概要
このチュートリアルでは、Mainframe Subsystem Support (MSS) でエンタープライズ・サーバを作成して、ACCT アプリケーション用に設定し、そのアプリケーションをエンタープライズ・サーバ / MSS のもとで実行します。
エンタープライズ・サーバの作成
エンタープライズ・サーバには、ESDEMO という事前設定されたエンタープライズ・サーバが付属しています。ただし、このサーバは Mainframe Subsystem Support (MSS) 用には設定されていません。したがって、CICS アプリケーションのために、MSS 用に設定された新しいエンタープライズ・サーバ・インスタンスを作成する必要があります。
- IDE で [Server Explorer] ウィンドウを開きます。
このウィンドウが非表示になっている場合は、[Window > Show View > Other] をクリックします。[Micro Focus COBOL] を展開し、[Server Explorer] をクリックしてから、[OK] をクリックします。
- [Server Explorer] ウィンドウを右クリックして、[New > Directory Server Connection] をクリックします。
- [Name] フィールドと [Server address (IP/Hostname)] フィールドの両方に localhost と入力します。
- ポートはデフォルト値の 86 のままにして、[Finish] をクリックします。
- 新しい接続 (localhost) を右クリックして、[Open Administration Page] をクリックします。
これにより、IDE 内で Enterprise Server Administration (MFDS とも呼ばれる) のホーム・ページが開きます。
- [Add] をクリックします。
- [Server Name] フィールドに ACCT と入力して、[Next] をクリックします。
- [Working mode] オプションについては [32-bit] を選択します。
- [Next] をクリックします。
- [Server Type] グループで [Micro Focus Enterprise Server with Mainframe Subsystem Support] を選択します。
- [Next] をクリックします。
- [Creation Options] グループで、[Using port] フィールドに 5239 と入力します。これは、3270 エミュレータのカスタマイズに使用されるポート番号になります。
- [Description] フィールドに新しいエンタープライズ・サーバの説明を入力します (例えば、ACCT demo)。
- [Add] をクリックします。
これにより、Enterprise Server Administration ホーム・ページでは、使用可能なエンタープライズ・サーバのリストに新しい ACCT サーバが表示されます。
エンタープライズ・サーバの設定
CICS アプリケーションのエンタープライズ・サーバ・インスタンスを作成したので、次に CICS アプリケーションを駆動する Mainframe Subsystem Support を設定する必要があります。ACCT アプリケーションは既にコンパイルされているため、設定は最小限で済みます。
CICS アプリケーションのエンタープライズ・サーバ・インスタンスを作成したので、次に CICS アプリケーションを駆動する Mainframe Subsystem Support を設定する必要があります。
- Enterprise Server Administration ホーム・ページで、ACCT エンタープライズ・サーバに対応する [Edit] ボタンをクリックします。
- [General] タブをクリックします。
- 次の内容を [Configuration Information] テキスト・ボックスに入力します。
[ES-Environment]
ESPROJ=ProjectDirectory\ACCT
この環境変数を再利用して、エンタープライズ・サーバをさらに設定することになります。
- [Apply] をクリックします。
- [MSS] タブをクリックします。
- [Mainframe Subsystem Support enabled] がオンになっていることを確認します。
- 次の詳細を [CICS] タブのフィールドに入力します。
[System Initialization Table]
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DEMOSIT
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[Transaction Path]
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$ESPROJ\loadlib
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[File Path]
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$ESPROJ\data
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[Map Path]
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$ESPROJ\loadlib
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[Resource Definition File Path]
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$ESPROJ\system
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- [Apply] をクリックします。
- ページの左側にあるリストで [Home] をクリックして、Enterprise Server Administration ホーム・ページに戻ります。
CICS リソース定義ファイルの作成とアップグレード
- [ Start > All Programs > Micro Focus Enterprise Developer > Tools > Product Name Command Prompt] を選択して、COBOL コマンド環境を開きます。
- 次のコマンドを使用して、CICS リソース定義ファイルを作成します。
caspcrd /c /dp=ProjectDirectory\acct\system
- 次のコマンドを実行して、リソース定義ファイルをアップグレードします。
caspcupg /dp=ProjectDirectory\acct\system
ACCT エンタープライズ・サーバの起動
ユーザは、作成および設定したエンタープライズ・サーバ・インスタンスを起動する必要があります。
- TN3270 ポートを使用する ESDEMO サーバや他のサーバが実行されていないことを確認します。実行されている場合は、そのサーバを停止してから ACCT サーバを起動します。
これは、それらのサーバは ACCT サーバが使用するものと同じポートをいずれかのリスナに使用するからです。
- Enterprise Server Administration ページで、ACCT サーバの横にある [Start] ボタンをクリックしてから、[OK] をクリックします。
ページを更新して、サーバが正常に起動したことを確認します。