cob (cob32 または cob64) コマンド

cob ユーティリティを起動するには、UNIX システムのプロンプトで次のように入力します。

cob-command [options|filename] ...

詳細は次のとおりです。

cob-command
実行する cob ユーティリティのバージョン。以下があります。
cob
有効な作業モードに合わせて、32 ビットまたは 64 ビット版の cob ユーティリティを起動します。

有効な作業モードは COBMODE 環境変数でグローバルに設定することができます。なにも設定されていない場合のデフォルトは 64 ビットになります。有効な作業モードを確認するには、cobmode をコマンド ラインで引数を指定せずに入力します。

cob32
32 ビット版の cob ユーティリティ
cob64
64 ビット版の cob ユーティリティ
options
cob オプションを指定します。ここには、cob オプションを個別に指定することも、1 つ以上の cob フラグをグループ化して指定することもできます。
filename
入力ファイルの名前を指定します。ここには、COBOL ソース コード (.cbl、.CBL、または .cob)、中間コード (.int)、リンク可能なオブジェクト コード (.o または .so)、C ソース (.c)、C++ ソース (.C)、アセンブラー ソース (.s)、またはアーカイブ (.a) ファイルから、任意のファイルを、任意の組み合わせで指定することができます。

Cob で認識されないオプションは、入力ファイル、または有効なリンカー オプションとして保存され、リンク時に使用されます。このように、cob コマンドに指定したアーカイブ ファイルは、すべてリンカーに渡され、リンカーでは、参照されるファイルのみがアーカイブから取り出されます。

cob -xve "" -o my_rts -C xopen prog.cbl prog2.c

このコマンドは、指令 XOPEN をコンパイラに渡して COBOL ソース ファイル prog.cbl と C ソース ファイル prog2.c をコンパイルし、その結果を my_rts という名前のシステム実行可能ファイルにリンクし、ファイルの実行時に、実行するプログラムの名前が自身のコマンド ラインで入力待ちになるよう指示します。cob ユーティリティは、進行状況についての詳細情報を出力します。

この例では $COBDIR/etc/cobopt も COBOPT 環境変数も設定されていないことを前提としています。