コンパイラの動作は、指令を通じて制御することが可能です。たとえば、生成する出力やコンパイルするコード、コンパイルしたコードの実行時の動作などを制御できます。通常使用する必要がある指令は限られており、そのほとんどはデフォルト値を使用します。
重要: 一部の指令は、設定することで他の指令のデフォルト設定に影響します。たとえば、1 つの指令を設定することによって別の指令が自動的に設定解除される場合や、複数の指令の設定が相互に排他的である場合があります。
IDE では、プロジェクトのプロパティから 4 つのレベルでコンパイラ指令を設定できます。
- [] をクリック - これらの設定は、単一のプロジェクト内のすべてのプログラムに適用されます。
- [] をクリック - これらの設定は、特定のビルド構成に適用されます。各プロジェクトは 1 つ以上のビルド構成に関連付けられており、ここで設定した指令は [Project Settings] で設定された内容をオーバーライドするかそれらに追加されます。
- フォルダーを右クリックして [] および [] をクリック - これらの設定は、選択したフォルダー内のすべてのプログラムに適用されます。
- プログラムを右クリックして [] および [] をクリック - ファイル プロパティの [COBOL] ページで指定した設定は、プロジェクト設定およびビルド構成設定の両方をオーバーライドするかそれらに追加されます。プリプロセッサがプロジェクトまたはビルド構成に対して有効になっていない場合にのみ、SQL プリプロセッサをファイル レベルで指定できます。
重要: 個々のファイルの [
COBOL] ページおよび [
COBOL > SQL Preprocessor] ページを呼び出すには、ファイルを右クリックして [
Properties] を選択します。[
Project Settings] および [
Build Configurations] から使用できる [
COBOL] ページおよび [
COBOL > SQL Preprocessor] と混同しないように注意してください。
プロパティで設定した指令は .mfdirset ファイルに書き込まれます。詳細については、「.mfdirset ファイルでのコンパイラ指令の設定」を参照してください。
また、コンパイラ指令を設定するにはさまざまな方法があり、コマンド ラインや指令ファイルで指定したり、入力を求められたときの応答として指定したりできます。
各指令はスペースで区切ります。引数は角かっこまたは引用符で囲んで指定できます。たとえば、charset"ascii" dialect(MF) のように指定します。特定の指令で複数の引数を指定する場合は、スペースで区切ります。たとえば、outdd(sysout 121 r e) または ACTUAL-PARAMS"MyInterface ClassA ClassB" のように指定します。
重要: RDBMS を使用するアプリケーションでは、ビルド構成にいくつかの追加指令の設定が必要となる場合があります。