PostgreSQL のデータストアの構成ファイルの更新

構成ファイルを作成または更新する場合は、dbfhconfig コマンド ライン ユーティリティを使用する必要があります。

  1. Enterprise Developer コマンド プロンプトを開きます。
    注: Windows では、使用する ODBC データ ソースと同じビット体系のコマンド プロンプトを使用する必要があります。
  2. MFDBFH_CONFIG 環境変数を設定して、作成または更新する構成ファイルの場所を指定します。
    set MFDBFH_CONFIG=<location-and-name-of-file>

    この変数を設定しない場合、MFDBFH.cfg という名前のファイルが現在のディレクトリにあると見なされます。

    注: データストアの操作に使用するストアド プロシージャをポイントする MFDBFH_SCRIPT_DIR 環境変数も必要ですが、この変数は Enterprise Developer コマンド プロンプトを使用する場合はすでに暗黙的に設定されています。
  3. 接続するデータベース サーバー インスタンスを追加します。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -provider:pg

    <server-name> は、構成ファイル内で関連するサーバーをグループ化する名前です。データストアごとに個別のデータベースを作成する場合は、データベース サーバー インスタンスの名前を指定できます。または、複数のデータストア/リージョンを 1 つのデータベースに格納する場合は、そのデータベースの名前を指定できます。localhost:<port> のエントリも有効で、デフォルトでマシン名になります。

    次に、<server-name> 内のデータベースを指定する必要があります。

  4. 最初に、postgres データベースへの参照を作成する必要があります。これは、PostgreSQL に付属のプライマリ構成データベースです。
    注: すでにデータベース サーバー インスタンスの <server> 要素が存在している場合は、この参照はすでに存在しているはずです。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -dsn:<name> -type:database -name:postgres [-connect:<connection-string>]

    <name> は、PostgreSQL postgres データベースの ODBC データ ソースに指定する名前 (この場合、後の手順で使用するため、名前をメモしておいてください)、または接続文字列を使用する場合にはデータベースを参照するサーバー構成内の一意の名前です。<connection-string> は、データベース接続文字列です (ODBC データ ソースを使用しない場合)。データベース固有の構文については、「データベース接続文字列」を参照してください。

  5. 必要なデータストアのそれぞれについて、次の手順を繰り返します。
    dbfhconfig -add -server:<server-name> -dsn:<name> -type:datastore [-db:<existing-db>] [odbcdsn:<dsn-name>] -optio:<opts> -name:<dsname>  [-connect:<connection-string>] 

    <name> は、データストアの ODBC データ ソースに指定する名前 (この場合、後の手順で使用するため、名前をメモしておいてください)、または接続文字列を使用する場合にはデータストアを参照するサーバー構成内の一意の名前です。<existing-db> は、データストアを格納する既存のデータベースの名前です。このオプションを省略すると、データストアが独自のデータベースに格納されていると見なされます。<dsn-name> は、共有データベース接続として使用されるデータ ソースの名前です (ODBC データ ソースを使用し、単一の物理データベースを使用する場合)。詳細については、「データベース接続」を参照してください。<opts> は、入出力操作に適用される最適化です。<dsname> は、データストアの実際の名前です (データ ソース プロパティで構成)。

    <opts> は、次のいずれかになります。
    option description
    all 使用可能なオプションごとに +<opt> を指定した場合と同様に、最適化がすべて適用されます。その後、-<opt> を使用して、特定のオプションを選択して無効にできます。
    none 最適化は適用されません。
    {+|-}oiseq 入力用に開かれた行順編成ファイルに対する最適化を有効 (+) または無効 (-) にします。
    {+|-}ooseq 出力用に開かれた行順編成ファイルに対する最適化を有効 (+) または無効 (-) にします。
    {+|-}oi 入力用に開かれた ESDS、KSDS、および RRDS ファイルに対する最適化を有効 (+) または無効 (-) にします。
    {+|-}oo 出力用に開かれた ESDS、KSDS、および RRDS ファイルに対する最適化を有効 (+) または無効 (-) にします。

構成ファイルの例

次の構成ファイルには、データストア、リージョン データベース、およびリージョン間データベースが含まれています。このデータベースへの接続を確立するにはログイン資格情報が必要であるため、シークレット Vault も有効になっています。詳細については、「Micro Focus データベース ファイル ハンドラーのシークレット Vault の構成」を参照してください。

<datastores usevault="true">
   <server name="MyMainDB" type="postgresql" access="odbc">
      <dsn name="PG.POSTGRES" type="database" dbname="postgres" userid="clerk" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="PG.VSAM" type="datastore" dsname="VSAM" dbname="MyMainDB" optio="none +ooseq" userid="clerk" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="PG.ESDEMO" type="region.cas" region="PGDEMO" dbname="MyMainDB" feature="all" userid="clerk" password="$$vault$$"/>
      <dsn name="PG.CROSSREGION" type="crossregion.cas" dbname="MyMainDB" userid="clerk" password="$$vault$$"/>
   </server>
</datastores>

次に、データベース構成ファイルで接続文字列を使用していない場合は、構成したデータベースごとにデータ ソースを作成する必要があります。接続文字列を使用している場合は、データ ソースの作成をスキップし、dbfhdeploy コマンド ライン ユーティリティを使用してファイルをデータストアにアップロードできます。