名前

動詞、オプション、句などの文の一部を示すために使用される名前のことをキーワードと呼びます。代入文以外のすべての文は、その文の目的を識別するキーワードで始まります。

変数、ファイル、ラベルなど、プログラムで操作するオブジェクトも名前で示すことができます。これらの名前のことを識別子と呼びます。意味は宣言で定義されます。

この例では、G および Y は識別子です。READ、FILE、および INTO はキーワードです。

READ FILE (G) INTO (Y) ;

Open PL/I に予約語はありません。この例では、TO は記憶域の場所を示す名前です。

GOTO L;
CALL S(B,C,D);
RETURN; 
STOP;
DO K = 1 TO 11;
TO = 20; /* ASSIGNMENT STATEMENT*/

次の例は、操作対象のオブジェクトを示す名前と文の一部を示す名前を示したものです。

DECLARE X(5) FIXED; 
L: X(3) = 25;

X および L はどちらも識別子ですが、DECLARE および FIXED はキーワードです。X は DECLARE 文で宣言されており、L は暗黙的にラベルとして宣言されています。

名前は次の文字の任意の組み合わせで構成されます。

名前には次の規則が適用されます。

例:

STREET_NAME
@BETA
#Y7
C
$7

名前は、大文字と小文字の両方を使用して記述できます。

デフォルトでは、小文字はいずれも対応する大文字として解釈されます。-lowercase コンパイラ オプションを指定すると反対になります。このオプションの詳細については、『Open PL/I ユーザー ガイド』を参照してください。

Open PL/I には予約語はないため、READ や INTO のようなキーワードとして使用される名前も識別子にすることができます。ただし、プログラムがわかりにくくなるため、この方法は可能な限り使用しないことをお勧めします。