MONITOR

構文

MONITOR
[BINARY]
direction [PREFIX filter]
dataset-type
drive:\directory\*.ext
AGAINST mainframe-parameters 

どのワークステーション ディレクトリ (MONITOR が使用されている場合) を、メインフレームのどのデータ セットまたはソース コード制御システムに対して監視するかを指定します。このような文を必要なだけ構成ファイルに配置できます。

パラメーター

BINARY
比較および同期モニターで EBCDIC/ASCII 変換を一切実行しないように指定します。このオプションは、バイナリ データを含む PDS がある場合に便利です。このオプションは、dataset-type を PDS または PARTITIONED に設定した場合にのみ使用できます。バイナリ メンバーの同期はタイム スタンプに基づいて実行されます。
direction
比較および同期モニターの監視の方向。次のいずれかを指定できます。
  • NONE

    監視は実行されますが、アップロードもダウンロードも許可されません。この指定ではレポートのみが生成されます。

  • DOWNLOAD

    監視は実行されますが、アップロードは許可されません。この指定ではダウンロード同期を実行できます。

  • UPLOAD

    監視は実行されますが、ダウンロードは許可されません。この指定ではアップロード同期を実行できます。このオプションは、dataset-type が VSAM-KSDS、VSAM-KSDS-FIXED、VSAM-ESDS、VSAM-ESDS-FIXED、VSAM-RRDS、または VSAM-RRDS-FIXED の場合は適用できません。

  • BOTH

    監視が実行され、アップロードとダウンロードの両方が許可されます。このオプションは、dataset-type が VSAM-KSDS、VSAM-KSDS-FIXED、VSAM-ESDS、VSAM-ESDS-FIXED、VSAM-RRDS、または VSAM-RRDS-FIXED の場合は適用できません。

filter
特定のメンバー名、または監視対象とするメンバーの集合を指定するためのフィルター文字。ワークステーションの dir コマンドでワイルドカード文字を使用するように、フィルター文字にはメンバー名のパターン マッチング用の任意の文字を埋め込むことができます。
  • * は、任意の文字が続くことを表します。
  • ? は、この位置に任意の 1 文字があることを表します。
  • + は、この位置にある文字が空白であってはならないことを表します。
  • - は、この位置にある文字が空白でなければならないことを表します。
  • / は、この位置にある文字が数字でなければならないことを表します。
  • \ は、この位置にある文字が数字であってはならないことを表します。

フィルターの値の長さは 1 文字から 16 文字です。

このパラメーターは、dataset-type が PDS (または PARTITIONED)、LIBRARIAN、PANVALET、または ENDEVOR の場合はオプションであり、dataset-type がそれ以外に設定されている場合は適用できません。

dataset-type
監視の関係を設定する対象となるメインフレーム データ セットのタイプ。次のいずれかを指定できます。
  • PDS

    区分データ セット。PARTITIONED を指定しても PDS を指定した場合と同じになります。

  • LIBRARIAN

    Computer Associates の Librarian データ セット。

  • PANVALET

    Computer Associates の Panvalet データ セット。

  • ENDEVOR

    Computer Associates の Endevor データ セット。

  • SEQUENTIAL

    順編成データ セット。

  • VSAM-KSDS

    キー付き (VSAM KSDS) データ セット。

    Innovation Access Method (IAM) ファイルを監視する場合は、dataset-type を VSAM-KSDS に設定してください。

  • VSAM-ESDS

    入力 (VSAM ESDS) データ セット。

  • VSAM-RRDS

    相対 (VSAM RRDS) データ セット。

  • VSAM-KSDS-FIXED

    キー付き (VSAM KSDS) データ セット。ただし、インポートの結果ファイルは、最小レコード長と最大レコード長が等しく設定された固定長形式である Micro Focus 形式に変換されます。

  • VSAM-ESDS-FIXED

    入力 (VSAM KSDS) データ セット。ただし、インポートの結果ファイルは、最小レコード長と最大レコード長が等しく設定された固定長形式である Micro Focus 形式に変換されます。

