カタログの大量更新

PC または PC ネットワーク上のある場所から別の場所へ (あるディレクトリから別のディレクトリ、あるネットワーク サーバーから別のネットワーク サーバー、ある Fileshare サーバーの制御から別の Fileshare サーバーの制御) 大量のデータ セットを移動する場合、それぞれのカタログ エントリが物理ファイル名の新しいパスを示していることを確認する必要があります。

カタログおよびデータ セットが同じパスに一緒に存在する場合は問題ありません。カタログのパスは、デフォルトで相対パスとして格納されるため (ただし、表示前に拡張される)、ファイルの再配置は自動的に反映されます。

ただし、カタログがデータ ファイルに対して異なる場所に存在する場合、カタログ エントリを更新する必要があります。Enterprise Developer コマンド プロンプトまたは $COBDIR が適切に設定された UNIX コマンド ラインから mvspcrn.exe ユーティリティを使用して、すべてのエントリを 1 つのコマンドで更新できます。

ユーティリティを実行する前に、次の環境変数を設定する必要があります。

MFALLOC_LOC の値は実際に無視されますが、設定する必要があります。値はデフォルトで割り当てられるデータ セットの場所に設定する方法が適切です。

Windows で物理ファイル名の大文字と小文字を維持する必要がある場合は、次の環境変数も設定します。

MFJ_STRICT_CASE=Y

コマンド ラインのフォーマットは次のとおりです。

mvspcrn old-string new-string [options]

UNIX では、または ファイル名に空白文字が含まれる場合、Windows では、必ず old-string および new-string を引用符で囲んでください。

[options] は次のとおりです。

-y クワイエット モードを指定します。プロンプトは表示されません。

物理ファイル名 (パスを含む) が old-string で始まる各カタログ エントリでは、old-stringnew-string に置き換えられます。

クワイエット モード オプションを設定しない場合、ユーティリティで 2 つのプロンプトが表示されます。MFSYSCAT およびパラメーターの設定の確認が求められ、カタログが更新されます。

パラメーターの大文字と小文字の区別はありません。

ユーティリティは、実際にファイルの移動や名前変更は行いません。カタログ エントリを更新するだけです。

ユーティリティは、スプール ファイルのエントリとカタログ式データ セットのエントリに影響を与えます。

このユーティリティを実行する前に、カタログをバックアップしておくことを強くお勧めします。MFSYSCAT が正しいカタログを指し示していることを確認します。

old-string はカタログ内に実際に格納されている文字列と比較されるため、ファイルが Fileshare サーバーからアクセスされる場合、old-string は、先頭が $$ の Fileshare サーバー名で開始します。