成)。

  2. [JCL Debug] をクリックします。
  3. 場合によっては、起動時に [Debug] パースペクティブのオープンに関するメッセージを受信することがあります。 その場合は、[Yes] をクリックします。

    これにより、新しい [Debug] ペインが開き、接続の待機中であることを示すメッセージが表示されます。 また、メイン画面の右上では、ビューが [COBOL] から [Debug] に変更されています ()。 . [Debug] ビューと [COBOL] ビューは、それぞれのタブをクリックすることで切り替えることができます。

  4. さしあたり、[COBOL] タブをクリックします。
  5. [Server Explorer] でエンタープライズ・サーバを右クリックし、[Refresh] をクリックします。

    これで、アプリケーションはデバッグをトリガするイベントを待つようになります。

単純なデバッグ

上記の操作が終了したら、デバッガ内部の単純な機能をいくつか確認できます。 JCL ジョブをサブミットするには、次の操作を行います。

  1. [COBOL Explorer] で [JCL Files] フォルダを展開します。
  2. [ZBNKSTMT.jcl] を右クリックして、[Submit to Enterprise Server] をクリックします。
  3. 以前に行った操作内容によっては、[Confirm Perspective Switch] へのメッセージを受信することがあります。 メッセージを受信した場合は、[Remember my decision] をオンにして、[Yes] をクリックします。

    これにより、デバッガが起動し、手続き部の先頭行に実行ポイントが設定されている ZBNKEXT1.cbl がデバッグ用に開きます。

コードのステップ実行

ハイライトされたコード行は、IDE が次に実行するコード行です。

  1. F5 を押して行を実行します。

    PERFORM 文が実行され、で始まる行に移動します。 IF TIMER. ここでは、[Variables] ウィンドウが IDE 内に開いていることも確認できます。このウィンドウには、実行されようとしているコード行にあるデータ項目の現在値が表示されます。

  2. 18000 行に達するまで F5 をさらに数回ゆっくりと押します。 ステップ実行しながらコードを監視し、[Variables] ウィンドウ内で変数の値がどのように変化するのかを確認します。

データ値の確認

  1. [Debug] ウィンドウで 24700 行までコードをスクロール・ダウンします。
  2. WS-RECORD-COUNTER2 データ項目にカーソルを置きます。

    これにより、位置、サイズ、フォーマット、プログラムでフィールドが使用された回数、およびデータ項目の現在値の詳細が表示されます。

  3. WS-RECORD-COUNTER2 の値を変更するには、データ項目を右クリックして、[Inspect COBOL] をクリックします。

    これにより、データ項目の値を表示するポップアップ・ウィンドウが開きます。 現時点では、データ項目の値は 00000 です。

  4. ポップアップで [Add to Expressions View] をクリックします。

    これにより、[Expressions] タブ付きウィンドウが開き、データ項目がそのウィンドウに追加されます。

  5. WS-RECORD-COUNTER2 の行で、データ項目の横にある矢印をクリックしてデータ項目を展開します。
  6. 反復バージョンのフィールド名で、値を 00000 から 00006 に変更します。

  7. データ部までファイルをスクロール・アップし、F4 を押して [COBOL Copy View] を開き、コピーブックを展開します。
  8. を確認できるように 001800 行まで移動します。 CD510-DATA.

    これは、プログラムでは直接使用されないため抹消表示されています。

  9. CD510-DATA を右クリックし、[Inspect COBOL] をクリックしてから、[Add to Expressions View] をクリックします。
  10. [Expressions] ウィンドウで、 CD51-DATA グループ項目を展開し、いずれかのデータ値を変更します。

  11. F4 を押して、コピーブックを縮小し、[COBOL Copy View] を閉じます。

単純なブレーク・ポイントの設定

画面の右上にある [Breakpoints] ウィンドウをチェックします。 現時点では、プログラム内で設定されたブレーク・ポイントはありません。 単純なブレーク・ポイントを設定するには、次の操作を行います。

  1. 019100 行までコードをスクロール・ダウンします。
  2. この行の左側にある灰色の領域をダブルクリックするか、その場所を右クリックして [Toggle Breakpoint] をクリックします。

  3. 019700 行でも同じ操作を行います。
    注:ユーザは、[Breakpoints] ウィンドウからブレーク・ポイントを有効または無効にすることができます。

  4. F5 を使用してコードをステップ実行し、F8 を使用してコードを実行します。 次に、F8 を押します。

    コードの実行は、最初のブレーク・ポイントで停止します。

  5. F8 を押して、実行を再開します。

    ZBNKEXT1.cbl が終了し、デバッガが JCL で定義された 2 番目のプログラムのデバッグを開始することを確認できます。

    このプログラムは完了まで実行され、ジョブが完了します。

デバッグの停止

ジョブは完了しましたが、デバッガは引き続き次のイベントを待っています。 デバッグを停止するには、次の操作を行います。

  1. [Run > Terminate] をクリックするか、デバッガ・ツールバーの終了ボタンをクリックします。

  2. 最後に、元の [COBOL] ビューに切り替えます。