複数のカタログの使用例

例 1

C:\ABCD\CATALOG.DAT のカタログに移動する、ABCD で始まる名前のデータセット、および C:\WXYZ\CATALOG.DAT に移動する、WXYZ で始まる名前のデータセットがある例を考えます。さらに、(MF_SMS=ON を設定して) DATACLAS サポートを有効にし、C:\MAIN\SMS.DAT に SMS カタログを配置します。

次のように、MFUSERCAT_NODE 変数に特殊な SMS ノード SYSMFE1ABCD ノード、および WXYZ ノードを含める必要があります。

MFUSERCAT_NODE=SYSMFE1;ABCD;WXYZ

MFUSERCAT_LOC に、これらのカタログに対応する場所を含める必要があります。

MFUSERCAT_LOC=C:\MAIN\SMS.DAT;C:\ABCD\CATALOG.DAT;C:\WXYZ\CATALOG.DAT

例 2

環境変数 MFUSERCAT_NODE では複数のデータセット ノードおよびワイルドカードがサポートされているため、非常に複雑な規則を使用してカタログ エントリを特定のユーザー カタログに転送できます。

次の定義があるとします。

MFUSERCAT_NODE=MVSSPOOL;*.WORK;PROD??.VSAM;PROD??.SEQ;PROD??.LIB;USER01;USER02
MFUSERCAT_LOC=C:\MAIN\SPOOLCAT.DAT;C:\WORK\CATALOG.DAT;C:\PROD\VSAM\VSAMCAT.DAT;C:\PROD\SEQ\SEQCAT.DAT;C:\PROD\LIB\LIBCAT.DAT;C:\USER\USERCAT.DAT; C:\USER\USERCAT.DAT

1 つ目のノード MVSSPOOL は、すべての JES スプール データセットのカタログ エントリを C:\MAIN\SPOOLCAT.DAT に転送します。

2 つ目のノード *.WORK は、第 2 レベル修飾子が WORK であるすべてのデータセットのカタログ エントリを C:\WORK\CATALOG.DAT に転送します。

3 つ目、4 つ目、および 5 つ目のノードは、高レベル修飾子が 6 文字であり文字列 PROD で始まるすべてのデータセットのカタログ エントリを、第 2 レベル修飾子 VSAMSEQ、および LIB として記述されるデータセット タイプに固有のカタログに転送します。

最後の 2 つのノードは、高レベル修飾子が USER01 または USER02 であるすべてのデータセットのカタログ エントリを同じユーザー データセット カタログに転送します。

その他のデータセットはすべて、[MSS > JES] タブまたは環境変数 MFSYSCAT で指定されているように、システム カタログでカタログ化されます。

例 3

角かっこを使用した表記法により、データセットの命名規則に沿った柔軟なノード指定が可能です。

次の定義があるとします。

MFUSERCAT_NODE=A[DMP][OI][123].HLQ2[SVN]; 

最初のデータセット名のノードには、2 番目の位置が D、M、または P、3 番目の位置が O または I、4 番目の位置が 1、2、または 3 のデータセット名が該当します。2 つ目のデータセット名のノードには、5 番目の位置が S、V、または N のデータセット名が該当します。

次のデータセット名は、いずれも上記の指定と一致します。

ADO1.HLQ2S.HLQ3
ADI2.HLQ2V.HLQ3
AMO3.HLQ2N.HLQ3
AMI2.HLQ2S.HLQ3
APO1.HLQ2V.HLQ3