  • VSAM-RRDS-FIXED

    相対 (VSAM RRDS) データ セット。ただし、インポートの結果ファイルは、最小レコード長と最大レコード長が等しく設定された固定長形式である Micro Focus 形式に変換されます。

drive:\directory\*.ext
MONITOR を使用する場合、監視の関係を正しく指定するには、ワークステーション ファイルの完全修飾パスおよび名前を指定します。監視対象の具体的な拡張子 (*.CBL など) を指定する必要があります。

拡張子を 3 つのアスタリスク (***) として指定した場合は、最初のダウンロードで拡張子なしのファイルがダウンロードされます。その後、ファイル拡張子を変更した場合、その次の同期操作では最初に一致した任意の拡張子を持つファイル名が検出されます。つまり、ターゲット ディレクトリに存在する同じファイル名は 1 つだけになります。たとえば、ホストの PDS メンバー名が ACCTOPEN で、PC のターゲット ディレクトリに ACCTOPEN というプレフィックスを持つファイルが存在しない場合は、そのファイルは ACCTOPEN としてダウンロードされます。その後、拡張子を変更して ACCTOPEN.CBL とすると、次の同期では、ターゲット ファイル名を ACCTOPEN.CBL として検出が行われ、そのファイルに対する同期が行われます。

mainframe-parameters
メインフレームのデータ セットを定義するパラメーター。指定するパラメーターは、dataset-type の設定によって異なります。

  • dataset-type が PDS、PARTITIONED、SEQUENTIAL、VSAM-KSDS、VSAM-KSDS-FIXED、VSAM-ESDS、VSAM-ESDS-FIXED、VSAM-RRDS、または VSAM-RRDS-FIXED の場合、mainframe-parameters のフォーマットは次のようになります。
    dataset
    EXTENSION=extension
    
    パラメーターは次のとおりです。
    • dataset:監視対象のデータ セットの名前。
    • extension:監視対象のデータ セットの拡張子。これはオプションです。
  • dataset-type が ENDEVOR の場合、mainframe-parameters のフォーマットは次のようになります。
    ENV 'environment' SYS
    'system' SUB 'subsystem'
    STG 'stage' TYPE=type
    CCID=ccid COMMENT=comment
    EXTENSION=extension

    パラメーターは次のとおりです。

    • environment

      監視対象となる Endevor 環境。

    • system

      監視対象となる Endevor システム。

    • subsystem

      監視対象となる Endevor サブシステム。

    • stage

      監視対象の Endevor ステージ。1 または 2 である必要があります。

    • type

      監視対象の Endevor タイプ。

    • ccid

      変更制御 ID。

    • comment

      コメント テキスト。

  • dataset-type が LIBRARIAN または PANVALET の場合、mainframe-parameters のフォーマットは次のようになります。
    dataset
    [TYPE=type]
    EXTENSION=ext

    パラメーターは次のとおりです。

    • dataset

      監視対象のデータ セットの完全修飾名。

    • type
      監視の関係についてオプションで指定する特定のメンバー タイプ (メインフレームで Panvalet または Librarian の有効なタイプが使用されるようにインストールが設定されている場合)。特定のタイプを指定するか、フィルター文字を使用して監視対象とするタイプの集合を指定することができます。ワークステーションの dir コマンドでワイルドカード文字を使用するように、フィルター文字にパターン マッチング用の任意の文字を埋め込むことができます。* は、任意の文字が続くことを表します。
      • ? は、この位置に任意の 1 文字があることを表します。
      • + は、この位置にある文字が空白であってはならないことを表します。
      • - は、この位置にある文字が空白でなければならないことを表します。
      • / は、この位置にある文字が数字でなければならないことを表します。
      • \ は、この位置にある文字が数字であってはならないことを表します。
  • ext

    監視対象のファイルの拡張子。