CALL-RECOVERY

プログラムに制御が戻った場合の動作を指定します。
注: この指令は、CICS 実行環境のみで使用してください。

構文:

>>-.---.-.-------CALL-RECOVERY--"integer"--.-----><
   +-/-+ +.----.-CALL-RECOVERY-------------+
          +-NO-+

説明:

CICS トランザクションによって ABEND ハンドラーが特定のリンク レベルでインストールされている場合に、ハンドラーの所有者と異常終了プログラムとの間で CICS 以外のプログラムが呼び出された呼び出しチェーンよりも下位で ABEND が発生したとき、CALL-RECOVERY 指令が指定されていると、介在するプログラムで呼び出し後にアプリケーション コードが実行されることなく、直接、制御が上位レベルに戻ります。

パラメーター:

integer
次のいずれかになります。
1
呼び出し後に制御がプログラムに戻るたびに、現在の呼び出し回復状態をプログラムがチェックします。制御された出口が有効な場合は、プログラムは GOBACK を実行します。つまり、次の文に進まずに、COBOL 呼び出しチェーンに制御を戻します。
2
1 と同様ですが、GOBACK を実行して COBOL 呼び出しチェーンに制御を戻す前に、CALLBACK データ名の文で例外をキャッチして呼び出し回復状態の設定も行います。

Mainframe Subsystem Support で実行する CICS および CICS 以外のプログラムの組み合わせをコンパイルする際には、CALL-RECOVERY を使用します。適切な指令を使用して CICS 以外のモジュールのみをコンパイルする必要があります。CICS プログラムのみをコンパイルする際には、CALL-RECOVERY は不要です。

プロパティ:

デフォルト: NOCALL-RECOVERY
段階: 構文チェック
$SET: 初期