Enterprise Server インストール環境の保護について

Enterprise Server のセキュリティ機能を使用して、ユーザー認証を実装し、システムで使用するアプリケーションおよびリソースへのアクセスを制御します。

セキュリティ マネージャー (外部セキュリティ マネージャー (ESM) と呼ばれる場合もある) を使用して、Enterprise Server の管理機能、MSS アプリケーション、およびアプリケーション リソースへのアクセスを制御します。セキュリティ マネージャーを使用することにより、オペレーティング システムの構成を使ってユーザーを検証する、Enterprise Server セキュリティに LDAP リポジトリを組み込むなどの対策を実装できます。

インストール環境を保護するには、次のシステム コンポーネントへのアクセスを保護する必要があります。

注: Directory Server および Enterprise Server には異なるセキュリティ構成を適用できます。ただし、これにより、運用中に問題が生じる可能性があります。たとえば、管理者は特定のリソースを構成する MFDS アクセス権限を持つことができます。しかし、エンタープライズ サーバーにそのリソースを使用するアクセス権限がない場合、運用中にそのリソースは使用できません。Directory Server と、その Directory Server が制御する Enterprise Server に同じセキュリティ構成を適用する方法が最も安全です。

ユーザー ID およびパスワードの制約

Enterprise Server は、Microsoft Windows、UNIX、および Linux オペレーティング システム プラットフォーム上にメインフレーム オペレーティング システムをエミュレートします。このため、メインフレームとの互換性を保証するために、メインフレームのユーザー認証の制約と技術的な制限が Enterprise Server の外部セキュリティ機能 (ESF) マネージャーによってエミュレートされます。

これらの制約および技術的な制限は、Enterprise Server の次のような多くのコンポーネントに適用されます。
  • CICS
  • ジョブ エントリ サブシステム (JES)
  • Micro Focus Directory Server (MFDS)
  • IMS

ユーザーのサインオンなどの機能に関する問題を回避するには、この要件を満たさないユーザー ID またはパスワードを作成しないでください。