XA 準拠リソース (XAR) の使用

X/Open XA モデルでは、Enterprise Server は XA トランザクション マネージャー (TM) として全 XA アクティビティを管理します。

Enterprise Server は XA 準拠のリソース マネージャー (RM) と連携して、次の処理を管理します。

RM アクセスは次の項目に対して提供されます。

XA 準拠リソース (XAR)

Enterprise Server を RM と適切に連携させるには、XAR を定義する必要があります。XAR の定義には次を含めます。

  • xa_open 文字列
  • RM スイッチ モジュール
  • XAR ID
xa_open 文字列
標準の RM フィールドおよび値を含む文字列です。オプションで Micro Focus 固有のフィールドおよび値も含めることができます。
RM スイッチ モジュール

Micro Focus RM スイッチ モジュールは、RM (通常はデータベース ベンダー) が提供する XA スイッチ データ構造体 (xa_switch_t) のアドレスを取得する COBOL コードです。また、Micro Focus RM スイッチ モジュールには、Enterprise Server 環境での使いやすさを高めるためのコードも含まれています。RM スイッチ モジュールはそのタイプとは区別され、スイッチ モジュール タイプはデータベース ベンダーまたはその他の RM タイプによって決まります。たとえば、Oracle RM スイッチ モジュール タイプは Oracle データベースとともに使用し、WebSphere MQ スイッチ モジュール タイプは MQ リソース用に使用します。

WebSphere MQ は例外として、Enterprise Developer は適切なスイッチ モジュールをビルドするために必要な COBOL ソース コードを提供します。ビルドしたら、RM スイッチ モジュールを Enterprise Server にディプロイしてから XAR 定義内に含めます。

XAR ID
XAR ID は XAR を一意に識別する ID です。
  • 次のバッチ処理で使用する XAR を識別する。
    • IDAEFT01 用の SYSTEM パラメーター
    • DSNALI 用の CONNECT 機能のサブシステム パラメーター
    • DSNRLI 用の IDENTIFY 機能のサブシステム パラメーター
  • ソース コードのコンパイル時に、XAID コンパイラ指令オプションに値を提供する (必要な場合)。

詳細については、JCL サポートおよび COBSQL、OpenESQL または DB2 ECM 用の XAID コンパイラ指令オプションを参照してください。

Enterprise Server での XAR の処理

Enterprise Server では XAR を定義して、その定義の編集および削除を行えます。特定のエンタープライズ サーバー リージョンの起動時にどの XAR をロードするかを制御することもできます。