その他の考慮事項

CRCN トランザクションでリソース マネージャーを監視する場合は、次の点を考慮する必要があります。

静的 XA 登録か動的 XA 登録か

動的 XA ではアプリケーションがリソース マネージャーにアクセスすると XA トランザクションが開始されるため、動的 XA の方が静的 XA よりも効率的です。ただし、次の場合は静的 XA が必要になることもあります。

  • 失われた接続をアプリケーションが遮断しない場合、またはトランザクションが異常終了した際や重大エラーをコンソールに送信した際などに、RM への接続が失われたことをシステム管理者に通知するための適切な処理をアプリケーションが実行しない場合。
  • 1 つの SEP で RM への接続が失われている可能性がある場合。

    この SEP で CRCN を実行している場合、接続が失われたことが CRCN で検出され、すべての SEP に RM への接続を切断して再接続する要求が送信されます。

    この SEP でアプリケーションを実行している場合は、接続が失われたことをアプリケーションで検出して異常終了し、RM のエラーを管理者に通知する必要があります。ただし、動的登録の場合、RM を RM 自体で TM (この場合は Enterprise Server) に登録する必要があるため、この SEP から CRCN に接続が失われたことを通知できません。この RM への接続が失われている場合、RM の登録は行われず、この RM に対する xa-verb の処理がエンタープライズ サーバー リージョンで試行されないため、エラーは発生しません。

長時間実行のタスク

システムで長時間実行されるタスクがある場合は、定期的に制御がシステムに戻されるようにしてください。つまり、CICS トランザクションの場合は、EXEC CICS を実行して、CRCN から各プロセスに送信された XA 要求をシステムが処理できるようにする必要があります。制御がシステムに戻されないと、要求の発行元であるプロセスが、すべての SEP でその要求が処理されるまで待機することになります。このような要求が直ちに処理されない場合、CRCN は処理されるまで待機します。