プリンター出口モジュール

Enterprise Server JCL サポートでは、ブラウザー ベースの SDSF に似たスプール ビューアーを使用してジョブおよびレポート出力の表示と参照を行う機能が提供されます。このサポートには他の出力やドキュメント管理ソフトウェア自体は含まれませんが、代わりにプリンター出口モジュールを利用してバッチ印刷機能を他のサード パーティまたは外部の印刷サブシステムと統合することができます。

プリンター出口モジュール (多くの場合、単にプリンター出口と略される) は、バッチ プリンターのサーバー実行プロセス (Server Execution Process; SEP) に関連付けることができるプログラムです。SEP は、出力をプリンターに直接書き込むのではなく、特定のプリンター出口モジュールに渡します。そのプリンター出口モジュールは、出力を処理してから印刷することができます。たとえば、円グラフなどのグラフィカルな要素を使用して、図を示す出口を記述することができます。

ユーザーは、バッチ プリンター SEP ごとに一意のプリンター出口モジュールを指定できます。つまり、必要であれば、特化された出力処理を出力クラスごとにセットアップすることができます。プリンター出口モジュールは、JCL に含まれている関連 OUTPUT 文情報 (出力先、コピー部数、ルーティング、フォーム定義など) にフルにアクセスできます。