環境の制御

デバッグ セッションでは、多くの場合、変数や文識別子を識別する参照の枠組みを確立するために環境を参照することが必要になります。環境は単なるプログラム ブロックであり、プログラムからブロックまたはブロック内のいずれかの文の名前を指定することで参照します。これにより、デバッガーで変数または文の特定のインスタンスを見つけることが可能になります。通常は、単純なブロック名で環境を指定できます。この場合、そのブロックの最新のアクティブ化が参照されます。それ以外のブロックのアクティブ化を環境として確立するには、ブロックのアクティブ化番号を使用します。

アクティブ環境は、その環境の自動データを含むスタック フレームとしてプログラム スタックに存在します。ただし、プログラム スタックに存在しない環境も参照できます。このような環境は非アクティブ環境と呼ばれます。たとえば、呼び出されていないためスタック フレームがないプロシージャは非アクティブです。また、ブロック名の後にブロックの現在のアクティブ化よりも高いアクティブ化番号が指定された環境も非アクティブ環境です。非アクティブ環境で静的データおよび外部データを調べて、それらにブレークポイントを設定することが可能です。自動データまたはプロシージャの引数を調べるには、アクティブ環境を指定する必要があります。