システム初期化テーブル (SIT)

システム初期化テーブル (SIT) は、CICS 対応エンタープライズ サーバーの起動時の初期化方法を指定します。以下のような初期化方法を決定します (内容は以下に限定されません)。

• 起動時に自動でインストールされるリソース グループのリスト (スタートアップ リスト)。
• PCT エントリのロードを遅らせるかどうか。
• CICS 対応エンタープライズ サーバーの識別に使用するシステム ID。
• エンタープライズ サーバー用に起動するサービス実行プロセス (SEP) の数。SEP は、マルチタスキング リージョンの CICS トランザクション サーバーと同様です。
• ネットワーク通信を有効にするかどうか。
• トレースをアクティブにするかどうか。また、どの機能に対してアクティブにするか。

SIT のプロパティの一部は、エンタープライズ サーバーの定義と共有されます。たとえば、共有メモリのサイズや、トレースおよびダンプの設定などが共有されます。

SIT は、リソース定義ファイル (RDF) に定義および格納されます。RDF では SIT をいくつでも保持できます。CICS では、事前構成された SIT が複数提供されます。これらの SIT は、デフォルトとして、または各自でカスタマイズするためのベースとして使用できます。