Fileshare クライアントとしての MSS 対応エンタープライズ サーバーの設定

Fileshare セキュリティが有効な場合、まずエンタープライズ サーバーに有効な Fileshare のユーザー名とパスワードを指定する必要があります。このユーザー名とパスワードは、エンタープライズ サーバーの SIT の [FS user name] フィールドおよび [FS password] フィールドで指定する必要があります。エンタープライズ サーバーは、このユーザー名とパスワードの組み合わせを使用して、すべての Fileshare サーバーにログオンします。組み合わせは、エンタープライズ サーバーがアクセスする各 Fileshare サーバーのパスワード ファイルに表示されます。

次に、エンタープライズ サーバーが接続するサーバーを指定する必要があります。データ ファイルの場合、サーバーを指定するためのメカニズムを選択できます。

区画外の一時データ キューと、区画内の一時データ キューおよび一時記憶域キューの場合、RDF でサーバーを指定する必要があります。詳細については、「RDF における Fileshare サーバーの指定」を参照してください。RDF でサーバーを明示的に指定せず、サーバーを簡単に指定するエントリ (/s servername) が fhredir.cfg ファイルにある場合、Fileshare サーバーが明示的に定義されていないすべてのファイル要求は、指定の Fileshare サーバーにリダイレクトされます。複数のエンタープライズ サーバーを実行している場合、ファイルの競合問題が発生します。

最後に、リージョンがサーバーとの通信に使用するプロトコルを指定する必要があります。これはクライアント構成ファイル fhredir.cfg で行います。

MSS は、リージョンでサーバーのリソースが必要な場合は必ず fhredir.cfg ファイルを参照します。そのため、構成ファイルで定義されたサーバーを使用するリージョンが実行している間はファイルを変更しないでください。

fhredir.cfg エントリの詳細および例については、『Fileshare ガイド』の「標準的な操作」および「構成」を参照してください。

注: 長いユーザー名およびパスワードを使用している場合は、エンタープライズ サーバーの SIT の [FS user name] フィールドまたは [FS password] フィールドを引用符で囲む、またはエスケープする必要はありません。詳細については、「長いユーザー名およびパスワード」を参照してください。