Enterprise Developer 7.0 の新機能

Visual Studio Code 向けの Micro Focus COBOL 拡張

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Visual Studio Code 向けの新しい Micro Focus COBOL 拡張が Microsoft Visual Studio Marketplace で提供されています。これは、Visual COBOL および Enterprise Developer のユーザー向けに Visual Studio Code での編集、コンパイル、およびデバッグのサポートを提供します。

注: 新しい Micro Focus COBOL 拡張は、Enterprise Developer のインストーラーには含まれていません。

アセンブラー サポート

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • UNIX および Linux でのアセンブラー データ テーブルの生成のサポート - これらのオペレーティング システムで、新しいコマンドライン実行可能ファイル MFMODGEN を使用できるようになりました。この機能を使用して、アセンブラー ソース ファイルからアセンブラー データ テーブル (.MOD ファイル) を生成できます。

    この機能は、UNIX システムで現在サポートされている唯一のアセンブラー機能です。Micro Focus Assembler の残りの機能は、32 ビット Windows でのみサポートされています。

CICS サポート

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開発における CICS サポートについて、次の新機能が導入されています。

  • Windows および UNIX での 64 ビットの BMS コンパイラ - コマンドライン ユーティリティ MFBMSCL の 64 ビット形式が使用できるようになりました。Windows では Enterprise Developer の一部として、UNIX では Micro Focus Enterprise Developer UNIX Componentsの一部として使用できます。

    Windows では、Eclipse で 64 ビットの BMS コンパイラがデフォルトで使用されるようになりました。

    UNIX でコンパイラを使用できるということは、Eclipse を使用したリモート開発シナリオにおいて、BMS ファイルが UNIX マシンで直接コンパイルされることを意味します。BMS ファイルをローカルの Windows マシンにコピーしてコンパイルする必要はありません。リモート プロジェクトに BMS ファイルが含まれている場合に SAMBA 接続のみを使用する必要はなくなりました。

COBOL 言語

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Micro Focus COBOL 言語の強化点は次のとおりです。

  • JVM COBOL データ型での UTF-8 文字の文字列の保持 - PIC U データ型が JVM COBOL でサポートされるようになりました。これは、IBM の Enterprise COBOL バージョン 6.3 で導入された機能に対応したもので、ネイティブ COBOL ではすでにサポートされています。
  • 実行時に長さが変化する可変長のデータ項目として指定できる DYNAMIC LENGTH 句がサポートされています。上記と同様、これも IBM の Enterprise COBOL バージョン 6.3 で導入された機能に対応したものです。
  • 日付形式をチェックする組み込み関数として、TEST-DATE-YYYYMMDD および TEST-DAY-YYYYDDD が追加されています。

コード分析

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • [Get Direct References] コマンド - このコマンドを使用すると、ファイルを変更したときに、プロジェクト内の他のファイルやアプリケーション全体のファイルに影響するかどうかを確認できます。Eclipse では、コンテキスト メニューまたはアプリケーション サーバー エクスプローラーからアクセスできます。
  • 要調査箇所のインポート - [Code Analysis] ビューに [Import points of interest] ボタンが追加されました。

コード セット サポート

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統合コード セット変換のサポートについて、次の点が強化されています。

  • Enterprise Server アプリケーションのアラビア語のサポートが追加されました。

    Enterprise Server アプリケーションにアラビア語のサポートを組み込む場合、端末エミュレーターがアラビア語の EBCDIC 420 コード ページをサポートしている必要があります。

    サポートを追加するには、アプリケーションをビルドし、MFCODESET 変数をサポートされている国別コード (0420) に設定してエンタープライズ サーバー リージョンを構成します。製品に組み込まれているコード セット変換ユーティリティにより、エンタープライズ サーバー リージョンの ASCII 1256 アラビア語コード ページと、アラビア語の EBCDIC 420 コード ページをサポートする端末エミュレーター (IBM の Personal Communications エミュレーターなど) の間の変換が実行されます。

