Enterprise Developer 6.0 の新機能

次の各項目が強化されています。

アプリケーションのビルド

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このリリースには、次の新機能が含まれています。

COBOL アプリケーションのコンソール サイズ

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COBOL アプリケーションの最大コンソール サイズが拡張されました。ランタイム チューナーの screen_lines および screen_cols を使用して、最大 255 行 255 列まで拡張できます。

COBOL 言語の機能拡張

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次の機能が強化されています。

コード分析

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Enterprise Developer から Micro Focus Enterprise Analyzer および Micro Focus COBOL Analyzer 製品の一部である Application Analysis Server にアクセスする機能がサポートされています。

これらの製品のいずれかがインストールされている場合、サーバー エクスプローラーから Application Analysis Server に接続し、Enterprise Analyzer Web クライアントにアクセスできます。Enterprise Analyzer Web クライアントでは、リポジトリ オブジェクトのクイック検索、詳細なコード検索、ダイアグラム、レポート、データ項目の影響分析、およびビジネス ルールの表示や編集 (別途ライセンスが必要) などの機能を利用できます。

コード分析でのリファクタリング

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COBOL コードからプログラム ロジックを抽出して新しいプログラムに移動する機能がサポートされるようになりました。エディターのコンテキスト メニューから次のコマンドを使用できます。

Eclipse では、[Refactor] メニューの [Extract to Section] コマンドを使用してコードをリファクタリングできます。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

次のコンパイラ指令に新しいオプションが追加されました。

コンテナー

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IDE からコンテナーを操作できるようになりました。具体的には、COBOL プロジェクトの Dockerfile の作成から、コンテナー内の COBOL プロジェクトのビルド、デバッグ、実行まで、そのすべての操作を IDE から実行できるようになっています。

Open Container Initiative (OCI) がサポートされるプラットフォームで OCI と互換性のあるツールを使用できるようになりました。現在は Red Hat Enterprise Linux 8 で利用可能です。

データベース アクセス - DB2 LUW 用 HCO

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このリリースでは次のサポートが追加されています。

注:
  • これらの新機能は、DB2 LUW バージョン 11.1 Mod 4 Fix Pack 以降でサポートされます。現在のところ、DB2 LUW 11.5 ではこれらの機能はサポートされていません。
  • コーディング例については、IBM DB2 LUW の次のドキュメントを参照してください。「Embedded SQL/COBOL Support for MRI and MRF」。

データベース アクセス - XA スイッチ モジュール

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このリリースでは次のサポートが追加されています。

データファイル ツール

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データファイル エディタの強化点は次のとおりです。

  • エディター内で 2 バイト文字セットがサポートされるようになりました。
  • フォーマットされたレコード (数値フィールドは除く) の編集時に挿入モードが使用できるようになりました。
  • EBCDIC ファイルの DBCS データの編集において、フォーマットされたレコードの編集に挿入モードを使用する場合、必要なシフトアウト文字およびシフトイン文字が自動的に追加されます。
  • 開いているデータ ファイルの構造ファイルをロードおよびアンロードできるようになりました。
  • 編集ペインの上部にあるルーラーのオンとオフを切り替えることができます。

デバッグ

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次の機能が強化されています。

アプリケーションのディプロイ

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本リリースでは、Eclipse プロジェクトからネイティブ COBOL アプリケーションをより簡単にディプロイできるようになりました。プロジェクトのプロパティの新しいページ ([Micro Focus > Build Configuration > Deploy]) では、ディプロイ フォルダーおよびディプロイ対象のファイルを指定できます。プロジェクトをビルドすると、特定の実行可能ファイルおよびサポート ファイルがこのフォルダーにディプロイされます。さらに、ファイルをアーカイブしてアプリケーション サーバー、AWS バケットなどのクラウド ストレージにディプロイし、AWS サービスでアプリケーション ファイルにアクセスするなどの操作が可能です。

Eclipse 統合

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次の機能が強化されています。

Enterprise Server

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次の機能が強化されています。

Enterprise Server セキュリティ

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このリリースの強化点は次のとおりです。

Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA)

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このリリースには、次の新機能および機能強化が導入されています。

ファイル処理

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Fileshare のパスワード ファイルをコンテナー機能で格納できるようになり、機密データであるユーザー資格情報が確実に暗号化されます。最初に通常の方法でパスワード ファイルを作成してから、mfsecretsadmin ユーティリティを使用して microfocus/fh にアップロードします。

Fileshare サーバーでコンテナーに格納されているファイルが使用されるようにするには、/uv オプションを使用してサーバーを起動します。

IMS サポート

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次の各項目が改善されています。

Interface Mapping Toolkit

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次の各項目が改善されています。

JCL サポート

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JCL サポートに次の機能が追加されています。

  • 製品のサンプル プリンター出口が拡張され、拡張情報を取得できるようになりました。idadoutp.cpy で定義される構造に、(ws)-extended-output および (ws)-extended-data の 2 つの新しいエントリが含まれるようになりました。項目 (ws)-extended-output には拡張出力データのバージョンが格納されます (現在は 1 に設定する必要があります)。項目 (ws)-extended-data はポインターであり、null の場合は拡張データがないことを意味します。それ以外の場合は outpext.cpy で定義される新しい構造を指します。その構造に特定のジョブの拡張出力情報が格納されています。この例については、提供されている sampprnx のサンプルにあります。

