このチュートリアルのセットは、Micro Focus Enterprise Developer - Team Edition for Eclipse の使い方を案内します。これらのチュートリアルでは、製品がどのように機能するのかを基本的に理解することができます。
これらのチュートリアルは、メインフレーム上での COBOL 開発の経験があるものの、Eclipse Integrated Development Environment (IDE) の実践的な知識を必ずしも備えていない開発者を対象として設計されています。チュートリアルでは、単純な COBOL アプリケーションとメインフレーム・サブシステム・アプリケーションの両方を開発・管理するために Enterprise Developer for Eclipse で提供される機能を基本的に理解することができます。
管理者向けに設計された他のチュートリアルも用意されています。
注: インストールした 2 種類の Enterprise Developer の間には違いがあります。Enterprise Developer - Personal Edition は、メインフレーム環境の外部で COBOL およびメインフレーム・プログラムの分析、編集、構文チェックをサポートする開発環境を提供しますが、プロジェクトのオフメインフレーム・デバッグ、ユニット・テスト、およびビルドをサポートしていません。デモンストレーション・アプリケーションをビルド、デバッグ、および実行するには、Enterprise Developer - Team Edition が必要です。
デモンストレーション・アプリケーション
事前設定された完全に実行できるアプリケーション (MFETDUSER) は、この製品のサンプル用のインストール・フォルダと
Mainframe\BankDemo サブフォルダにあります。Windows Vista および Windows 7 では、サンプルのデフォルトのインストール・ディレクトリは
%PUBLIC%\Documents\Micro Focus\Enterprise Developer\Samples です。
比較的古いバージョンの Windows では、サンプルは別のフォルダにインストールされます。例えば Windows XP の場合は、C:\Documents and Settings\All Users\Documents\Micro Focus\<product name>\Samples になります。
デモンストレーション・アプリケーションには、それを実行するために必要なソース・ファイルの多くが含まれています。アプリケーションは、架空のバンク・システム上のデータを評価するバッチ・アプリケーションとオンライン・アプリケーションの両方です。バンク・データは、VSAM ファイルに格納されます。
ユーザは、MFETDUSER フォルダとデモをサンプルのインストール場所から C:\MFETDUSER\ にコピーする必要があります。
このチュートリアルの一部として、標準 Eclipse COBOL プロジェクト・テンプレートを使用して、このアプリケーションの開発環境を設定します。チュートリアルは、次の操作の方法を示します。
- ソース・ファイルの編集
- ソース・コードのコンパイル - これは、Enterprise Developer - Team Edition でのみサポートされます。
- アプリケーションの実行とデバッグ - これは、Enterprise Developer - Team Edition でのみサポートされます。
前提条件
次のソフトウェアをインストールする必要があります。
- Micro Focus Enterprise Developer - Team Edition for Eclipse
注:これらのチュートリアルは、
Enterprise Developer - Personal Edition と
Enterprise Developer - Team Edition の両方で使用できます。ただし、チュートリアルの一部は、
Enterprise Developer - Personal Edition では機能しません。
Enterprise Developer - Personal Edition バージョンの製品で利用できない機能は、チュートリアルを進めていく過程で明確に示されます。チュートリアルで実際に示されている完全な機能を試してみたい場合は、
Enterprise Developer - Team Edition の 30 日評価版を無償で利用できます。
- Micro Focus Rumba などの TN3270 端末エミュレータ - CICS アプリケーションを実行するには、エミュレータが必要です。
チュートリアル用のリモート・エンタープライズ・サーバ・インスタンスの使用
ディレクトリ・サーバおよび エンタープライズ・サーバ・インスタンスを実行しているマシン上にアクティブなファイアウォールがある場合は、ユーザが使用しているポートへのアクセスをそのファイアウォールが許可していることを確認する必要があります。
例えば、ディレクトリ・サーバは、デフォルトではポート 86 を使用するように設定されます。ユーザは、このポートへの TCP および UDP アクセスを許可するようにファイアウォールを設定する必要があります。同様に、デフォルトのエンタープライズ・サーバ・インスタンス (ESDEMO) には、ポート 9003 を使用する Web サービスおよび J2EE リスナがあります。リモート・クライアントがこのリスナに要求をサブミットできるようにするには、ファイアウォールがこのポートへのアクセスを許可する必要があります。
リモート・ユーザがファイアウォールを介してエンタープライズ・サーバ機能にアクセスするようにしたい場合は、固定ポート値を使用して、これらのポート値によってアクセスを制御できるようにします。
注:Microsoft Windows XP を使用していて、Service Pack 2 がインストールされている場合は、ファイアウォールの制限により、特定の Enterprise Server Administration ページを表示できない可能性があります。この問題を回避するには、使用しているポート (例えば、
Enterprise Server Administration ホーム・ページの場合は 86、デフォルトのエンタープライズ・サーバ ESDEMO の場合は 9003) へのアクセスを有効にする必要があります。これを行うには、Windows セキュリティ・センタを使用します。