    アラビア語のような双方向言語については、操作に関していくつかの考慮事項があります。「アラビア語のサポートに関する考慮事項」を参照してください

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

  • PANVALET-INCLUDES-IN-COMMENTS - この指令は、コメント内の ++INCLUDE 文を実行するかどうかを制御します。
  • EXECSQL-FLAG - この指令は、構文レポートで DB2 プリプロセッサの構文をエミュレートするか、DB2 コプロセッサの構文をエミュレートするか、両方の構文のすべてのバリエーションを許可するかを定義します。
  • RM-FILE-ERRORS - この指令は、FILE STATUS 句が存在する場合でも、特定のファイル条件に対してランタイム システム エラーを生成します。これは、RM/COBOL の動作をエミュレートするためのものです。

次のコンパイラ指令オプションは非推奨になりました。

  • ILCLR(2) - .NET Framework のバージョン 3.0 および 3.5 のサポートが非推奨になったため、このオプションは非推奨になりました。このオプションが設定されているアプリケーションを本リリースの Enterprise Developer でコンパイルすると、E レベルのメッセージが生成されます。

データベース アクセス - HCOSS Manage Connections ツール

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このリリースには次の機能があります。

  • 接続エラーの診断や SQL Server 接続/インストールされた ODBC ドライバーの選択に関する機能のユーザビリティが向上しています。
重要: この機能は、早期採用者プログラム (Early Adopter Program; EAP) リリース ステータスで提供されます。 機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus カスタマー ケアまでお問い合わせください。

データベース アクセス - MBDT ユーティリティ

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このリリースでは、次の機能が導入されています。

  • SQLTUL ユーティリティ。これは、z/OS DB2 の DSNTIAUL プログラムに相当します。
    重要: この機能は、早期採用者プログラム (Early Adopter Program; EAP) リリース ステータスで提供されます。 機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus カスタマー ケアまでお問い合わせください。

データベース アクセス - OpenESQL

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • OpenESQL の新しいオプション TRACELEVEL=5 - ネイティブの OpenESQL アプリケーションでデータベース ベンダーの ODBC ドライバーの ODBC 呼び出しをトレースし、各呼び出しの実行の開始時刻と停止時刻を記録できるようになりました。OpenESQL トレースで、OpenESQL のレイヤーまたは基盤となる ODBC ドライバーのレイヤーにおいて SQL アプリケーションが実行に時間を費やしている場所に関する詳細が提供されるようになりました。

データファイル ツール

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このリリースでは、データファイル エディタが次のように強化されています。

  • データ セットを操作するための新しいデータ エクスプローラー - 新しいデータ エクスプローラーで、ESCWA サービスに接続するか、エンタープライズ サーバー リージョンに直接接続して、エディターでデータ セットを操作するときにカタログにアクセスできます。
  • 複数のレコードの選択 - 複数のレコードを選択でき、必要に応じて、一度に複数のレコードに対して特定のアクションを実行できます。
  • 切り取り、コピー、および貼り付けの機能 - 従来の切り取り、コピー、および貼り付けの機能 (標準のショートカット Ctrl+X、Ctrl+C、および Ctrl+V を含む) がエディター全体で使用できるようになりました。
  • 新しいフィルターの作成 - フィルターを作成するための新しいプロセスが導入されました。1 つ以上の条件のセットで構成されるフィルターを使用して、選択されたレコードを結果のフィルターに含めるか除外するかを指定できます。以前のフィルター プロセスも引き続き使用できますが、非推奨としてマークされます。
  • リモートのフィルター処理 - リモートのエンタープライズ サーバー リージョンのデータ セットを開く際にサーバー側でフィルター処理を実行できるようにする機能が Fileshare サーバーに組み込まれました。このフィルター処理により、フィルター処理されたレコードのみがデータファイル エディタ クライアントにダウンロードされます。
  • 検索と置換の機能 - データ ファイル内のレコードを検索して特定の文字列を識別し、必要に応じてそれらを置換できます。

リモート マシン上でのアプリケーション開発

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Eclipse を使用したリモート マシン上でのアプリケーション開発について、次の点が強化されています。

