Azure のリージョン データベースおよびリージョン間データベースの構成ファイルの更新

ここでは、構成ファイルを作成または更新して、1 つ以上のリージョン データベースおよび 1 つのリージョン間データベースのエントリを追加する手順を示します。

  1. Enterprise Developer command promptを開きます。
    注: Windows では、使用する ODBC データ ソースと同じビット体系のコマンド プロンプトを使用する必要があります。
  2. MFDBFH_CONFIG 環境変数を設定して、作成または更新する構成ファイルの場所を指定します。
    set MFDBFH_CONFIG=<location-and-name-of-file>

    この変数を設定しない場合、MFDBFH.cfg という名前のファイルが現在のディレクトリにあると見なされます。

    注: データストアの操作に使用するストアド プロシージャを指す MFDBFH_SCRIPT_DIR 環境変数も必要ですが、この変数は Enterprise Developer command promptを使用する場合はすでに暗黙的に設定されています。
  3. 接続するデータベース サーバー インスタンスを追加します。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -provider:az

    <server-name> は、データベース サーバー インスタンスの名前です。(local) または localhost のエントリも有効で、デフォルトでマシン名になります。MSSQL データストアで構成ファイルをすでに更新している場合、このエントリはすでに存在するため、このことを通知するメッセージが表示され、次の手順にスキップできます。

    次に、インスタンス内の必要なデータベースを指定します。

  4. 最初に、master データベースへの参照を作成する必要があります。これは、Azure に付属のプライマリ構成データベースです。
    注: すでにデータベース サーバー インスタンスの <server> 要素が存在している場合は、この参照もすでに存在しているため、この手順をスキップしてください。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -dsn:<dsn-name> -type:database -name:master [-user:<user-name>] [-password:<password>] [-connect:<connection-string>]

    <dsn-name> は、Azure master データベースの ODBC データ ソースであるか、ODBC データ ソースの代わりに接続文字列を使用する場合は、データベースを参照する構成内の一意の名前です。<user-name> および <password> は、インスタンスの有効な資格情報です。接続文字列を使用する場合は、これらの要素を指定する必要はありません。<connection-string> は、ODBC データ ソースを使用せずにデータベース接続を確立する場合のデータベース接続文字列です。データベース固有の構文については、「データベース接続文字列」を参照してください。

  5. 必要なリージョン データベースのそれぞれについて、次の手順を繰り返します。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -dsn:<dsn-name> -type:region -name:<region-name> -feature:<options> [-user:<user-name>] [-password:<password>] [-connect:<connection-string>]

    <dsn-name> は、リージョン データベースの ODBC データ ソースであるか、ODBC データ ソースの代わりに接続文字列を使用する場合は、リージョン データベースを参照する構成内の一意の名前です。<region-name> は、エンタープライズ サーバー リージョンの名前です。<options> は、リージョンでデータベースを使用する機能のリストです。

    <options> には次のうちの 1 つまたは複数を使用できます。
    • all - リージョンの使用可能なすべての機能を有効にします (デフォルト)。
    • none - リージョンのすべての機能を無効にします。
    • [+|-]reslocking - データベース リソース ロックを有効/無効にします。
  6. 次に、単一のリージョン間データベースへの参照を追加します。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -dsn:<dsn-name> -type:crossregion [-user:<user-name>] [-password:<password>] [-connect:<connection-string>] 
    <dsn-name> は、リージョン間データベースの ODBC データ ソースであるか、ODBC データ ソースの代わりに接続文字列を使用する場合は、データベースを参照する構成内の一意の名前です。

構成ファイルの例

次の構成ファイルには、2 つのデータストアとリージョン データベースおよびリージョン間データベースが含まれています。データベース インスタンスは、VAR2AZDB 変数で示されます。このデータベースへの接続を確立するにはログイン資格情報が必要であるため、Secrets Vault も有効になっています。詳細については、「Micro Focus データベース ファイル ハンドラーの Secrets Vault の構成」を参照してください。

<datastores usevault="true">
   <server name="${VAR2AZDB}" type="azuresqldb" access="odbc">
      <dsn name="AZ.MYMASTER" type="database" dbname="master" userid="azusr" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="AZ.VSAM" type="datastore" dsname="VSAM" userid="azusr" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="AZ.SEQ" type="datastore" dsname="SEQ" optio="+ooseq" userid="azusr" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="AZ.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="all" userid="azusr" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="AZ.CROSSREGION" type="crossregion.cas" userid="azusr" password="$$vault$$"/>
   </server>
</datastores>
次に、dbfhadmin コマンド ライン ユーティリティを使用して、リージョン データベースおよびリージョン間データベースを作成する必要があります。