TLS プロトコル リストの構成

[TLS protocols] フィールドでは、使用するプロトコルのリスト、およびプロトコルを使用する優先順位を指定できます。[TLS protocols] フィールドのデフォルトの状態は次のとおりです。

プロトコル デフォルトの状態
SSL2 無効 (永続的)
SSL3 無効
TLS1 有効
TLS1.1 有効
TLS1.2 有効
TLS1.3 有効

[TLS protocols] フィールドを構成する際は、次のプロトコル オプションを使用できます。

オプション 説明
ALL このリストに示されているすべてのプロトコル。
SSL2 Apache の構文に適合させるためにサポートされています。SSL2 は常に無効になっています。
SSL3
TLS1 TLS1.0
TLS1.1
TLS1.2
TLS1.3
TLS1.4 将来の互換性のために提供されています。1
注: 1 TLS1.4 オプションは、将来の互換性をサポートするために提供されています。

特別なオプション ALL を除き、各オプションの前には、演算子を付ける必要があります。有効な演算子のリストを次に示します。

!
除外。演算子に続くオプションを恒久的に除外します。これ以降、オプションをもう一度追加しようとしても無視されます。
+
追加。演算子に続くオプションを既存のプロトコル リストに追加します。
-
削除。演算子に続くオプションを削除します。このオプションは、後で指定することで、再度追加できます。

これは、Apache 構成で使用される構文と同じ構文です。Apache のインストール環境から構成をコピーして、ほぼ変更する必要なしに、Enterprise Developer で使用できます。

さまざまな方法で、プロトコル定義を各接続定義に挿入して、これらのオプションを追加できます。

他のデフォルト オプションを維持したまま SSL3 だけをデフォルトのリストから削除するには、-SSL3 を SSL プロトコル リストに追加します。

すべてのデフォルト オプションが [TLS protocols] リストから削除されるようにするには、各文字列の先頭に -ALL を指定する必要があります。オプションの新しい文字列は、-ALL オプションの後に追加することで指定できます。

TLS プロトコル オプションの例:

TLS プロトコル 説明
ALL 基礎となるセキュリティ モジュールでサポートされているコレクション全体を使用します。
-ALL すべてのプロトコルをクリアします。新しいリストを定義する際にこのオプションを先頭に指定します。例については、次の各行を参照してください。
-ALL+TLS1.1+TLS1.2 TLS1.1 および TLS1.2 のみを使用します。
-ALL-TLS1.1+TLS1.1+TLS1.2 TLS1.1 および TLS1.2 のみを使用します。
-ALL+TLS1.1 +TLS1.2-TLS1.2 TLS1.1 のみを使用します。
!ALL これは構文的には誤りではありませんが、論理的には、すべてのプロトコルが恒久的に削除されるため推奨されません。使用した場合、クライアントまたはサーバーが起動できなくなるエラー状態が発生します。
注:
  • [TLS protocols] フィールド文字列の長さがゼロの場合、デフォルトの動作が維持されます。
  • [TLS protocols] フィールド文字列に空白文字しか含まれていない場合、デフォルトの動作が維持されます。
  • 文字列内では空白文字およびタブ文字は無視され、他の文字がある場合はエラー状態 (0089) になります。