  • 新しいリモート接続タイプ:Micro Focus DevHub SSH Only - この新しい接続タイプは、リモート マシン上の組み込みの SSH デーモンを利用するため、Micro Focus Enterprise Developer UNIX Components側での構成はほとんど必要ありません (つまり、RDO デーモン/サーバーへの依存がありません)。「SSH only」接続タイプではプログラムの出力を IDE の [Console] ビューに送ることができるため、リモート プロジェクトを実行/デバッグする際に X Server 実装を使用する負担も軽減できます。
  • 新しいリモート接続診断:ファイアウォール - クライアント側およびサーバー側の接続診断レポートに、特定のプラットフォーム (Red Hat 7.2 以降、CentOS 7.2 以降) について、潜在的なファイアウォールの問題に関する詳細が含まれるようになりました。「リモート接続のトラブルシューティング」を参照してください。構成や問題のトラブルシューティングに役立つ新しい構成ファイルとユーティリティも利用できます。「Configuring the firewall」を参照してください。
  • リモートのソース ファイルおよびデバッグ シンボル ファイル - リモート プロジェクトのデバッグ構成内で、リモート プロジェクトとは別のリモート ホストに存在するソース ファイルおよびデバッグ シンボル ファイルを指定できるようになりました。

Eclipse 統合

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このリリースでは、次の各項目が強化されています。

  • サポートされる Eclipse のバージョン - このリリースでは、Eclipse 4.16 (2020-06) がサポートされます。これは、Enterprise Developer に付属していて一緒にインストールされます。

    これよりも前のバージョンの Eclipse はサポートされません。

  • Micro Focus の検索機能 - 検索機能が強化され、ビルド アクションで結果をフィルター処理できるようになりました。ビルド アクションが [Compile] に設定されたファイルのみを検索結果に含めるには、[Limit To] セクションで [Files configured for compilation] を選択します。また、各ファイルの現在のアクションを示す [Build Action] という新しい列が検索結果に追加されています。
  • フォーマットのプロファイル - COBOL コードのフォーマット設定がプロファイルに保存されるようになりました。ワークスペースごとに複数のプロファイルを保持できるため、プロジェクトごとに異なるフォーマットのセットに簡単に切り替えることができます。プロファイルはローカル ワークスペース間や他のユーザーと共有することもできるため、開発者はチーム全体で一貫したコードのフォーマットを使用するように統一できます。
  • 次の新しい設定が追加されています。
    • [Force native line endings when pasting with Ctrl + Shift + V] ([Micro Focus > COBOL > Editor]):このオプションを選択すると、ローカル オペレーティング システムのネイティブの行末が使用されます。
    • [Show Compiler directive summary in editor] ([Micro Focus > COBOL > Editor > Compiler Directives summary]):このオプションを選択すると、有効になっているコンパイラ指令のサマリーがエディターに表示されます。

Enterprise Server

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • 複数のネットワーク インターフェイスのサポート - 一部のコンポーネントで複数のネットワーク インターフェイスのサポートが改良され、ネットワーク インターフェイスの認識やネットワークの制御などが向上しています。これは実装の一部であり、将来のリリースで拡張される予定です。
  • IPv6 のサポートの拡張 - Micro Focus Directory Server (MFDS) および Micro Focus Communications Server (MFCS) のリスナーで複数の IPv6 アドレスがサポートされるようになりました。

    リリース 6.0 では、MFDS および MFCS のリスナーについて、単一の IPv6 アドレスをリッスンするようにのみ構成できました。リリース 7.0 では、MFDS および MFCS が、構成されているすべての IPv4 および IPv6 アドレスをデフォルトでリッスンするようになりました。また、特定のアドレスの組み合わせをリッスンするように構成することもできます。

