バッチ・アプリケーションのユニット・テスト

まず始めに、Bankdemo アプリケーションが正しく実行していることを確認する必要があります。JCL を実行するには、Micro Focus Enterprise Server (Enterprise Server と略称されることもある) の事前設定済みインスタンスが必要です。

このデモンストレーションには、Bankdemo という事前設定済みのエンタープライズ・サーバが含まれます。このサーバは、 Enterprise Server でインポートし、Bankdemo アプリケーションを実行する前に起動する必要があります。

重要:アプリケーションの実行は Enterprise Developer - Personal Edition ではサポートされていないため、アプリケーションを実行するには Enterprise Developer - Team Edition が必要です。

Bankdemo サーバのインポート

Bankdemo 論理サーバ (LSER) の定義をインポートするには、次の操作を行います。

  1. IDE の右下のペインにある [Server Explorer] タブをクリックします。

    このタブが表示されていない場合は、[Window > Show View > Other] をクリックします。[Micro Focus COBOL > Server Explorer] を選択して、[OK] をクリックします。

  2. [Server Explorer] で [bankdemo [localhost:86]] を右クリックし、[Open Administration Page] をクリックします。
  3. Enterprise Server Administration の左上隅にある [Import] をクリックします。
  4. [Selected source directory containing server data to restore] フィールドに C:\MFETDUSER\ES_Exports\Bankdemo と入力します。
  5. [Next] を 3 回クリックしてから、[OK] をクリックして BANKDEMO LSER をインポートします。
  6. [Home] をクリックして、メインの Enterprise Server Administration ページに戻ります。

    Bankdemo サーバがサーバのリストに表示されます。オンライン Bankdemo アプリケーションを実行する前に、そのサーバを起動する必要があります。

  7. [Server Explorer] ウィンドウをチェックします。

    Bankdemo サーバはそのウィンドウに表示されます。

アプリケーションが Bankdemo サーバに関連付けられていることを確認します。

  1. [Server Explorer] で Bankdemo サーバを右クリックし、[Associate with project] をクリックします。
  2. BankDemo アプリケーションの名前の前にチェック・マークがあることを確認します。

Bankdemo エンタープライズ・サーバの起動

  1. Enterprise Server Administration ページで、Bankdemo サーバの行にある [Status] 列の [Start] をクリックしてから、[OK] をクリックします。

    これにより、サーバ起動の進捗状況を表示する Enterprise Server コンソール・デーモンが起動します。

    数秒後に、サーバ・ステータスは [Started] に変わります。これで、JCL を実行する準備が整いました。

JCL の実行

デモに用意されている JCL を使用すると、COBOL アプリケーションはファイルを読み取り、データをソートして、レポートを生成します。.jcl ファイル (ZBNKSTMT.jcl) は、プロジェクトの [JCL Files > jcl] フォルダにあります。このジョブをサブミットするには、次の操作を行います。

  1. [Server Explorer] で、サーバのリストにある [BANKDEMO] を右クリックします。
  2. [Associate with project] をクリックし、[Bankdemo] がオンになっていることを確認します。
  3. [COBOL Explorer] で .jcl ファイルを右クリックし、[Submit to Enterprise Server] を選択します。

    [Console] ウィンドウをチェックして、このジョブがサブミットされていることを確認します。

次に、ジョブのサブミットの結果をチェックする必要があります。

カタログとスプールの表示

  1. メインの Enterprise Server Administration ページに移動します。
  2. Bankdemo サーバの [Status] 列で [Details] をクリックします。
  3. [Server] タブと [Control] タブが選択されていることを確認します。
  4. [ES Monitor & Control] をクリックします。これは ESMAC とも呼ばれます。

  5. 左側で [Resources] を展開し、[JES] を選択します。

次の 2 つのボタンを使用することになります。

  • [Catalog] - カタログを表示できます。
  • [Spool] - スプール・キューを表示できます。

カタログを表示するには、次の操作を行います。

  1. [Catalog] をクリックします。

    これにより、[Data CATALOG] ページが開きます。

  2. [List] をクリックして、カタログ内のファイル・エントリをすべて表示します。

  3. ファイル名 (例えば、ASC.BNKACC) をクリックして、ファイル内容のプレビューを表示します。

スプールを表示するには、次の操作を行います。

  1. [Spool] をクリックし、ジョブのリストを表示するために [Output] ボタンが選択されていることを確認します。

    ユーザのジョブは、リストの最後にあります。

  2. ジョブの横にあるチェックボックスをオンにして、[Display] をクリックします。

    これにより、次のような各種情報を示すページが開きます。

    • 0000 の復帰条件コード (COND CODE) を示すジョブ進捗状況

    • 2 つの SYSOUT 結果 (Extract の結果と SORT の結果)

      これらの結果をクリックすると、詳細が表示されます。

      前のページに戻るには、このページを右クリックして [Back] をクリックします。

    • ジョブによって作成された最終出力結果である PRINTOUT

  3. 左上隅の [Home] をクリックして、メインの Enterprise Server Administration ページに戻ります。

これで、オンライン・アプリケーションとバッチ・アプリケーションのデバッグ方法の確認を開始できるようになります。