単一のネットワーク エンドポイントでの 2 つの暗号 ID の使用

Enterprise Developer では、単一のリスナー エンドポイントでの楕円曲線暗号 (ECC) と RSA 公開キー暗号の同時使用をサポートしています。

これは、2 つの ID 証明書、2 つのプライベート キー ファイル、およびそれらのキー ファイルに対応する 2 つのパスワードを 1 つのネットワーク エンドポイント定義に指定することによって実現されます。証明書ファイルのパスワードの使用もサポートされ、一方または両方の中間証明機関 (CA) 証明書チェーンを指定することもできます。
注: パスワードは証明書ファイルごとに 1 つだけ設定できます。証明書ファイルにパスワードが使用されることはほとんどありません。

2 つの暗号のサポートを指定するときは、証明書ファイル、キー ファイル、およびパスワード ファイルの順序が重要です。構成要素を次の順序で指定する必要があります。

構成要素 構文
証明書ファイル [certfile1];[certfile2]
証明書のパスワード [certfilepassword1];;;;;[certfilepassword2]
キー ファイル [keyfile1];[keyfile2]
キーのパスワード [keypassword1];;;;[keypassword2]

ファイルおよびパスのリストでは、区切り文字としてセミコロン「;」を 1 つ使用します。

キー ファイルのパスワードがファイルごとに異なる場合は、それらのパスワードをロックの解除に使用するファイルと同じ順序で指定する必要があります。

[Password 1][delimiter character sequence][Password 2]

キー ファイルのパスワードを複数リストする場合は、区切り文字として 4 つの連続したセミコロン「;;;;」を使用する必要があります。

ただし、両方のファイルに同じパスワードを使用する場合はその必要はありません。この場合は、パスワードを一度設定すれば両方のファイルに使用されます。

2 つのキー ファイルの一方だけにパスワードがある場合は、パスワードを 1 つだけ設定します。そのパスワードが該当するファイルに使用されます。