スプール ハウスキーピングの戻りコードおよび理由コード

スプール ハウスキーピング操作を実行すると、戻りコードがコンソール ログに表示されます。戻りコードは、次のいずれかになります。

戻りコード 説明
0 操作はエラーなしに正常に完了しました。
4 スプール レコードが見つかりませんでした。スプール ハウスキーピングが CICS を介してスケジュールされている場合にサーバーが最初に起動された際に、この状態になると予想されます。
8 これは警告であり、処理は続行されます。削除の候補であったスプール レコードを削除できなかったこと (多くの場合は使用中であるため)、または削除の候補であったスプール レコードのカタログ エントリが存在しないことを示します。
12 構成解析エラーを示します。このコードは、MVSSPLHK ハウスキーピング プロセスにのみ適用されます。
16 致命的なエラーを示します。処理は終了されます。これは一般に、SPLDSN.datSPLJOB.datSPLMSG.datSPLSUB.datSPLOUT.datmvsspl01.dat、または catalog.dat に対する入出力からの予期しないファイル状態コードが原因です。

これらの戻りコードは、関連ファイルに対するファイル入出力で予期しない状態コードが返されたことを示します。これは、いくつかの理由で発生する可能性があります。たとえば、別のプロセスでファイルがロックされているためや、予想されるレコードが存在しないか、無効なカタログまたはアーカイブの場所が指定されているためなどです。

結果の戻りコードが重大エラー (16) を示している場合や、エラーが永続的である場合は、MVSP0027 ハウスキーピング プロセスの CTF トレースを使用できます (正確な診断のために、発生したファイル状態コードが記録されます)。CTF の適切な設定は次のとおりです。

mftrace.level.mf.mvs.mvsp0027  = debug 
mftrace.comp.mf.mvs.mvsp0027#entry      = true
mftrace.comp.mf.mvs.mvsp0027#delete     = true
mftrace.comp.mf.mvs.mvsp0027#warning    = true

MVSSPLHK プロセスでは、SYSPRINT ファイルに診断情報が書き込まれるため、CTF トレースは必要ありません。

CTF トレースが設定されているか、MVSSPLHK プロセスを実行している場合に、スプール ハウスキーピング操作が失敗した際は、戻りコードに理由コードが付随しています。理由コードは、スプール ハウスキーピングの問題の原因を特定するのに役立ち、エラーの診断にも役立ちます。

注: 理由コード 01 から 53 まで (06 と 07 は除く) は、すべてのハウスキーピング プロセスに適用されます。理由コード 06、07、および 60 以降は、MVSSPLHK プロセスにのみ適用されます。
理由コード 説明
01、02 casspool で次のレコードの読み取り操作に失敗しました。
03 casspool でレコードのパージ操作に失敗しました。
04 casspool でレコードの削除操作に失敗しました。
05 casspool で開始操作に失敗しました。
06 casspool のオープン エラー。
07 casspool のキーの読み取りエラー。
10 mvsspool でオープン操作に失敗しました。
11 mvsspool でレコードの削除操作に失敗しました。
12 mvsspool で次のレコードの読み取り操作に失敗しました。
13 mvsspool でキー付きの読み取り操作に失敗しました。
14 SPLJOB ファイルを見つけることができません。
15 SPLMSG ファイルを開くことができませんでした。
16 SPLMSG の開始に失敗しました。
17 SPLMSG からのレコードの削除に失敗しました。
18 SPLMSG の次のレコードの読み取りに失敗しました。
19 SPLMSG のキー付きレコードの読み取りに失敗しました。
20 プロファイルでのオープン (.pro ファイルはデータファイル エディタのスプール アーカイブ ファイルを記述します (アーカイブの要求時のみ)) 操作に失敗しました。
21 プロファイルでの書き込み (アーカイブの要求時のみ) 操作に失敗しました。
30 アーカイブへのスプールのコピー操作に失敗しました。スプール アーカイブ ディレクトリが存在しない可能性があります。
40 catalog.dat ファイルでレコードの読み取り操作に失敗しました。
41 catalog.dat ファイルからのレコードの削除操作に失敗しました。
42 catalog.dat ファイルからの次のレコードの取得操作に失敗しました。
43 catalog.dat ファイルで「Not Greater Than」の位置決め操作に失敗しました。
44 カタログ ファイル操作の実行中に未定義のエラーが発生しました。
45 カタログ レコードの挿入に失敗しました。
50 有効期限を過ぎた出力データセット エントリの削除時に、MVSOUTIO.dat で「Not Greater Than」の位置決めに失敗しました。
51 有効期限を過ぎた出力データセット エントリの削除時に、MVSOUTIO.dat で次の読み取りに失敗しました。
52 有効期限を過ぎた出力データセット エントリの削除時に、MVSOUTIO.dat で削除に失敗しました。
53 有効期限を過ぎた出力データセット エントリの削除時に、MVSOUTIO.dat でファイル操作の実行中に未定義のエラーが発生しました。
60 アーカイブ カタログのオープン エラー。
61 アーカイブ カタログの書き込みエラー。
63 その他のアーカイブ カタログ エラー。
64 アーカイブ casspool のオープン エラー。
65 アーカイブ casspool の書き込みエラー。
66 その他のアーカイブ casspool エラー。
67 アーカイブ mvsspool (スプール ファイル情報) のオープン エラー。
68 アーカイブ mvsspool の書き込みエラー。
69 その他のアーカイブ mvsspool エラー。
70 構成 (CONFIGI または SYSIN) のオープン エラー。
71 構成の読み取りエラー。
72 その他の構成エラー。
73 INDEXO のオープン エラー。
74 INDEXO の書き込みエラー。
75 その他の INDEXO エラー。
76 アーカイブ MVSOUTIO (OUTPUT 文情報) のオープン エラー。
77 アーカイブ MVSOUTIO の書き込みエラー。
78 その他のアーカイブ MVSOUTIO エラー。
79 アーカイブ SPLMSG レコードの書き込み中のエラー。
80 レポート ファイル (SYSPRINT、SYSOUT、SYSERR) のオープン エラー。
81 レポート ファイル (SYSPRINT、SYSOUT、SYSERR) の書き込みエラー。
82 その他のレポート ファイル (SYSPRINT、SYSOUT、SYSERR) エラー。
83 レポート ファイル (SYSPRINT、SYSOUT、SYSERR) のクローズ エラー。
84 アーカイブ SPLSUB ファイルを開く際のエラー。
85 アーカイブ SPLSUB への書き込みに失敗しました。
86 アーカイブ SPLSUB ファイルを閉じる際のエラー。
90 アーカイブがすでに存在します。FULL アーカイブの実行時には、アーカイブ ディレクトリ (MF_SPOOL_ARCHIVE_LOC の下に作成されます) が存在していてはなりません。
91 構成ファイル (CONFIGI または SYSIN) の解析中のエラー。
92 無効な構成設定。
99 その他の処理エラー。