Step

使用法

指定された数の文を実行します。

コマンド構文

STEP [OUT]
     [IN|OVER]
     [count]
     [[action-list]]

詳細は次のとおりです。

count
実行する文の数を指定する整数です。

説明

action-list には、1 つ以上の CodeWatch コマンドをセミコロンで区切って指定します。

STEP コマンドは、実行ポインターの現在の位置でプログラムの実行を開始し、1 つまたは指定した数の文の後で実行を停止します。

単一の文を実行するには、オプションを指定せずに Step を使用します。複数の文を実行するには、count パラメーターを指定します。

Step Out を指定した場合、デバッガーは現在のルーチンの出口ポイントまでステップ実行します。Step Out を count パラメーターとともに指定した場合、最初のステップで現在のルーチンの出口ポイントまで進み、その後の各ステップでは呼び出し元ルーチン内の後続の文まで進みます。したがって、実行ポインターが呼び出し先ルーチンにある場合に呼び出し元ルーチン内の次の実行可能な文まで進めるには、STEP OUT 2 を発行します。最初のステップで現在のルーチンの出口ポイントまで進み、2 番目のステップで呼び出し元ルーチンに戻って順方向に進みます。実行ポインターがすでに呼び出し先ルーチンの出口ポイントにある場合に Step Out を発行すると、実行ポインターが呼び出し元ルーチンの出口ポイントまで進みます。

Step In を指定した場合、現在の実行ポイントがサブルーチン呼び出しにあれば、デバッガーは読み出し先ルーチンのエントリ ポイントまでステップ実行します。Step In を count パラメーターとともに指定した場合、最初のステップでエントリ ポイントまで、次のステップで最初の実行可能な文までのように順番に進みます。

Step Over を指定した場合、デバッガーはルーチンの呼び出しをステップ オーバーします。Step Over は STEP コマンドのデフォルトのモードです。

アクション リストを指定した場合は最後のステップで実行されます。これは、他のステップで実行するアクションとして設定されます。ステップのアクション リストを削除するには、Step の引数として null のアクション リストを指定します。これをステップ実行なしで行うには、DSTEP コマンドを使用します。

ステップ操作が完了すると、デバッガーは現在の実行ポイントを示すメッセージを次の形式で発行します。

Step at x

x は現在の実行ポイントの場所、つまり次に実行される文です。

注:

ユーザー プログラムの現在の実行ポイントがローカル以外の Goto にある場合、Step は使用できません。

次の例では、デフォルトのステップ実行モードが Step In に設定され、ステップ実行のアクション リストが現在のソース行を出力するように設定されています。2 つのステップ コマンドが実行されます (2 番目のコマンドのカウントが 2)。

CodeWatch> DSTEP IN [P] 
CodeWatch> STEP
Step at PRIMES.SIFT\95
  95: primes(count) = this_prime;
CodeWatch> S 2
Step at PRIMES.SIFT\97 
  97: do while (k < n);

次の例では、デバッガーは sift ルーチンからステップ アウトします。

CodeWatch> STEP OUT
Number of primes found was (prime) 5

1  2  3    5  7

Step at PRIMES.SIFT\%EXIT 
  106: end sift;