  • HTTP の強化:
    • セキュリティ関連のヘッダーなど、HTTP 用の追加のセキュリティ対策が導入されました。
    • 大きな HTTP メッセージのチャンクがサポートされ、エンタープライズ サーバー リージョンから非常に大きなファイルを取得できるようになりました。
    • CICS Web インターフェイスおよび CICS Web サービスの機能が強化されました。
  • Enterprise Server のアプリケーション診断レポート - アプリケーション診断レポートにより、多数のレポート、トレース、およびログ ファイルが収集され、1 つのレポート ファイルにパッケージ化されます。詳細については、「Enterprise Server のアプリケーション診断レポート」を参照してください。
  • Enterprise Server で、マルチインスタンス キュー マネージャー内のスタンバイ キュー マネージャーへの自動再接続がサポートされるようになりました。詳細については、「マルチインスタンス キュー マネージャー内の MQ サーバーへの再接続」および「Enterprise Server XA の再接続」を参照してください。
  • PAC 全体でジョブをディスパッチする際のイニシエーターの使用が適切になるように casmgr プロセスが最適化されました。さらに、ディスパッチを待機しているジョブのキューを管理する方法も改良されています。
  • PAC 環境に対してパッチ更新を実行する際のベスト プラクティスおよび推奨アプローチに関する情報が追加されました。詳細については、「PAC 環境に対するパッチ更新の実行」を参照してください。

Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA)

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • MFDS ユーザー インターフェイスの機能の使用 - ESCWA が、IDE 内の MFDS に代わり、リージョンへのアクセスと管理を提供するエンジンとして使用されるようになりました。ESCWA は、以前に MFDS から利用できたすべての機能を提供します。このリリースの強化点は次のとおりです。
    • すべてのリージョンの削除。
    • セッション リスト。
    • リッスンするアドレスの更新。
  • ESMAC ユーザー インターフェイスの機能の使用 - ESMAC の次の機能が ESCWA に実装されました。
    • リソースのフィルター処理。詳細については、「CICS リソース」を参照してください。
    • ミリ秒のサポート。詳細については、「しきい値」、「Monitor」、および「アクティブな PCT」を参照してください。
    • タイムアウト、トレース フラグ、およびメモリ ストラテジに対するすべての変更について、それらを PAC のリージョンに適用する際の範囲の制御。詳細については、「[ES Control]」を参照してください。
    • アプリケーション診断レポートの有効化。詳細については、「[ES Control]」および「Enterprise Server のアプリケーション診断レポート」を参照してください。
    • CASRDO44_NEWSUB=OFF が指定されている場合の JES の [Control] ページからのローカル ジョブの送信。詳細については、「[JES Control]」を参照してください。
    • 保留中の ACCEPT FROM CONSOLE 文の確認と応答。詳細については、「保留中の応答」を参照してください。
    • JCL ジョブの送信後のメッセージが正しい JSON 形式になりました。このページが、MFJUXIT が有効になっている場合に ESCWA で機能するようになりました。
  • リージョンのインポート、エクスポート、およびコピー - UI を使用してさまざまな形式 (JSON など) でリージョンをエクスポートおよびインポートできるようになりました。次のことを実行できます。
    • ディレクトリ サーバー間でリージョンをコピーする。
    • JSON、XML、または従来の .dat 形式でリージョンをインポートおよびエクスポートする。従来の形式から新しい形式に変換できます。
  • Mainframe Access (MFA) の管理 - ESCWA で最新の Web UI が提供され、端末アプリケーションを別途使用する必要はありません。次の機能があります。
    • MFA にログインまたはログアウトする。
    • MFA のパスワードを変更する。
    • MFA サーバーのタスクを確認する。
    • XDBOUT ログを取得する (Web UI)。
    • JES スプール ファイルを DD 名で取得する (API)。
    • MFA および JES のトレース レベルを設定する。
    • アクティブな MFA ユーザーを確認する。
    • アクティブなユーザー セッションを無効にする。
    • メインフレーム/MFA の統計情報を確認する。

    詳細については、Enterprise Server Common Web Administration の章の「メインフレーム」を参照してください。

    MFA API ライブラリが公開され、提供されている要求をテストおよび使用できるようになりました。詳細については、「MFA 対話型 API ライブラリ」を参照してください。

  • CICS リソースのサポート - 次のリソースがサポートされています。
    • リソース名リスト (RNL) CICS リソース。
    • しきい値 CICS リソース。
    • 拡張アーキテクチャ テーブル (XAT) CICS リソース。
  • スケールアウト と PAC の管理 - 次のことを実行できるようになりました。
    • Redis Sentinel およびクラスターをスケールアウト リポジトリに使用している場合にそれらのインスタンスを監視する。
    • タイムアウト、トレース フラグ、およびメモリ ストラテジに対するすべての変更を次の 3 つのいずれかに適用するように指定する。
      • ローカルのリージョンのみ。
      • ローカルの変更が加えられたリージョンを除く PAC のすべてのメンバー。
      • PAC のすべてのメンバー。

