スタートアップ リスト

スタートアップ リストは、システム初期化時にインストールされるリソース グループを指定します。どのリソースを SIT に関連付けるかを指定できるため、CICS 対応エンタープライズ サーバーの起動時にインストールされるリソースを指定できます。複数のエンタープライズ サーバー間でリソースを共有したり、いくつかのリソースを特定のエンタープライズ サーバーに限定できます。RDF で定義されているリソースに関らず、リソースの属しているグループがエンタープライズ サーバーの起動に使用される SIT に関連付けられたスタートアップ リストで指定されない限り、そのリソースがエンタープライズ サーバーに対してインストールされることはありません(ただし、付属のトランザクション CINS を使用すれば、サーバーの実行中に追加のリソース グループをインストールできます。

たとえば、次に示すリソースを RDF で定義するとします。

図 1. RDF で定義されるリソースの例
Example of resources defined in the RDF

SIT の SAMPSIT1 を指定してエンタープライズ サーバーを起動すると、そのエンタープライズ サーバーは 2 つのグループ SAMPGRP1 および SAMPGRP2 で初期化されます。SAMPSIT1 では、これら 2 つのグループのみがリストされたスタートアップ リスト SAMPLST1 を指定しているためです。

付属のトランザクション CINS を使用すれば、エンタープライズ サーバーの実行中にサーバーを停止することなく追加のグループをインストールできます。

トランザクションを実行する権限 (サインオン セキュリティ権限) があることを前提に、次のように入力します。

CINS SAMPGRP3

SAMPLIST3 グループがインストールされ、エンタープライズ サーバーのユーザーがこのグループを使用できるようになります。