ライブラリ ルーチン

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次のライブラリ ルーチンが新たに追加されています。

  • MFU_GET_FILE および MFUGETF - これらのルーチンは、いずれも Micro Focus Unit Testing Framework でデータ駆動型テストに使用されます。テストする .csv ファイルのいずれかのセルに外部データの参照 (@file-name 表記を使用) がある場合、テストを実行する前に、これらのルーチンのいずれかを使用してその外部ファイルをメモリにロードします。

次のライブラリ ルーチンに新機能が追加されました。

  • CBL_GET_EXIT_INFO - このライブラリ ルーチンが拡張され、出口プロシージャが呼び出された状況をより的確に検出できるようになりました。

Micro Focus データベース ファイル ハンドラー

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Micro Focus データベース ファイル ハンドラー (MFDBFH) に DB2 データベースおよび Microsoft Azure データベースのサポートが追加されました。このサポートは、既存のデータベースのサポートと同等です。

すべてのデータベースについて、次の機能が追加されました。

  • 出力用に開かれた順編成ファイル、行順編成ファイル、および ESDS/KSDS/RRDS ファイルの入出力最適化。
  • 直接接続文字列を使用したデータベース接続の確立 (ODBC DSN の使用に代わる方法)。
  • スクリプト ファイルを使用したデータベースの作成。
  • コマンド ライン ユーティリティ dbfhconfig を使用したデータベース構成ファイルの管理。
  • dbfhdeploy ユーティリティを使用したデータストアからのデータ ファイルの削除。
  • コンテナー機能でデータベース構成ファイルに機密情報を格納できるようになりました。
  • ODBC およびコンテナーの操作の CTF トレース。
  • ロックされたプロセスまたはファイルを dbfhadmin ユーティリティを使用して回復できます。
  • dbfhconfig ユーティリティおよび dbfhdeploy ユーティリティで、応答ファイルにまとめられたコマンドを一括で実行できるようになりました。

Micro Focus Unit Testing Framework

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Micro Focus Unit Testing Framework の強化点は次のとおりです。

  • 実行可能ファイルに対する単体テストをコマンド ラインから実行できるようになりました。Eclipse では、新たに IDE からも実行できるようになっています。このようなテストをコマンド ラインから実行するには、実行可能ファイルをテスト フレームワークにリンクするためにリビルドしておく必要があります。
  • データ駆動型テストで使用する .csv ソース ファイルで外部データを参照できるようになりました。セルで @file-name の形式で file-name を指定すると、そのファイルの内容がテストで使用されます。テストを実行する前に、ライブラリ ルーチンの MFU_GET_FILE または MFUGETF を使用して、外部ソース ファイルをメモリにロードしておく必要があります。
  • データ駆動型テストで、データ駆動型セットアップおよびデータ駆動型ティアダウンという 2 つの新しい要素を使用できるようになりました。従来のデータ駆動型テストではセットアップおよびティアダウンのエントリ ポイントが複数回実行されていたのに対し、これらの 2 つのエントリ ポイントがテスト実行ごとに 1 回だけ実行されるようになっています。

Microsoft Build Tools および Windows SDK 構成ユーティリティ

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Windows の Enterprise Developer のセットアップ ファイルで、本製品の多くの機能や操作が依存する Microsoft Build Tools および Windows SDK のパッケージがインストールされるようになりました。

Microsoft Build Tools および Windows SDK 構成ユーティリティを使用して、COBOL 環境で使用されているパッケージのバージョンを確認できます。このユーティリティを使用して、インストールしたこれらのパッケージの他のバージョンを使用するように環境を設定することもできます。

マルチスレッド アプリケーション

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • UNIX でのデタッチされたスレッドの検証の強化 - 複数のスレッドがあるアプリケーションの信頼性が向上し、エラーが発生したなどの理由で CBL_THREAD_KILL ルーチンを使用したときやプロセスが異常終了したときに適切に処理されるようになりました。
  • スレッドのローカル記憶域の最適化 - 複数のスレッドがあるアプリケーションのスレッドの終了が最適化されました。