      これは、ESCWA を使用して、[ES CONTROL] ページの [Apply Scope] フィールドで構成できます。また、casutl ユーティリティで /w オプションを使用することもできます。詳細については、「casutl」を参照してください。

  • マルチネットワーク インターフェイス カードのサポート - Communications Server およびリスナーが複数の IPv4 および IPv6 アドレスをリッスンするように ESCWA で構成できるようになりました。以前は、すべての IPv4 アドレスか単一の IPv4 または IPv6 アドレスのいずれかに制限されていました。現在は、次の任意の組み合わせを使用できます。
    • 1 つ以上の特定の IPv4 アドレス。
    • 1 つ以上の特定の IPv6 アドレス。
    • すべての IPv4 アドレス。
    • すべての IPv6 アドレス。
  • 次の ESCWA および ESMAC の次のリソース リストのモジュールに、新しいフィルター フィールド resFilter が追加されました。
    • [By Type] のすべてのリソース
    • [By Start L] のすべてのリソース
    • [Groups] のリソース リスト
    • [Locks] を除くすべてのアクティブなリソース タイプ

    このパラメーターは、ESCWA および ESMAC で表示されるリソースのリストをフィルター処理します。さらに、表示されるレコード数の制限を指定できる新しい環境変数 ES_RDO_MAX_RESOURCES が追加されています。JSON 要求の切り捨てられたリストは、JSON のプロパティ "truncated": true を追加して示されます。

Enterprise Server セキュリティ

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • MLDAP ESM のキャッシュ - MLDAP ESM モジュールで、LDAP 検索結果キャッシュが実装されました。これは、セキュリティ マネージャーの既存のキャッシュ設定で制御されるため、多くのインストールで自動的にアクティブになります。詳細については、製品ヘルプを参照してください。
  • HashiCorp Vault のサポート - HashiCorp KV2 Vault サーバーをローカルまたはリモートの Vault として使用できるようになりました。

IMS サポート

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • IMS の自動化操作プログラム インターフェイス (AOI) - DL/I 関数 CMD および CGMS を使用して、アプリケーション プログラムから IMS トランザクション マネージャーに IMS コマンドを送信し、その応答を受信できます。このサポートには以下が含まれます。
    • Enterprise Developer および Enterprise Server のすべての言語インターフェースで IMS の DL/I 関数 CMD および GCMD がサポートされます。これらの関数は、IMS コマンドを送信して応答を受信するために使用されます。
    • コマンドは、ASCII または EBCDIC のいずれかでコンパイルされたアプリケーションから送信できます。
    • AOI を使用して送信されるコマンドは、Enterprise Developer および Enterprise Server でサポートされているコマンドに限定されます。
    • Enterprise Developer および Enterprise Server で直接サポートされていないコマンドのプログラミング サポートを有効にする出口プログラムをインストールできます。
    • AOI の使用方法を示すためのサンプル ファイルとして、IMSAO.CBL および IMSAO.JCL%PUBLIC%\Documents\Micro Focus\Enterprise Developer\Samples\Mainframe\IMS\Classic\Examples(Windows) または /opt/microfocus/EnterpriseDeveloper/demo/ims/examples(UNIX) に用意されています。
    • AOI コマンドの処理用にインストールされる出口ルーチンの例として、AOEXIT.CBL プログラムが AOI の他のサンプル ファイルと同じ場所に用意されています。このインターフェイスの説明は、プログラム ソースに記載されています。

ライブラリ ルーチン

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次のライブラリ ルーチンが新たに追加されています。

  • CBL_GET_ERROR_INFO - エラーが発生した場所をエラー処理ルーチンで特定して、エラー処理ルーチンを実行できるようにします。これは、限られたプラットフォームでのみ使用できます。
  • CBL_CREATE_STACKDUMP - stackdump ファイルを生成します。

