デモ CA について

Micro Focus Demo CA を使用することにより、Enterprise Server リスナー向けにセキュリティで保護された通信を構成できます。

暗号化には SSL (Secure Sockets Layer) を使用するため、標準的な (非 Micro Focus) SSL クライアントおよびサーバーと完全に相互運用可能です。Micro Focus Demo CA は、パブリック キー インフラストラクチャ (PKI) および PKI 機能 (証明書の処理など) との統合もサポートしています。

デモンストレーション CA ソフトウェアを使用すると、証明機関としての操作が可能になります。稼働している CA は証明書を作成する必要があり、作成した証明書、および自身の証明書 (ルート CA の場合は自己署名証明書) を保管するために LDAP を必要とします。トレーニングおよびテストでは、CA と、証明書を要求するサーバーの両方を動作させることになるため、両方の証明書とキーが必要です。

デモンストレーション CA は、1 つのディレクトリ構造、およびデモンストレーションに必要なファイルで構成されています。デモンストレーション CA は次のように構成されます。

• パブリック キーおよびプライベート キーのペア
• 識別名およびパブリック キーを含み、プライベート キーで署名された証明書。識別名には、コンピューター名 (PKI 用語では共通名と呼ばれる)、アドレスなど、インストール時に指定した詳細が含まれます。
• パス フレーズ。プライベート キーにアクセスするために使用します。このパス フレーズは srvrootpwd ですが、後で変更できます。OpenSSL では、スペースを含められるパス フレーズが使用されます。パスワードはスペースを含めることができません。
• 構成ファイル openssl.cnf。SSL のデフォルトおよびその他の情報が含まれます。

デモンストレーション CA を使用して証明書を作成します。この CA はローカルであるため、作成された証明書は組織外では認識されません。本番環境では、既知の証明機関から証明書を入手して使用する必要があります。Demo CA はトレーニングやテストに適しています。