Let

使用法

式の値を名前に代入します。

コマンド構文

LET name = expression 

詳細は次のとおりです。

name
ソース言語プログラムで使用される変数または宛先構造体 (PL/I のサブストリングや基底付き参照など) の名前を指定します。
expression
指定した変数のデータ型に値を変換できる、ソース言語で使用可能な任意の式を指定できます。X、XN、Z、A、または E 式によって、16 進リテラル定数を変数に代入することもできます。次に例を示します。
L FCD_ORGANIZATION = '01'x

説明

LET コマンドは、式の値を名前に代入します。式が評価される際、必要に応じた型変換が実行されます。結果の値が、指定した変数に代入されます。型変換が不正な場合は、エラー メッセージがデバッガーから発行されます。

ソース言語によっては、式を単一引用符または二重引用符で囲むことで、文字列定数の値を変更できます。

C では、代入は、副作用を持つ単なる式演算子です。したがって、Evaluate は他の言語の Let と同じ機能を提供します。

LET コマンドを使用した関数呼び出し中、ブレークポイントは無効になります。呼び出し先ルーチン内のブレークポイントを有効化する必要がある場合は、CALL コマンドを使用します。

LET の一部として、SUBSTR および LENGTH 組み込み関数を変数参照に適用することもできます。

注: LET コマンドでは、Graphic および Widechar データ型がサポートされています。変数参照のみが使用可能です (完全な式は使用できません)。
dcl wc wchar (8) varying;
dcl  val fixed bin (15) init (978);

…

let wc = i;      /* Codewatch will convert  val to WideChar and assign to wc */
eval /h wc

WC = 00 00 20 00 20 00 20 00 39 00 37 00 38 (hex)  {widechar varying (8)}
eval length(w)

6  {fixed binary (15)}

dcl gc graphic (8) varying;

…

let gc = val  /* Codewatch will val to Graphic and assign to gc */
eval /h gc    

GC = 81 40 81 40 81 40 82 58 82 56 82 57 (hex)  {graphic varying (8)}

e length(gc)
6  {fixed binary (15)}

上記の例では、Widechar および Graphic の文字列は ASCII 文字列「978」に対応します。Graphic のコードページは 932 - SHIFT-JIS – Japanese を想定しています。それぞれについて、/hex を指定せずに Evaluate を実行すると、Widechar または Graphic のそのままの値が端末ウィンドウに出力されます。

この例では、MAXV の値に新しい値 (MAXV/2) が代入されます。

CodeWatch> EVALUATE MAXV
MAXV =             10 {fixed binary (31))
CodeWatch> LET MAXV = MAXV/2
CodeWatch> EVALUATE MAXV
MAXV =              5 [fixed binary (31))

制約事項

なし。