ライセンス

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AutoPass ライセンス テクノロジ

本リリースでは、Micro Focus 独自の Micro Focus AutoPass ライセンス テクノロジを Sentinel RMS に加えて導入しています。AutoPass には、Sentinel RMS と比較して次のような追加の利点があります。

  • 製品の使用状況を監視できる利用状況ログ。これを利用するには、AutoPass ライセンス サーバー をインストールする必要があります。
  • この製品が利用可能なすべてのプラットフォームの継続的なサポート。

次の機能があります。

  • このリリースをインストールすると、AutoPass デーモン および Sentinel RMS ライセンス マネージャー の両方がインストールされます。どちらも Micro Focus License Administration ツールで使用できます。
  • AutoPass および Sentinel RMS の両方のライセンスを同じマシンにインストールできます。必要に応じて、使用しないライセンス テクノロジをオフにすることができます。
  • Visual COBOL または Enterprise Developer 製品の既存のユーザーの場合、AutoPass ライセンスが必要になるのは、利用状況ログを使用する場合と Sentinel RMS がサポートされていないプラットフォームで製品を使用する場合のみになります。
  • Micro Focus COBOL 製品の新規のユーザーの場合、通常は AutoPass ライセンスが発行されます。
  • MicroFocus では、本製品の今後のリリースでも引き続き Sentinel RMS を提供します。

コマンド ラインでのライセンスのインストール

Windows では、Micro Focus License Administration をコマンド ライン ユーティリティとして使用できるようになりました。

AutoPass と利用状況ログ、および Micro Focus License Administration の詳細については、「ライセンスの管理」を参照してください。

Mainframe Access (MFA)

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • ファイルのダウンロードとアップロードの速度の向上 - 64K を超える圧縮ファイルの速度は 7 倍以上、64K を超える非圧縮ファイルの速度はほぼ 4 倍に向上しました。以前のバージョンを使用している場合は、Mainframe Access のクライアントとサーバーの両方を更新する必要があります。
  • Endevor トランザクションのパフォーマンスの向上 - Endevor とのトランザクションが改善され、約 2 倍高速になりました。
  • MFDAS のロードおよびアンロードのサポート - ロードおよびアンロードに固有のロード ライブラリ メンバーを MFDAS コマンド ラインから利用できるようになりました。これにより、MFDAS コマンド ラインからロード ライブラリとリモートで対話できます。
  • SCLM のエクスポートの保護 - SCLM 管理対象フラグを反映するように MFA コンポーネントを構成できるようになりました。これにより、管理対象データセットに対する外部のソース管理による変更を防ぐことができます。
  • Eclipse の MVS Explorer から Catalog Explorer へのドラッグ アンド ドロップ - Mainframe Explorer 接続を使用する代わりに、MVS Explorer から ES カタログにファイルをドラッグできるようになりました。

Micro Focus データベース ファイル ハンドラー

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このリリースでは、Micro Focus データベース ファイル ハンドラーが次のように強化されています。

  • Oracle のサポート:Oracle データベース (バージョン 19c 以降) での使用がサポートされるようになりました。ODBC 接続がサポートされないことを除き、サポート内容は既存のデータベースとほぼ同じです。Oracle の OCI インターフェイスを使用して、データベースと直接接続する必要があります。
  • dbfhview コマンド ライン ユーティリティ:データファイル エディタの構造ファイルからデータベース ビューを生成するコマンド ライン ユーティリティ。これらのビューを使用すると、データストアに保存されたデータを表示できます。
  • mfdbcatc コマンド ライン ユーティリティ:ディスクベースのカタログをデータベースに再配置するのに役立つコマンド ライン ユーティリティ。現在のカタログをスキャンし、カタログの現在の構造をできるだけ維持してディプロイ可能な応答ファイルを生成できます。
  • COBOL ランタイム システムでのデータストアのサポート:通常はディスク上のファイルとフォルダーを処理するライブラリ ルーチンおよび変数で、データストア内のファイルとフォルダーを参照するために必要な SQL URL も処理できるようになりました。これに該当する場合はライブラリ ルーチンのドキュメントに記載されており、「データストア URL」のトピックに必要な SQL URL の詳細が記載されています。

