VSC2

IBM VS COBOL II で予約されている語を予約語として扱い、選択的な機能が IBM VS COBOL II COBOL システムの指定したレベルと互換性を保つようにします。

構文:

 >>-.---.-.-------VSC2--"integer"-.---------><  
    +-/-+ +.----.-VSC2------------+ 
           +-NO-+

パラメーター:

integer
互換性を保たせる IBM VS COBOL II のレベルを指定します。使用できる値は、次のとおりです。
1
VS COBOL II リリース 1.0
2
  • VS COBOL II リリース 2.0
  • VS COBOL II リリース 3.x (CMPR2 指令でコンパイルする場合)
  • VS COBOL II リリース 4.x (CMPR2 指令でコンパイルする場合)
  • COBOL/370 バージョン 1 リリース 1 (CMPR2 指令でコンパイルする場合)
3
VS COBOL II リリース 3.x (NOCMPR2 指令でコンパイルする場合)
4
VS COBOL II リリース 4.x と同意

プロパティ:

デフォルト: NOVSC2
段階: 構文チェック
$SET: 最初の行

依存関係:

パラメーター (integer) に 1 よりも大きい値を設定して VSC2"integer" を指定すると、すぐに DBSPACE および DBCS"2" が設定されます。VSC2"3" を指定すると、最後に ANS85 が設定されます。

説明:

1 VS COBOL II リリース 1.0 (指令 OLDVSC2 VSC2 を置換)

条件指定 (たとえば、AT END または ON SIZE ERROR) を使用しない文で、明示範囲符は使用できません。

EVALUATE 文で ALSO は使用できません。

CLASS 句および SYMBOLIC CHARACTERS 句は使用できません。

NOT 付きの条件指定 (NOT AT END、NOT ON SIZE ERROR など) は使用できません。

2
  • VS COBOL II リリース 2.0
  • VS COBOL II リリース 3.x (CMPR2 指令でコンパイルする場合)
  • VS COBOL II リリース 4.x (CMPR2 指令でコンパイルする場合)
  • COBOL/370 バージョン 1 リリース 1 (CMPR2 指令でコンパイルする場合)

CLASS 句および SYMBOLIC CHARACTERS 句は使用できません。

NOT 付きの条件指定 (NOT AT END、NOT ON SIZE ERROR など) は使用できません。

FLAG"VSC2" とともに使用すると、VS COBOL II リリース 2 と同じ機能が使用できます。

3 VS COBOL II リリース 3.x (NOCMPR2 指令でコンパイルする場合)

このインスタンスと完全に互換性を保たせるには、指令 REMOVE"FUNCTION" も指定する必要があります。ただし、上位互換を保たせる場合は FUNCTION を利用者定義語として使用しないことをお勧めします。

FLAG"VSC2" とともに使用すると、VS COBOL II リリース 3 と同じ機能が使用できます。

4 VS COBOL II リリース 4.x と同意

パラメーター (integer) を指定せずに VSC2 を設定した場合は、VSC2"4" が設定されます。

ANSI'85 状態コードは、VSC2"3" が選択された場合に使用されます。

VSC2"3" の後に NOANS85 指令を指定しないでください。指定すると、VSC2"3" によって有効になった ANSI'85 の動作の一部が無効になります。