PL/I サポート

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次の各項目が強化されています。

PL/I コンパイラ

コンパイラが強化され、既存のアプリケーションを新しいプラットフォームに簡単に移行できるようになりました。次の項目がサポートされています。

  • ENTRY 宣言の GENERIC 属性。
  • GET 文の COPY オプション。
  • ENTRY LIMITED 変数への ENTRY の代入。
  • INONLY 属性。
  • WHEN または OTHERWISE がない SELECT のサポート (IBM の動作に合わせて変更)。
  • 中間演算の FIXED DECIMAL の精度を指定できる新しいコンパイル オプションのサポート。
  • 要素名に * を含む構造での LIKE の使用。
  • 組み込み関数:
    • 新しい関数 - FIXEDDEC および FIXEDBIN
    • TRIM 組み込み関数の用途および構造体のサポート。
    • VALID 関数 - FIXED DEC 引数を使用した場合のサポートが強化されました。
    • 15 または 31 の関数の精度 (–bifprec コンパイラ オプションを参照)
  • FILEREAD、FILEWRITE、FILETELL、および FILESEEK 文での PL/I バイトストリーム IO。
  • 互換性の向上 - DEFAULT RANGE でのパターンの使用 (STRING 疑似変数の使用時)。
  • サポートの強化 - LIKE 属性で宣言された構造体の参照される構造体メンバーに NOINIT 属性で宣言された構造体が含まれている場合の処理。

Open PL/I を使用した z/OS アプリケーションの開発について、次の機能が強化されています。

  • ENTRY 宣言に対するパラメーターの属性を表示するようにコンパイラ リストが改良されました。
  • プリプロセッサによって生成されたコードの行番号を表示するように拡張リストが改良されました。
  • BIT 以外の作用対象に対して BIT 演算子を使用しようとした場合のコンパイラの診断が強化されました。
  • 非修飾名が親ブロック内の同じ名前の非メンバーの宣言ではなく構造体メンバーに解決された場合のコンパイラの診断が強化されました。情報レベル (I レベル) の診断 (MFPLI01305I)。
  • お客様がアップグレードやトラブルシューティングを簡単に行えるように、オブジェクト コードの生成に使用されたコンパイラを示す文字列が、コンパイルされたすべてのルーチンに埋め込まれるようになりました。
  • *PROCESS 文と同等の Open PL/I コンパイラ オプションがある場合にマップされるようになりました。

Eclipse の PL/I デバッガー

次の機能がサポートされます。

  • ON-unit の末尾からのステップ実行がサポートされます。

    ステップ実行が PL/I ON-unit の末尾に達すると、デバッガーによってデバッグ可能な次の文が特定されます。これが一時的なブレークポイントとなり、プラグラムに戻った後にステップ実行を続行できます。ON-unit からの PL/I GOTO 文のステップ実行もサポートされています。

  • 変数が宣言されているプロシージャに基づいていない場合の監視が強化されました。
  • Solaris (SPARC) 11.4 以降を使用した PL/I アプリケーションのデバッグがサポートされます。
  • PLIDUMP で STATIC 変数の情報が生成されるようになり、HEAP データ記憶域が表示されるようになりました。
  • 以前のリリースにあった変数の範囲の制限を廃止するように変更されました。以前のバージョンでは、変数の監視対象が変数が宣言/使用されたプロシージャに制限されていました。変数が別のサブルーチンに渡された場合、そのサブルーチンから戻って変数の値が変更されたことが認識されるまでデバッガーは停止しませんでした。そのため、サブルーチン自体で変数の監視を追加で設定しない限り、サブルーチンのどこで変更が発生したかを正確に特定することはできませんでした。

    このリリースでは、プロシージャ名および変数名の代わりに、変数のアドレスおよびサイズが監視対象として保存されるようになりました。これにより、アドレス/サイズを設定された時点から監視をキャンセルするまで監視できます。この方法では、ユーザー プログラム内の場所に関係なく、値の変更が認識された時点でデバッガーが停止します。

    監視はキャンセルするまでアクティブな状態になるため、ユーザー プログラムのフローによっては、割り当てが解除されたりアクティブでなくなったアドレス/サイズを監視し続けることがあります。この場合、メモリ領域が他の何らかの理由で再利用されると実行が停止します。

PL/I EXEC プリプロセッサ

  • バックグラウンド解析でホスト変数の参照および変更に関する情報が利用できるようになりました。
  • %SDEBUG 文および %RDEBUG 文で、マクロの呼び出しの開始位置と終了位置の行および列が示されるようになりました。

マクロ プリプロセッサ

  • 新しい組み込み関数 SOURCEFILE() がサポートされます。
  • %DO 文の互換性が向上しています。
  • %SDEBUG 文および %RDEBUG 文で、マクロの呼び出しの開始位置と終了位置の行および列が示されるようになりました。

ランタイム システム

  • FILETELL、FILESEEK、FILEREAD、および FILEWRITE で RECFM(U) ファイルのバイトストリーム IO がサポートされます。
  • GET 文の COPY オプションがサポートされます。
  • STATIC FIXED BIN(31) 変数を使用して、OPEN 時のファイルの RECSIZE を制御できるようになりました。
  • JCL ユーティリティ IKJEFT01 を呼び出し可能なインターフェイスとして PL/I から駆動できるようになりました。

問題の判別

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次の機能が強化されています。

  • UNIX での統合化トレース機能 (CTF) - プロセスの終了時 (アプリケーションまたはサードパーティのコードが直接 exit() を呼び出す際など) に、CTF を常に利用できるようになりました。

製品ドキュメント

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このリリースの新機能は次のとおりです。