Micro Focus Unit Testing Framework

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Micro Focus Unit Testing Framework の強化点は次のとおりです。

  • プログラムと単体テストの間の継ぎ目として機能する MFUPP プリプロセッサが導入されました。これにより、テスト対象のプログラムの内部にアクセスして、段落または節から詳細な単体テストを作成できます。MFUPP プリプロセッサは、プログラムまたはスタブ プログラムをモックアウトして単体テストを作成する機能も提供します。
  • Eclipse で、ネイティブ COBOL のリモート単体テスト プロジェクトを保存し、Micro Focus Enterprise Developer UNIX Componentsから実行できるようになりました。

Micro Focus Rumba

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Eclipse 内の Micro Focus Rumba のサポートについて、次の点が強化されています。

  • 組み込み Rumba 接続の複数のビュー - IDE で Rumba メインフレーム ディスプレイのビューを接続ごとに複数開けるようになりました。IDE の [TN3270] の設定で複数のビューを有効にできます。
  • サーバーへの接続が SSL/TLS を使用して保護されるようになりました。
  • 接続の詳細のインポートとエクスポート - 接続の詳細をエクスポートおよびインポートして、クライアント マシン間で共有できるようになりました。

PL/I サポート

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次の各項目が強化されています。

PL/I コンパイラの互換性:

  • 新しい文のサポートステートメント - DEFINE STRUCTURE、LOCATE。
  • DEFAULT RANGE 文の互換性の向上。
  • 新しい組み込み関数 - AUTOMATIC、ENTRYADDR 組み込み関数と疑似変数、HEXDECODE、INLIST、ISLL、ISRL、REPLACE、および TIMESTAMP。
  • 宣言での DIMACROSS 属性と PARM 属性のサポート。

PL/I コンパイラの機能:

  • SELECT 文に冗長な WHEN 句がある場合に警告が表示されるようになりました。
  • Linux および Solaris で DWARF 行番号情報が生成されるようになりました。
  • パラメーターの属性について、より多くの属性を表示するようにコンパイラ リストが改良されました。
  • Eclipse のエディターで EXEC SQL のホスト変数、参照、および変更が認識されるようになりました。
  • PL/I コンパイラおよびプリプロセッサが Eclipse でのバックグラウンド解析にデフォルトで使用されるようになりました。
  • Eclipse で、PL/I プログラム内のコードをフォーマットできるようになりました。選択したセクションのみをフォーマットすることもできます。
  • 製品ヘルプの PL/I のエラー メッセージが製品に表示されるメッセージと同期されました。

PL/I デバッガー:

  • サポートされる呼び出しスタックが大幅に拡張されました。

PL/I EXEC プリプロセッサ:

  • バックグラウンド解析用にホスト変数の参照および変更に関する情報が提供されます。
  • EXEC SQL 文で DB2 スタイルのコメントがサポートされます。

PL/I マクロ プリプロセッサ:

  • ANSWER 文の SCAN オプションがサポートされるようになりました。
  • COMPILEDATE および COMPILETIME 組み込み関数の互換性が向上しました。

PL/I ランタイム システム:

  • PL/I ON FINISH の動作が IBM の動作と一致するようになりました。
  • JSONPUTVALUE 組み込み関数の互換性が向上しました。構造内で多次元配列がサポートされます。
  • XMLCHAR 組み込み関数の互換性が向上しました。
  • PLIDUMP で、割り当てられたメモリ チェーンに破損がないかがチェックされるようになりました。
  • PLIDUMP で、メモリおよび CPU リソースを過剰に消費せずに、はるかに大規模な自動変数およびパラメーターを表示できるようになりました。
  • L 形式の PUT EDIT 指示入出力がサポートされるようになりました。

新しいプラットフォームのサポート

Enterprise Developer for Eclipse が AMD64 および Intel 64 アーキテクチャを使用する次のプラットフォームで使用できるようになりました。

  • CentOS 8.2

Micro Focus Enterprise Developer UNIX Componentsが次のプラットフォームで使用できるようになりました。

  • IBM Z Systems の Red Hat Enterprise Linux 8.2 (以降)