DD 文拡張

各 DD 文拡張の一覧および各拡張の詳細を紹介します。
DD 文拡張
%PCDSN=pcdatasetname 新しいデータセットを作成する際に、z/OS データセット名に関連付ける新しいデータセットのローカル PC 上のデータ ファイルを指定します。
  • このパラメーターを省略すると、Enterprise Server が自動的に PC ファイル名を生成します。
  • このパラメーターは新しいデータ セット (DISP=NEW、DISP=MOD) でのみ有効で、古いデータ セット (DISP=OLD、DISP=SHR、DSIP=MOD) では無視されます。
  • pcdatasetname は、必要に応じて一重引用符で囲みます。
  • pcdatasetname に指定したファイル名にスペースが含まれている場合は、名前を二重引用符 (") で囲みます。
  • 指定するファイル名は 256 文字以下にする必要があります。これには、一重引用符の間のすべての文字、および PC ファイル名を囲む二重引用符が含まれます。
%UPLOAD={YES | NO | AUTO} RJSE のみ。
YES DD で参照されるデータセットがアップロードされます。
NO DD で参照されるデータセットがアップロードされません。
AUTO データセットをアップロードするかどうかがシステムで判定されます (デフォルト)。
%DOWNLOAD={YES | NO | AUTO} RJSE のみ。
YES DD で参照されるデータセットがダウンロードされます。
NO DD で参照されるデータセットがダウンロードされません。
AUTO データセットをダウンロードするかどうかがシステムで判定されます (デフォルト)。
%PDSMEM={ALL | ONLY} RJSE のみ。
ALL DD で参照される PDS 全体がアップロードまたはダウンロードされます。
ONLY DD で参照される PDS メンバーのみがアップロードまたはダウンロードされます。
注: このオプションは、データセットが PDS でない場合は無視されます。
%CHARSET={EBCDIC | ASCII} RJSE のみ。新しいデータセットの文字セットを指定します。デフォルトでは、文字セットはシステムの文字セットと同じです。
注: このパラメーターは、別段の正当な理由がない限り、Micro Focus の内部使用専用です。
%LSEQRECF={V | VB | F | FB} アップロードされる RECFM=LSEQ データセットに対する適切なホスト レコード形式を指定します。
V RECFM=V データセットとしてアップロードされます。
VB RECFM=VB データセットとしてアップロードされます。
F RECFM=F データセットとしてアップロードされます。
FB RECFM=FB データセットとしてアップロードされます (デフォルト)。
注: ローカルの LSEQ データセットの LRECL は 0 以外の有効な値に設定することを強くお勧めします。LRECL の値が 0 の場合、ホスト データセットの LRECL が F および FB については 80、V および VB については 255 であると想定され、警告メッセージが発行されます。これは他のエラーの原因になることがあります。
%RELATED={[YES | NO | AUTO)} RJSE のみ。データセットを別の場所に移動するかどうかを指定します。これは、同じデータセットがホストと PC の両方に存在する場合に DD 文で指定する必要があります。これにより、2 つのデータセットの名前が同じであっても、相互に関連はなく、内容が異なる可能性があると見なされます。ホストのデータセットはホストで実行されるジョブでのみ使用され、PC のデータセットはローカルで実行されるジョブでのみ使用されます。
YES データセットが別の場所に移動されます。
NO データセットが別の場所に移動されません (デフォルト)。
AUTO データセットを移動するかどうかがシステムで判定されます。
重要: 他の RJSE 関連の DD パラメーターはすべて無視されます。

例:

%PCDSN の例 1

//NONVSAM  DD DSN=MFIDSA.RJSE.NONVSAM.WITH.SPECIFIC.PCNAME,
//            DISP=(NEW,CATLG),SPACE=(TRK,1),LRECL=80,
//            RECFM=F,DSORG=PS
//*MFE:       %PCDSN='"F:\MX30 JCL SYSTEM\PCFILE.NONVSAM.DAT"'
			

指定されたファイル名にスペースが含まれているため、二重引用符が必要です。

%PCDSN の例 2

JCL を使用して作成するデータ セットに PC 物理ファイル名を割り当てます。

//SYSUT2   DD DSN=MFIDSA.NONVSAM.WITH.SPECIFIC.PCNAME,
//            DISP=(NEW,CATLG),SPACE=(TRK,1)
//*MFE:       %PCDSN='<CATALOGFOLDER>\MYFILE.NONVSAM.DAT'
			
  • 文字列 <CATALOGFOLDER> はカタログを含むフォルダーで、表示されているように正確に記述されます。
  • この値には小文字と大なり記号および小なり記号 (<>) が含まれており、JCL の構文ルールに準拠しないため、値を囲む一重引用符が必要になります。

%PCDSN の例 3

動的 PDS を作成します。

//DD1      DD DSN='TEST.DYN1',DISP=(NEW,CATLG), 
//            DCB=(RECFM=FB,LRECL=123,DSORG=PO) 
//*MFE:       %PCDSN=C:\DPDS\*.DAT

TEST.DYN1 が動的 PDS として作成され、そのメンバーは C:\DPDS ディレクトリ内の拡張子 ..DAT の付いたファイルになります。データ セットの編成は PO になります。

%UPLOAD、%PDSMEM の例

//STEP1    EXEC PGM=MYPROG,REGION=1024K,
//              ACCT=(‘ACCOUNT INFO’),
//              PARM=’parameter string’
//*MFE:         %UPLOAD=YES,%PDSMEM=ALL
			

%CHARSET の例

//SYSUT2   DD DSN=MFIDSA.NONVSAM.EBCDIC.DATASET,
//            DISP=(NEW,CATLG),SPACE=(TRK,1)
//*MFE:       %CHARSET=EBCDIC
			

%TYPEXEC の例

//HOST1    EXEC OGN=HOSTPGM, REGION=1024K,
//              PARM='parameter string'
//*MFE:         %TYPEXEC=HOST

これは、このステップがホスト システムで実行されることを示します。

%RELATED の例

//DEF  DD DSN=MFIDSA.RC.SEQ,DISP=SHR
//*MFE: %RELATED=NO